YouTuber校長日記

YouTuber校長として、サッカー解説者として日々の生活の中で感じたことや本を読んで学んだことなどを書きます!

総体自転車競技 学校対抗 千原台制す!

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。

さて、昨日は熊本県高校総合体育大会も大詰めの3日目。様々な競技の王者を決める戦いが繰り広げられました。その中で、今日お話しするのは、自転車競技についてです。

千原台高校は、全国でも有数の自転車競技の強豪です。これまでにも、数多くのプロ選手を輩出して来ましたし、昨年度の卒業生である中村栄杜くんは、日本選手権のポイントレース部門で2連覇を果たしました。

そんな自転車競技部ですが、学校対抗の部では、熊本県のもう一つの強豪である九州学院の後塵を拝することがここ、数年続いていました。

今年の両校の力は、拮抗しています。

自転車競技は、大きく分けると「トラック競技」と「ロードレース」に分かれます。陸上で言うと「短距離走」と「マラソン」というイメージです。陸上の100mに出場する選手が、マラソンにも出場することは、まずあり得ないと思いますが、自転車競技は違います。ほとんどの選手が「トラック競技」と「ロードレース」の両方に参加します。

熊本地震の前には、トラックは熊本市立水前寺競輪場で開催されていたのですが、被災して現在は使用不能。そのために、福岡県の高体連大会と共同開催とさせていただいて、久留米市立競輪場で大会を行っています。そして、ロードレースは熊本県大津町HSR九州サーキットコースが会場です。

そういうわけで、選手たちは競技最終日の30日(日)午前中まで久留米競輪場でトラック競技を戦い、その後、熊本県大津町に移動して最後のロードレースに臨みます。

トラック競技の中で最も長い距離を走るのが、「ポイントレース」。様々な距離のレースで競い合い、そのポイントで順位を決めます。この日の午前中に行われた「ポイントレース」で最後まで優勝を争ったのが、千原台高校の濱田大空くんと九州学院の福永隼人くんでした。そして、わずかな差で福永くんがこのレースを制し、濱田くんは「ポイントレース」では2位に終わりました。しかし、そんな濱田くんも「スクラッチ」では優勝。また、潮崎孔明くんが、「スプリント」と「ケイリン」の2冠に輝くなどの活躍をみせて、トラック競技を終えた時点での学校対抗ポイントは、千原台九州学院を4ポイントリードしていました。

そして、迎えた最終種目「ロードレース」。HSR九州のサーキットコースを女子は15周。男子は30周走ります。その距離は、約70キロ。午前中に久留米でのポイントレースに出場した選手たちは、すでに24キロのレースを走っています。まさに、過酷な戦いです。

そのような状況も影響して、レースはずっと集団を形成した形で進みました。そして、残り5周で抜け出した選手が2人。ポイントレースで優勝を争った千原台・濱田、九州学院・福永の両選手です。ロードレースでのポイントは、1位から順に2ポイントずつの差をつけて6位までに与えられます。つまり、1位と2位では、2ポイントの差がつきます。ここで、濱田くんが福永くんに敗れると学校対抗の差は、わずか2ポイントに。そして、次に集団から抜け出したのも千原台・植本くんと九州学院・鈴木くん。ここでも敗れれば、学校対抗で九州学院に追いつかれてしまいます。

そんな厳しい状況でのラストスパート。濱田くんと福永くんのデッドヒートは、わずか0.1秒、車輪半分の差で、濱田くんが制しました!そして、3位争いも1年生の植本くんが見事な走りで制し、学校対抗でも5年ぶりに九州学院を制して千原台高校が10回目の優勝を果たしました!

最後まで、力を振り絞ってペダルをこぎ続ける選手たちの姿に本当に感動しました!

自転車競技部の皆さん、おめでとう!

次は、九州大会、全国大会の場での勇姿を楽しみにしています。

今日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。週の始まりの月曜日、素敵な一日をお過ごしください。