YouTuber校長日記

YouTuber校長として、サッカー解説者として日々の生活の中で感じたことや本を読んで学んだことなどを書きます!

校長コーヒータイム実施中 その効能は…

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。

突然ですが、現在、何らかの職場にお勤めの皆さんに質問です。あなたの職場で、どなたかとゆっくりコーヒーを飲みながらおしゃべりをしていますか?

たぶん、「職場でそんなことしているヒマがあるわけないでしょ!」というのが、多くの皆さんのお答えではないでしょうか。私が勤めている学校現場もそれは同じです。

先生方は、1日のほとんどで授業をしています。そして、1日にほんの1・2時間の空き時間(授業がない時間)も、教材研究や欠席生徒への連絡、各自が受け持つ校務分掌の仕事等で多くの先生方はパソコンに向かって仕事に集中しています。

私が、教師になりたてだった昭和の時代は違いました。昼休みや放課後などの空いた時間には、先生たちとお茶を飲みながら談笑出来るひとときがありました。そして、その話題は「雑談」もありますが、自分が関わっている生徒の話題も出てきます。その両方が貴重でした。

学校という職場には、そのような空間が必要だと考えいます。これは、ただのノスタルジーではありません。

そんなことを考えていた矢先に、日本教育新聞(2021年5月24日発行)の「提言」というコラムでこんな記事を見つけました。「今こそ21世紀型『昭和の学校経営』を~温かい雰囲気の中、安心して雑談できるよう~」

このコラムの筆者は、武蔵大学中学・高校長の日野田直彦氏です。彼は、偏差値50の公立高校から、世界ランキング上位を含めた海外の30大学に36人の生徒を送り出した大阪府箕面高校で4年間、民間人校長として手腕をふるったあと平成30年から現職にある敏腕校長です。

そんな彼がこう書いています。

「こうした話を聞くと随分と先進的な学校づくりをしているように思われるかもしれないが、組織づくりに向けて取り組んだことを一言で表すと『先生方を元気にすること』に尽きる。教職員が元気に仕事をしていたら、必ず生徒に伝わる。学校にワクワク感がなくなったら、終わりだという考えだ。」

まさに、我が意を得たり!私の考えもまったく同じです。

そして、「まずは、教職員一人一人と対話することから改革を始めた。時間を見つけてはコーヒーと菓子を片手に教職員の元に出向いていく。…」と書いています。

実は、私も校長になった5年前から毎年やっていることがあります。それは、「校長コーヒータイム」という時間です。空き時間の先生方に順番に声掛けをして、校長室にお招きします。そこで、コーヒーと茶菓子を用意してお待ちしし、一緒に雑談をさせてもらう時間です。

もちろん先生方には「お忙しい時間だと思いますので、遠慮なく断ってもらって大丈夫ですよ。『拒否権あり』ですよ。」と伝えています。

昨日も、今年度から非常勤としてお勤めいただいている大ベテランの先生と「コーヒータイム」を過ごさせてもらいました。先生は、約40年の間、私立高校で勤務されていました。その間の様々なエピソードや学校活性化へ向けてのお考えなどをお聞かせいただいて、とても楽しいひとときでした。何よりうれしかったのは、「校長先生、また、おしゃべりしに来ます。」と言って、笑顔で帰られたことです。

こんなひと時の積み重ねが千原台高校のさらなる発展につながると確信しています。

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。今日の熊本は、雨模様の梅雨らしいお天気になりそうです。雨に濡れるアジサイの花がみられるといいですね。今日も素敵な1日をお過ごしください。