YouTuber校長日記

YouTuber校長として、サッカー解説者として日々の生活の中で感じたことや本を読んで学んだことなどを書きます!

着々と進む熊本市立高校・専門学校改革 大切にしていきたいことは…

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。

以前のブログでもお話したように、現在、熊本市は「市立高校・専門学校改革」を進めており、令和5年度に新しい形の学校としてスタートを切ることになっています。

そこに向けての「市立高校・専門学校改革検討会議」が昨日開かれました。会議のメンバーは、教育次長をはじめとする教育委員会の幹部の皆さん、事務方の皆さん、それに、専門学校の校長、2校ある高校の校長、中学校の校長代表です。

昨日の会議で協議の中心となったことの一つは、「入試制度」です。新しい学校の理念のもとに教育を進めていくには、それに適した人材に来てもらうことが必要であり、そのためには「入試制度」は大変重要な問題です。まだ、協議の途中なので具体的な内容はお話しできませんが、昨日の会議で千原台高校としてお伝えした主張は、概ね参加者の皆さんの賛同を得ることが出来ました。

そこで、常々私が意識していることをお話しします。

以前もお話ししたように、校長の仕事の大半は「判断」です。「判断」つまり、「物事をどちらかに決めて、推し進めていく」という時の手法は二つあります。「トップダウン」と「ボトムアップ」です。もちろんどちらの手法にも長所と短所があります。ただ、これからの時代を創っていくのに適しているのは、「ボトムアップ」だと私は考えています。

今回の入試制度についての千原台高校の意見も、私が一人で考えた意見ではありません。教育委員会が示してくれた7つの案を全職員に提示し、教務部、進路指導部、情報科、体育科等の部会で意見を出し合ってもらい、その部会のリーダーたちから意見を聞いて、それを取りまとめたものです。そこには、現場で日夜生徒を目の前にして一生懸命に仕事をしている人たちしか気づくことができない要素がたくさん詰まっていました。

グーグルの前CEOであるラリー・ペイジ氏は、次のように言っています。

「私は少なくても1日に30人の社員から話を聞くようにしている。そして、その彼らから聞いた話を十分踏まえて決断をする。これが、私の仕事であり、社長がすべき仕事である。」

私もまったく同感です。なかなか毎日30名の職員から話を聞くことは出来ませんが、現場で日夜生徒の教育に当たってくれている先生方の意見をしっかりと聞きながら、「ボトムアップ学校経営」を目指していきたいと思います。

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。熊本は雲一つない青空です。皆さん、素敵な土曜日をお過ごしください。