YouTuber校長日記

YouTuber校長として、サッカー解説者として日々の生活の中で感じたことや本を読んで学んだことなどを書きます!

千原台高校・校則見直し生徒総会 オンライン形式で開催!

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

昨日(1月26日)、千原台高校では「校則見直し生徒総会」が開催されました。

熊本市立のすべての小中高校では、昨年度から「教師だけで校則を見直すのではなく、生徒、保護者の意見も取り入れて校則を見直していく」という方針で、「校則見直し」に取り組んでいます。ただ、昨年度は、年度途中からの取り組みだったことで、「アンケートをとり、それを生徒会役員が取りまとめて教師と話し合う」という形で、生徒の意見を取り入れところまでしか出来ていませんでした。

そこで、今年度は、ここまでに「生徒アンケート」、「校則見直しワークショップ」などを行い、昨日、生徒全員が直接話し合う「生徒総会」の開催をすることにしたわけです。

今日のブログでは、その様子をお話しします。

今回の「生徒総会」で特筆すべきは、教師は、横で見守るだけですべてを生徒会の役員が中心に手掛ける「本物の生徒総会」だったということです。

コロナの第8波が来ていることと、「この冬最大の寒波」が襲っている中であることを考慮して「オンライン形式」での開催となったために、前日の放課後には、各クラスのクラス委員が集まり、接続の仕方をリハーサルをしたのですが、その会の進行、説明もすべて生徒会の役員が行いました。

そして、本番の「生徒総会」。グーグルクラスルームの「ミート」という機能を使って行います。私も前日の「説明会」に顔を出し、「ミート」に入る準備はしていたので、早速、接続。「生徒総会」の様子をみせてもらいました。

まずは、「生徒会長あいさつ」。これまでに、「校則見直し」をするために、「アンケート」や「ワークショップ」を行ってきたこと、これからの見通しなどを話。「活発な議論をしていきましょう。」と締めくくりました。

その後、「討議」に移ります。今回の「討議」には、次の三つの「校則」があげられました。

一つ目は、「スマホの校内での使用を自由にしてほしい。」

二つ目は、「化粧、マニキュア、ネールアートなどを自由にしてほしい。」

三つ目は、「アルバイトの許可制を廃止し、自由化してほしい。」

です。この三つは、「アンケート」の結果から生徒たちの要望が多かったものを生徒会の役員が選定したということでした。

それぞれの提案を生徒会役員が説明する→各クラスで提案についてのクラスの意見を取りまとめる(13分間)→各クラスの代表がクラスの意見を発表する→生徒会役員が各クラスの意見をまとめる

という流れで、会は進んでいきました。

三つの提案のほかにも、「各クラスからの意見」という時間が設けられ、「通学手段として『ロードバイク』、『モトクロス用自転車』、『原付自転車』などを認めて欲しい」とか「靴下の規定を自由にしてほしい」などの意見も出されました。

生徒たちの意見のなかには、「なるほどなあ。」、「確かに。」と思えるものもあり、今回の意見を生徒会の役員がどのような形で取りまとめてくれるのかが楽しみです。

そして、何より感心したのは、「生徒総会」の最初から最後まで、本当に、教師が話す場面が一切なかったということです。

生徒会役員の生徒たちの「運営力」が大きく伸びていることを感じました。

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。

千原台高校 前期選抜入試 無事に終了!(後編)

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

今日のタイトルは、

千原台高校 前期選抜入試 無事に終了!(後編)

昨日のブログでお話しした千原台高校の前期選抜入試が行われた日の様子の続きです。

8:40 受検生集合完了・「校長挨拶・諸注意」

8時に体育館の玄関を開場すると、約190名の受検生は、体育館の2階アリーナに集合し、点呼を受けます。

入試の主査である教務部長から「全員そろった」という報告を受け、「校長挨拶」となりました。

私がここで受検生に伝えたことは三つです。

一つ目は、「数ある高校の中なら千原台高校を志望校に選び、受検をしてくれてありがとう」という感謝の気持ちです。

二つ目には、「緊張していると思いますが、それは当たり前。だらっとしていては力を発揮できないし、逆に緊張し過ぎていても力を発揮することは出来ません。『適度な緊張感』を保って100%の力を出し切ってください。」という激励の言葉を伝えました。

そして、三つ目は…

「最後に現実的な話をします。今日、ここには約190名の人が来てくれています。ただ、前期の合格者は100名。ということは、90名の人には合格という通知を出せないことになります。そこで、お願いがあります。万が一合格の通知が届かなくても、ぜひとも、もう一度『後期選抜』で再挑戦をして欲しいというお願いです。合格の通知が来なかった人の多くは、今後『私立一般入試』を受験し、合格の通知をもらうと思います。そこで、私立高校への進学を決めれば、残りの数週間『受験のプレッシャー』から解放されます。ただ、そこで初心を貫き、最後までやり抜くことは必ずや、その後の皆さんの力になります。『千原台高校のことをもっと知りたい』という人のために、試験が終わって校舎を出るときの出口に『ご自由にお取りください』と書いて千原台高校のパンフレットを置いておきました。ぜひとも持ち帰って、千原台高校の一員になりたいという思いを高めてください。」

この三つを伝えて校長挨拶を終えました。

9:20 試験開始

情報ビジネス探究科の受検生は「集団面接」、健康スポーツ探究科の受検生は「実技」の試験が始まりました。

この日は、「この冬最強の寒波到来」とされていて、「実技」を運動場で始めたころには、粉雪が舞い始める寒さでしたが、そんなコンディションの中でも受検生たちは、元気いっぱいに「実技」にチャレンジしてくれました。

15:00 試験終了

情報ビジネス探究科の受検生たちは、「集団面接」が終わった者から下校となり、午前中で全受検生の試験が終了。

健康スポーツ探究科の受検生たちは、午前中に「実技」を行い、昼食後に「個人面接」を行います。

健康スポーツ探究科の「個人面接」も、ほぼ予定通りに15時くらいに終了しました。

その後、全職員で「現状復帰・後片付け」を行います。

16:00 職員集合

全職員が集合し、各部署から「気づき・反省点」などを報告してもらいました。

試験中に体調を崩したり、ケガをしたりした生徒はいなかったという報告を受けて、ホッと一安心しました。

次は、2月21日㈫、22日㈬に「後期選抜入試」を実施します。そこに向けて、万全の準備をしていきたいと思います。

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。

千原台高校 前期選抜入試 無事に終了!(前編)

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

昨日(1月24日)、熊本県内の52校の公立高校で、「前期(特色)選抜入試」が行われ、私が校長を務める千原台高校でも、約190名の生徒が受検。無事に終了することが出来ました。

今日は、その様子を時刻ごとにドキュメント形式でお話ししますね。

7:30 入試準備委員集合

入試の実施に向けて、校内に「入試準備委員会」という組織を立ち上げています。そのメンバーの集合時刻は7時半。その会に出るために、私も7時半前には学校に着きました。

すでに「駐車場係」の先生たちが寒風の中で送迎の車の誘導をしています。基本的には、早朝の時間帯には、若手の職員から順に配置していたのですが、自主的に手伝う60代の職員の姿も見えました。感謝!感謝!です。

7:50 管理職打合せ

日頃は8時から行っている「管理職打合せ」を10分早めに開催。

その席で事務長から、

「こんなFAXが来ています。」

と見せられたのは…

「600万円を送金しなければ生徒や教職員を殺害する。」

という内容の脅迫文でした。

ただ、振込先に指定されているのは、東京にある銀行の口座。差出人の住所も東京。送信元のFAX番号も「03」で始まっていて東京から送られているということがわかります。

私は、教頭に、

「すぐに、警察と市教委に連絡してください。ただ、差出人や送信元が東京なのでいわゆる『愉快犯』の可能性が高いと思われます。入試の準備はこのまま続けましょう。」

と判断しました。

(この件については、本日:1月25日発行の熊本日日新聞22面に「県内72高校に脅迫ファックス 『殺しまくる』と現金要求」という見出しで報じられているので、詳細はそちらでお読みください。)

その後、市教委から同じ熊本市立の必由館高校にも送られていると情報が入り、警察からは「熊本県だけはなく、他県でも数日前から全く同じ脅迫文が届いているが、今のところ実害は出ていない」という情報が入りました。

ほぼ「愉快犯」に間違いないと思いますが、多くの人たちの不安を煽る許せない犯行です。

8:00 開場

受検生の入場口となっている体育館の玄関を開ける時間です。私も体育館の玄関付近に移動して受検生を出迎えました。

「おはようございます!」

という元気な挨拶とともに、緊張の面持ちの受検生たちが受付を済ませて、集合場所となっている2階のアリーナに向けて階段を上がっていきます。

「この生徒たちが、これからの千原台高校をになってくれるんだ」という熱い思いがこみ上げました。

そんな感慨に浸っていると…、1人の受検生が私の所へ来て、

「〇〇中学校の〇〇です。受検票を忘れてしまいました。」

と言ってきました。不安げな表情です。

「そうですか。大丈夫ですよ。受検票の再発行をしますので、引率の先生と一緒に事務室に行って、届け出てください。」

と促しました。

すると次には、

「スリッパを忘れてしまいました。」

という生徒が…、これも、

「大丈夫ですよ。スリッパの貸し出しをしますので、事務室に届けてください。」

と対応。二人とも事務室を経て、集合場所の2階アリーナに行くことが出来ました。

受検生の「集合完了時刻」は、8時40分です。

そこで、校長挨拶があり、私は3つのことを伝えました。その内容とは…

この続きは、明日の(後編)でお話しします。

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。

千原台高校 前期(特色)選抜入試 本番に向けて準備万端!

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

今日(1月24日)は、熊本県の公立高校では「前期(特色)選抜入試」が実施される日す。

昨日は、その準備を整える一日でした。今日のブログでは、そんな千原台高校の一日の様子をお話しします。

この期間は、3年生は「家庭学習期間」に入っていて、登校しているのは1年生と2年生だけです。

昨日の生徒たちの日課は「2時間授業」。その後、生徒と教職員全員で「大掃除」を行いました。そして、12時には、生徒たちは「完全下校」となります。

私は、午前中、市役所での「熊本市総合教育会議」という会議に出席していて、12時過ぎに学校に戻ったのですが、その時にはすでに「大掃除」を終えて、「学校中がピカピカ」の状態になっていました。

昼食後は、全職員で「試験会場づくり」です。

ちなみに、12時以降は「校地内、関係者以外立ち入り禁止」として、作業に当たります。千原台高校の生徒たちも、この日の午後から、入試が終わる今日の午後までは、校地内に立ち入ることは出来ません。

全職員で「試験会場づくり」をしている間に、「面接員会議」や「実技委員会」を開いて、前期入試本番に向けての最終打合せを実施。

ほぼ会場づくりを終えて、午後4時に「職員集合」。職員室に全職員が集まって、「辞退者の確認」、「ケガ等での要配慮生徒の確認」などを行いました。

そして、午後4時半からは、私、2人の教頭、入試の主査を務めている教務部長の4人で、学校内の全教室と体育館を回り「最終チェック」を行います。

ここで、私が心がけたのは、「受験生の気持ちになって見回る」ということです。

ほぼ完璧な状態で準備できていたのですが、私が唯一、修正を指示したのは「面接控室」についてでした。

修正したのは、二か所です。

一つ目は、「控室の椅子の数」です。控室として使う部屋のほとんどは、商業実習室、音楽室、国際交流室などの「特別教室」なので、長机が配置されています。長机の位置はいつもと変えてあったのですが、椅子の数が人数分より多く置かれていました。(3人用の長机なので、椅子が3脚ずつ配置してあり、実際にそこに座るのは2人という状態)

そこで、椅子の数を人数に合わせるように指示をしました。

あと一つは、控室の「席次表」です。実際には、長机に2人ずつ座るのに、1人ずつ座るような表示になっていたので、受験番号が書かれた「セル」をつなげて、長机に2人が座ることが一目でわかるような「席次表」にするように指示をしました。

私が、なぜ、そのような細かいことにこだわったのか?

それは、「受験する生徒の皆さんの『判断力』を受験だけに注いでもらう環境」を作りたかったからです。

「判断力」の使い方については、また、いつかこのブログで私の考えをお話ししますね。

何はともあれ、数ある高校の中から千原台高校を選んで受験してくれる生徒たちが、自分の力を出し切れる環境を整えて、今日の「前期(特色)選抜入試」を行いたいと思います。

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。

大相撲初場所 一人大関・貴景勝 意地の優勝!

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

2週間に渡って繰り広げられた熱闘。大相撲初場所が、昨日(1月22日)、千秋楽を迎えました。

賜杯を手にしたのは、「一人大関」として奮闘してきた貴景勝。重圧をはねのけての優勝は「あっぱれ!」の一言です。

貴景勝と言えば「突き押し」一筋で、大関の地位まで上り詰めた力士であり、「自分の型」というものに、誇りをもって土俵を務めてきた代表格の力士です。

この日、十両優勝を飾った元大関の朝乃山が大関昇進する前でしたから、もうずいぶん昔の話になりますが、テレビ番組で貴景勝と朝乃山の対談が企画された時に、

「相撲の原点は『突き押し』。『四つ相撲』を得意とする朝乃山には絶対に負けられない。」

という言葉を語っていたことを思い出します。

そんな貴景勝の「取り口」に、今場所は「変化」がみられていたことにお気づきでしょうか。

私が最初にそれを感じたのは、7日目・翠富士との一番でした。小兵力士ではありますが、下からしつこく突き返す翠富士に苦戦し、右を差されて土俵際に押し込まれます。

「ダメか?」

と思った瞬間、左からの豪快な「小手投げ」をみせて、見事に「土俵際の逆転」で白星を手にしました。

続く10日目、小結・明生戦でも、立ち合いで明生に右を差されると、その腕を決めるような形で、「小手投げ」を繰り出し、白星を重ねます。

そして、迎えた千秋楽での琴勝峰との「相星決戦」。左上手を狙いにきた琴勝峰に体を寄せると、豪快な「すくい投げ」で、埼玉栄高校の後輩でもある琴勝峰をくだしたのです。

「小手投げ」で2勝、そして、大事な千秋楽の一番で「すくい投げ」をみせるなど、「取り口の幅」を広げた貴景勝

場所前には、

「一気に相手を持っていけたらいいが、そういう展開にならないこともある。」

と語り、こつこつと投げ技を磨いていたと言います。

「突き押し相撲」という確固とした自分の「型」を持ちつつも、勝利を手にするために、新しいことに挑戦し、「変化」を手にした貴景勝に心からの拍手を送りたいと思います。

ちなみに、初場所序盤戦後に、私が「注目力士」としてあげた3人は…

第1位、第2位にあげた阿炎、豊昇竜は中盤から調子を崩し、いずれも8勝7敗で辛くも勝ち越し。

第3位にあげた元大関で現在は十両の朝乃山だけが、14勝1敗で見事に十両優勝を飾り、「期待通りの活躍」をみせてくれました。

来場所は前頭に昇進し、勝ち星を重ねて、久しぶりに「貴景勝対朝乃山」という取り組みをみられることを期待したいと思います。

今場所は、正代、佐田の海という「郷土力士」がいずれも6勝9敗と負け越してしまいました。

正代については、「平幕転落」が確定的となりましたが、本来の「パワー」を取り戻し、来場所以降「捲土重来」の活躍をしてくれることを期待しましょう!

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。

どぎゃん?高校改革 KEWイベントで千原台生登壇!

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

「どぎゃん?高校改革」

これは、熊本市教育委員会が主催する熊本エデュケーションウィーク(以下、KEW)のイベントの一つとして行われた催しのタイトルです。

「どぎゃん?」というのは熊本弁で、標準語に訳すと「どうですか?」という意味。

この問いに応えるべく、このイベントでは、ルーテル学院高校、熊本中央高校、必由館高校、千原台高校の4校の高校生が日頃の取り組みを発表しました。

今日は、このイベントの様子をお話しします。

一番目に登壇したのは、ルーテル学院高校の皆さんでした。

彼らは、校内に「ルーテル区役所」という部署をつくり、様々な社会課題の解決に取り組んでいます。

今回のプレゼンでは「鉄道高架下の有効活用」というテーマを発表してくれました。活用方法として、「屋台などの飲食店」、「スケートボードの練習場」、「水族館」、「鉄道博物館」などのユニークなアイデアが提案されました。

二番目は、千原台高校です。以前にも紹介した「阿蘇も、私も、この先も ~持続可能なツーリズムを目指して~」というテーマで発表してくれました。これまでの経験を活かし、堂々とプレゼンしてくれました。特に好評だったのは、自作した「阿蘇PR動画」。千原台高校の卒業生で、プロの映像クリエーターとして活躍されている瀬戸口さんにゲストティーチャーとして指導していただいた効果が現れた素晴らしい動画です。今後、いろいろな場面で活用していきたいと思っています。

堂々とプレゼンする千原台高校の生徒たち

三番目は、必由館高校の発表です。必由館高校のテーマは、「球磨人吉の観光・復興」について。豪雨災害を受けた球磨人吉地方を「観光の力で復興していきたい!」という願いを提案してくれました。

最後は、熊本中央高校でした。熊本中央高校では「中央盛り上げ隊(CMT)」というクラブを立ち上げていて、「様々なボランティア活動などに取り組んでいきたい!」という意気込みを語ってくれました。

必由館、千原台という公立高校とルーテル学院、熊本中央という私立の高校が一堂に会してのイベントは珍しく、お互いの交流も生まれてとても楽しい時間を過ごすことが出来ました。

このイベントをきっかけに、今後、各学校との交流を深めていきたいと思います。

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。

「昨日と少し違う自分」へ 「成熟スイッチ」林真理子著 に学ぶ! 

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

今日のブログでは、久しぶりに「最近読んだ本から学んだこと」をお話しします。

今日の一冊は、

成熟スイッチ 林真理子著(講談社現代新書

です。

著者の林真理子さんの職業は小説家ですが、現在は、日本大学理事長の職に就いています。

日本大学と言えば、「アメリカンフットボール部の悪質タックル問題」、「日大病院に絡む贈収賄事件」、そして、ついに「前田中理事長の逮捕」と次々に世間を揺るがす事件が起こり、「大学の体質」が問われています。

そんな日本大学の新理事長に就任し、いわば「火中の栗を拾う」状況で仕事をしているのが林真理子さんです。

林真理子さんは、1954年山梨県生まれ。私より10歳年上です。日本大学芸術学部を卒業後、コピーライターとして活躍。1982年、エッセー集「ルンルンを買っておうちに帰ろう」がベストセラーとなり、作家デビューを果たします。当時、大学1年生だった私もこの本を読んだことを記憶しています。その後、さまざまなジャンルの小説を書き、多くの賞を受賞。小説家としての確固たる地位を築きました。

そんな彼女が、「日本大学理事長」という職に就き、手腕を発揮する原動力は何だったのかということに興味を持ち、本書を手に取りました。

成熟スイッチ 林真理子著(講談社現代新書

とともに、私自身も「還暦を2年後に控える」という年齢に達し、もっと「成熟」していかねばならないと感じていたことも、本書に魅かれた一因です。

著者は、「成熟した人」になるためのポイントについて次のように語っています。

「『人から必要にされる』ではなく、『人を幸せにしたい』、あるいは『人のために何か役に立ちたい』と能動的に考えればいい。

 対象は、家族や知人、仲間たちでもいいし、たとえばボランティアをするなどしてより多くの人の役に立つということでも、もちろんいい。人のために何かをして、人を幸せにすることで自分も充足できる人。その上で、本当に自分が人のために役立っているのか、繊細に気を配り続けることが出来る人。簡単ではないけど、それはまさに成熟した人の姿と重なります。」(本書P21、22より引用)

うーん。なるほど。果たして今の自分はこのような「姿」になっているだろうか?

と考えさせられました。

さらに、本書の「あとがきにかえて」の中で、

「成熟とは、『昨日のままの自分だと少しつまらないよ』ということであると思います。少しずつでいいから、変わっていくということ。 ー中略ー

 ちょっとしたことでいいから何か新しいことをして、昨日とは少し違た自分になってみる。成熟にはキリがありません。毎日新しいスイッチを入れながら、自分の変化を楽しむことが出来たら、なんて素敵な人生でしょう。」(本書181、182より引用)

と語り、本書を締めくくっています。

私も、

「毎日新しいスイッチを入れながら、そのことをこのブログでお話しし続けていこう!」

と決意を新たにしました。

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。