どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
昨日(9月27日)行われたサッカー国際Aマッチ・日本対エクアドル戦は、日本が攻め手を欠く中で、GKシュミットダニエルが再三の好守をみせ、0-0のドローゲームとなりました。
今日は、この一戦を振り返り、そこから見えたものについてお話しします。
まずは、日本代表の先発メンバーです。
GK シュミットダニエル
DF 山根、谷口、伊藤、長友
守備的MF 柴崎、田中
攻撃的MF 堂安、南野、三苫
FW 古橋
アメリカ戦と11人全員を入れ替えての先発です。このメンバーの中で、私が活躍を期待した選手が3人います。
シュミットダニエル、谷口、古橋です。
理由は、「超個人的」。
シュミットダニエルは、かつてロアッソ熊本に所属してロアッソのゴールマウスの前に立っていた選手。
谷口は熊本出身、中学時代には、相手チームの選手として対戦したこともあります。
そして、古橋はプロ入りした時の監督が現在のロアッソ熊本の大木監督だった。
ということからでした。
この中で、期待に応える大活躍をしてくれたのは、GKシュミットダニエル。
前半から攻め手を欠き、相手にボールを支配される試合展開の中、再三の好セーブでピンチを防ぎ続けました。
そして、そのクライマックスは後半38分。
相手のFWに入った楔の縦パスを奪いに行った谷口の足が相手の足に絡んでしまい、PKの判定が下されます。
ゴールマウスに立つGKシュミットダニエル。両手を広げてゴールライン上を左右に動きながらキッカーをけん制します。
そして、GKの右に放たれたシュートを見事に両手で弾き出し、チーム最大のピンチを救いました!
谷口は、90分間フル出場。
PKを与えてしまったものの、常に冷静にプレーし、DFラインに安定感を与えていました。
古橋は前半のみで交代。
前半はチームの攻撃が機能しなかったために、彼のストロングポイントである「スピードを活かした裏への飛び出し」をみせる場面を作れませんでした。
「もう少し長い時間チャンスを与えてほしかった。」というのが、私の本音です。
この試合を振り返って言えることが三つあります。
一つ目は、「堅守速攻が特徴で、ロングパスやドリブルを織り交ぜて攻めてくるチームとの戦いはなかなか難しい。」ということです。
W杯予選リーグの対戦相手は、ドイツ、コスタリカ、スペインの3ヶ国。この中で世間の注目を浴びているのは、ドイツ、スペインとの対戦です。
もちろん、この2チームは「W杯優勝経験国」であり、格上の力があることは間違いありません。
ただ、昨日の試合をみて「コスタリカ戦も難しい試合になるだろう」ということを強く感じました。
二つ目は、「先発全員を入れ替えるという試みには大賛成」ということです。
W杯は「短期決戦」であり、中3日から4日というタイトな日程で戦い続けなければなりません。
また、「一つ目」でも触れたように「多様なタイプのチームとの対戦」が想定されます。
ですから、「勝ち抜くためには2チーム分の戦力が必要」という森保監督の考えは「大正解」だと思っています。
三つ目は、「今回招集されたメンバー全員が、今後、チームでさらに活躍して力をつけることが必要」ということです。
W杯カタール大会は、「異例の11月開催」ということで、欧州各国のリーグで戦う選手たちにとっては、「シーズンの合間で戦う大会」ということになります。
ですから、今シーズン、所属チームでどんなプレーが出来ているかが、W杯でのプレーに直結します。
そういった意味で、今回の2試合でそれを証明してくれたのは鎌田選手でした。所属のフランクフルトでの活躍が、そのまま日本代表のプレーに活かされていました。
W杯まであと2か月。
日本代表の選手たちが、2か月後に、さらに成長した姿を見せてくれることが楽しみです!
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。