どうも。南 弘一です。私は、熊本市立千原台高校の校長をしています。
さて、今日のテーマは「YouTuber校長 56歳でブロガーデビューの理由」です。
このテーマをお話しするには、まず、「YouTuber校長になった理由」からお話ししないといけませんね。
このブログのタイトルも「YouTuber校長日記」としていますが、私がはじめてのYouTubeを公開したのは、2020年2月29日です。
そのきっかけとなったことが二つあります。
一つは、YouTube講演家 鴨頭嘉人さんのYouTubeと出会ったことです。私は、校長になってから、リーダー論に興味を持ち、そのジャンルの本を読み漁りました。そんな中で熊本市教育センターの公式YouTubeでリーダー論の動画を観た時のブラウジングにたまたま鴨頭さんの「リーダーシップとマネージメントの違い」という動画をが目につき、面白そうなタイトルだと思って視聴しました。それをきっかけとして鴨頭さんのパワーと説得力にどはまりし、あっという間に鴨チューバー(鴨頭さんの動画ファンの総称)となっていました。ただ、これだけでは「自分でYouTubeをやろう!」ということにはならなかったと思います。
二つ目の理由。それは、「コロナ休校」です。当時中学校の校長だった私は、各学年6クラスの全18クラスで、年に1時間ずつ道徳の授業をするということを行っていました。1学期に3年生、2学期に2年生、3学期に1年生という計画で毎週1クラスずつ回っていたのですが、1年生のあと1クラスというところで、「コロナ休校」になってしまったのです。そこで、「1年生の残り1クラスへの授業については、授業で伝えたい内容を録画してYouTubeで公開すれば、生徒たちに観てもらえる。」と考えたわけです。
このことは、少し前から鴨頭さんの影響で「自分もYouTube発信してみたいなあ」という気持ちを持ちつつ、「校長がそんなことしても大丈夫かな…」という不安を持っていた私をぐっと後押ししてくれました。
こうして始めたYouTuber生活でしたが、この1年ちょっとで現在のチャンネル登録者数約800人。まあ、まだまだ「バズりました!」とは行きませんが、順調に発信を続けています。
さて、ここから本番です。
そのような私が、なぜ、今、「ブログを始めよう!」と決意し、始めてしまったのでしょうか。
子供のころから、「おしゃべりな子供」だった私ですが、「作文を書く」というのは、苦手でした。仕事に就いた最初の勤め先は小学校でして、4年生を担任したのですが、どの先生も発行している「学級通信」というのを書くのが苦痛で仕方なかったのです。
こんな私にとって、「カメラの前でおしゃべりするYouTube」に比べると、「毎日、作文を書くことになるブログ」は、かなり高いハードルです。
そのハードルを越えさせてくれたのが、脳科学者である茂木健一郎氏の著書「脳を活かす仕事術」(PHP)でした。
茂木さんの本は大好きで私の本棚にすでに14冊並んでいます。そのうちの1冊であるこの本には、次のようなことが書かれています。
・脳には「感覚系の学習回路」と「運動系の学習回路」がある。
・「感覚系の学習回路」とは、見る・聞く・感じるなどを通した情報の入力(インプット)を司る領域で、一方の「運動系の学習回路」は実際に手足を動かして情報を出力(アウトプット)することを司る領域。
・この2つの回路は、つながってはいない。
・脳の「出力」を高めるためには、脳に「入力」された感動した言葉や情報を、友人などに実際に話して「出力」することが大切。その結果、その言葉や情報が自分の血となり肉となる。
・仕事の極意とは、「脳の入力と出力のサイクルを回す」ということ。
これを読んで、何でも自分の都合の良いように解釈するクセのある私は、
「よっしゃー!YouTubeで出力してるのは、大正解!」とガッツポーズしました。
しかし、読み進めるうちに
・ブログによるデブリーフィング効果
という章に行きつきました。「デブリーフィング」とは、宇宙飛行士が宇宙から帰還した時、「こういうことがあった」と体験を報告することです。
そして、
・私は、毎朝起きるとすぐに「クオリア日記」というブログを書きます。ブログを書くという出力をすることで経験の意味を捉え直し、自分の人生を再構築することになる。つまり「クオリア日記」は「自分の人生のデブリーフィング」でもあるのです。
この文章を読んだ瞬間に、私のなかの「やる気スイッチ」がパチンと音を立てて、スイッチオン!
タイトルも敬愛する茂木さんの「クオリア日記」にならって「YouTuber校長日記」としました。
現在「56歳、伸び盛り!」
明日からは、いよいよ「デブリーフィング」として、前日に起きたことを中心に書いていきたいと思います。
よろしくお付き合いください!