YouTuber校長日記

YouTuber校長として、サッカー解説者として日々の生活の中で感じたことや本を読んで学んだことなどを書きます!

総体ハンドボール 男女ともに準優勝 誇れるグッドルーザーたち

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。

さて、昨日(5月31日)行われた熊本県高校総合体育大会ハンドボール競技の決勝戦は、女子が千原台高校ー国府高校。男子が千原台高校ー九州学院高校という対戦となりました。千原台高校としては、男女アベック優勝を目指しての決勝戦です。

女子の決勝戦では、立ち上がりはともに順調にゴールを重ね、5-5までは点差がつかない五分五分の展開。しかし、この後、やや力で上回る国府高校に少しずつリードを広げられ29-19で国府高校が勝利をおさめました。

続く、男子の決勝戦は、千原台高校ー九州学院高校。こちらは、春の選抜大会決勝では、九州学院が勝利。4月の九州大会予選では、千原台の勝利。今季決勝での対戦が1勝1敗というライバル対決です。

注目の立ち上がりでしたが、立ち上がりを制したのは九州学院。連続ゴールを奪われて、常に4~6点差を追いかける試合展開となってしまいました。しかし、そのような展開も予想し、「残り10分で5点差を逆転する」というイメージでトレーニングを積んできていた千原台の選手たち。そのイメージの通りに、一時は7点差に開いた点差を少しずつ縮めていき、ついに残り2分で2点差まで追いすがりました。しかし、残念ながら再び3点差にされるゴールを奪われて万事休す。九州学院の優勝となりました。

男女ハンドボールともに全国大会を目標にここまで努力を積み上げてきたのですから、この敗戦は、本当に悔しいことだと思います。しかし、スポーツの世界には「グッドルーザー」という言葉があります。ハンドボール部の皆さんがこれまでに積み上げてきたものは、素晴らしいものであり、点差がついても最後まで全力でプレーする彼らの姿は、まさに「グッドルーザー」でした。

女子ハンドボールの選手たちの素晴らしを感じるこんなエピソードがありました。

私は、毎朝のルーティンとして校門付近の落ち葉を掃除しています。同じように女子ハンド部の選手たちも運動場で、朝練習のランニングしていました。いつも、みんなでさわやかな掛け声をかけながら走っています。私にもさわやかに「おはようございます。」とあいさつをしてくれます。

その日も、いつも通りの朝でした。そんな中で突然、女子ハンド部の選手たちが「ハッピー・バースデイ・ツー・ユー」と走りながら歌い始めたのです。私は、何が起きたのかわからず、しばらくその様子を眺めていると、彼女たちの目線の先に、恥ずかし気な笑顔で歩いている生徒がいました。その生徒は、女子陸上部の生徒で、昨年の全国高校駅伝でも活躍した生徒でした。陸上部での朝のランニングを終えて、学校に帰ってきたクラスメートである陸上部の生徒の誕生日を知っていて、サプライズで歌のプレゼントをしてくれていたのです。

何と素晴らしい光景でしょうか。私の胸は、ジーンと温かくなりました。競技は違っても、ともに全国の舞台で活躍することを目指すクラスメートへの友情。素晴らしい!

もちろん、男子ハンド部の生徒たちも、自ら進んでトイレ掃除を実践してくれている素晴らしい生徒たちです。

3年生の選手たちは、これで高校での選手生活は一区切りですが、「グッドルーザー」として、さらに成長する高校生活を送ってくれることだと思います。私もそれを全力で支えていきます。

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。今日から6月のスタートです。今日も素敵な一日をお過ごしください。