YouTuber校長日記

YouTuber校長として、サッカー解説者として日々の生活の中で感じたことや本を読んで学んだことなどを書きます!

コロナワクチン接種予約と生徒1人1台PC

どうも。南弘一です。熊本市千原台高校の校長をしています。

さて、今、世の中では「コロナワクチン接種予約ができない!」「予約の電話がつながらない!」ということが全国各地の自治体で起こっていて大きな問題となっています。

私が住む熊本市でも事情は同じ。5月10日(月)の正午に65歳以上の高齢者を対象に予約をスタートしましたが、予約の受電率はわずか2%。予約は「インターネット、または電話で」となっているのですが、インターネットに全く通じていない私の父(79歳)も「何度電話してもつながらん!」と怒り心頭でした。

そこで、熊本市の方々も知恵を絞られ、2回目の予約からは年齢を区切って行うことになりました。5月17日(月)が85歳以上、5月18日(火)が80歳以上です。ただ、ここで問題になるのが、父と同様に「インターネット予約は無理!」という高齢者の方がたくさんおられることです。

そんな折、熊本市教育委員会より1通のメールが届きました。「生徒のワクチン接種予約への協力のお願い」というメールです。

文部科学省が進める「GIGAスクール構想」を先んずる形で熊本市では生徒たちへのインターネット端末の配置が進んでおり、熊本市立の小中高校生は、全員が1人1台の端末を持っています。そこで、生徒がおじいちゃん、おばあちゃんのインターネット予約の手助けを出来るようにしてほしいという内容です。

このメールを受けて、管理職でどう対応するかを話し合いました。ちなみに今回の予約開始時刻は、朝の8時30分。生徒たちにとっては朝のショートホームルーム(SHR)の時間帯です。「SHRの時間は、先生方から生徒への大切な連絡があるから無理では…」「うちは、高校なので熊本市外から通う生徒もいます。今回の予約は熊本市民が対象なので、平等性を欠くのでは…」「どうせするなら保護者あてにメールを流して周知したほうが良いと思います。」などという意見がありました。

それらの意見を踏まえて、私は「やりましょう。」「先生たちには、状況を説明して、その時間帯には最小限の連絡にとどめてもらうように私からお願いします。」「保護者あてのメールも流しましょう。」という判断をしました。

私の判断基準は、以下の2つです。

①それをすることによって喜んでくれる人がいるならどんどん行う。

②ただし、それによって傷つく人がいる可能性がある場合は、そのリスクを最大限に軽減する努力をする。

今回の件もこの基準で考えて、ゴーサインを出しました。校長の仕事の大半は「判断すること」だと考えています。これからも周りの人たちに笑顔になってもらえる「判断」をしていきたいと思います。

今日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。