YouTuber校長日記

YouTuber校長として、サッカー解説者として日々の生活の中で感じたことや本を読んで学んだことなどを書きます!

ダイバーシティーへの対応 必要なことは…

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。

さて、今日のタイトル「ダイバーシティー」という言葉。最近、よく耳にしますよね。訳すと「多様性」という意味で、先日お話した「LGBTs当事者の方たち」のように世の中で「少数派」とされる人たちと言い換えることもできます。

その一つに「帰国子女」の人たちがいます。本校にも、各学年に一人ずつ「小学校高学年や中学時代まで外国に住んでいた」という帰国子女の生徒がいます。

それぞれ日本語を覚えることに苦労しながらも、明るく元気に高校生活を送っています。とはいえ、学校として十分なサポートが出来ていない現実があります。校長として「日本語指導が出来る非常勤の先生を週1日でも良いので配置してほしい」という要望を教育委員会にしていて、委員会も実現へ向けて努力してもらっているのですが、現実的な様々な障壁があり、実現にはあと少し時間を要しそうです。

そんな中、昨日、1年生の帰国子女の生徒のクラスを授業担当する先生方が集まって話し合いが行われました。テーマは「日本語の習得に苦労している生徒をどのようにサポートするか」です。

このことで、うれしいことが二つありました。一つ目は、この話し合いは、私が指示して行われたものではないということです。4月にこの生徒が入学して以来、校長として何とかサポート体制を作りたいと思い、教育委員会との話し合いを進めてきたものの現状は前述の通り。そんな中で日頃生徒と直接接している先生方が主体的に動いてくれたことに感謝!です。

そして、さらにもう一つ嬉しいことがありました。その話し合いのあとに、一人の先生が、校長室を訪れて次のように話してくれました。

「会議でも提案したのですが、少しでも早く実現したいので、校長先生に直接お願いに来ました。」

「1年生の生徒は、2,3年生の帰国子女の生徒よりもさらに日本語の習得に苦労している現状があります。たぶん、高校の教科書に書いてある日本語を読むのは不可能に近い現状です。そんな中でも懸命に努力しています。私も週に2回、放課後に勉強を教えています。それで、先日のテストでは良い点数をとってくれました。」

「そこで、提案なのですが、その生徒が使っている教科書をすべて英訳してくれるボランティアさんを見つけていただけないでしょうか。」

私は、即座に

「先生、ありがとう。このようなアイデアを先生方から出してもらえて嬉しいです。」「すぐに当たってみますね。」

と答えました。

それからすぐに、二人の教頭先生に来てもらい、その旨を伝え「教育委員会や地元の大学に呼びかけていきましょう」ということになりました。

生徒たちのことを思い、悩み、考え、それを行動に移してくれる先生方に感謝!感謝!です。

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

今日から、熊本県高校総合体育大会の先行実施種目、バドミントンとサッカーが始まります。千原台高校の生徒たちへの応援をよろしくお願いします!