YouTuber校長日記

YouTuber校長として、サッカー解説者として日々の生活の中で感じたことや本を読んで学んだことなどを書きます!

セレンディピティ 師匠の愛に感謝!

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。

皆さんは、「セレンディピティ」という言葉をご存じですか?「セレンディピティ」とは、ふとした偶然により素晴らしい幸運をつかんだ現象をあらわす言葉で、脳科学社会心理学の世界でよく使われている言葉です。先日、まさにこの「セレンディピティ」を実感する出来事がありましたので、今日はそのことをお話します。

先日の「ダイバーシティーへの対応 必要なことは…」というタイトルのブログで、本校での帰国子女の生徒の話をしました。そのブログに、ある方からコメントをいただきました。その概要は、次のようなものでした。

「帰国子女の生徒さんの国語の教科書を英訳してくれるボランティアを探していると書かれていましたが、その点についての私の意見を書きます。私は、長年日本語を伝える仕事についてきたので『おや?』と思いました。帰国子女の生徒さんたちが、将来英語で物事を考えていく人たちだったら、英訳は大いに役立つと思います。しかし、帰国子女の生徒さんたちは、これから、日本語を母国語にして生活していくために、熊本市立の高校に入学してきたのですよね。さすれば、一日も早く、母国語の思考回路=日本語脳を育てる必要があります。(中略)国語=日本語を英語で何が書いてあるかを教えても日本語脳は育たないと危惧します。(中略)これは、あくまで、教育界とは別の世界で日本語を仕事としてきた者の私見です。参考にもならないでしょうが、こんな見方をしている少数派、マイノリティーもいるわけで『多様性』は、いろいろなところに存在すると思います。帰国子女の生徒さんの英訳ボランティアは出来ませんが、昔取った杵柄、母国語の発声、文字言語から音声言語のスキルアップのお手伝いならいつでも出来ますよ。」

何とありがたいコメントでしょうか。私は、このコメントを読んで感動しました。早速、次のように返信しました。

「ありがとうございます。私も国語の教科書を英訳することには、多少の疑問を持っていました。日本語脳を育てる大切さは、ご指摘の通りです。また、ボランティアの申し出までいただき感謝、感謝です。明日、職員と相談して、改めてご連絡させてください。」

翌日、二人の教頭、帰国子女の生徒たちの担任、学年主任を集めてこの件を相談し、まずは、このボランティアをお受けする意思があるかを生徒たちに確認してもらうことにしました。3人のうち2人の生徒が「ぜひ、受けたい」という意思を示し、早速、来週には活動をスタート出来そうな運びとなりました。

このコメントをいただいた方は、清原憲一さん。地元のテレビ局で長年アナウンサーをされていて、今はフリーで活動しておられる方であり、実は私の高校サッカー部の大先輩であり、GKコーチとしてご指導していただいた私の師匠だったのです。もともと、私を母校にお誘いいただいたのも清原さんであり、そのことが私のこれまでの人生に多くの幸運をもたらしてくれました。

とは言え、最近はずっとご無沙汰していたのですが、このブログを書き始めたことにより、それをお読みいただき、再びこのようなご縁をいただきました。まさに、セレンディピティ

そして、長年の時を経て、今なお続く師匠の愛に感謝!感謝!です。

今日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。週の中日の水曜日、素敵な1日をお過ごしください。