YouTuber校長日記

YouTuber校長として、サッカー解説者として日々の生活の中で感じたことや本を読んで学んだことなどを書きます!

ロアッソ熊本4連勝ならず 沼津・今井監督の采配に脱帽

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに地元の熊本でサッカー解説の仕事もしています。今日は、そちらの視点でお話しします。

昨日(6月6日)行われた2021年J3リーグ第10節、ロアッソ熊本アスルクラロ沼津の試合は、ロアッソ熊本がシュート数では、8-4と相手を上回りながら、ゴールを奪えず、0-1で敗戦。4連敗中だったアスルクラロ沼津がアウェイゲームで貴重な勝ち点3を奪い、ロアッソ熊本のリーグ戦4連勝はならずという結果になりました。

このような結果になった原因は、技術面、戦術面、いろいろとあると思いますが、そのあたりは新聞等の報道にお譲りして、ここでは脳科学の側面から私なりの分析をお話しします。

私が、昨日のゲームを左右した一番大きな要因と考えるのは、沼津の今井雅隆監督の采配です。野球と違って、試合中にブロックサインで指示することの出来ないサッカーというスポーツで、試合時に監督が出来る采配は3つだけです。

① 先発選手の起用(フォーメーションの決定を含む)

② ハーフタイムの指示

③ メンバーチェンジ(誰をどのタイミングで起用するか)

昨日のゲームで、私が今井監督を評価するのは、「①先発選手の起用」で、GKに野村政孝選手を先発として起用したことです。

野村選手は、昨シーズンまでロアッソ熊本に在籍した選手です。余談ですが、父親は俳優の野村将希さんで、弟の野村祐希さんも俳優として活躍しているというイケメン選手です。

しかしながら、ここ数年、なかなか活躍の場を得ることが出来ず、Jリーグのピッチに立つのは、昨日の試合が2017年以来4年ぶりという中での先発起用でした。

そして、試合では何本も飛んでくる古巣ロアッソ熊本のシュートをすべて防ぎ切り、見事な完封勝利の立役者となりました。

私も現役時代はGKでした。GKというポジションは、1つだけ。試合に出られるのは1人だけです。また、試合中の選手交代もほとんど行われることのないポジションです。その中で約4年の間、控えGKとして毎試合ごとに試合に出るGKと同じようにトレーニングをし、準備をし、出番なし。これを繰り返してきた中での先発出場。そして、完封勝利。立場的には、ロアッソ熊本を応援する私ですが、昨日のゲームでは、野村選手に心から祝福の拍手を送りたいと思います。

おめでとう!野村選手。

さて、このことを脳科学の側面から分析すると…

4年ぶりの先発を告げられた野村選手の脳内には、その喜びにより神経伝達物質である「ドーパミン」が放出されていたはずです。そして、その試合の会場は、昨年まで所属していたロアッソ熊本のホームスタジアム。これにより「ドーパミン」の放出量は倍増です。そのことにより、心がワクワクして野村選手のすべての行動がポジティブになっていたはずです。そして、そんな野村選手と一緒に試合へ向けてトレーニングをし、ピッチに立つ沼津の選手たちにも、そのワクワク感は伝染していきます。これは、脳に「ミラーニューロン」という機能があるためです。

今井監督が、この脳科学の原理を計算して野村選手を起用されたかどうかは、定かではありませんが、昨日の沼津の勝因が野村選手の先発起用にあったことは間違いない。

今回は、今井監督の采配に脱帽です。

ロアッソ熊本のリーグ戦は、残り18試合。この敗戦を糧にして、次はロアッソの選手たちが、ワクワクしながら試合に臨み、勝利してくれることを期待しています。

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。週の初めの月曜日。私たちもワクワクしながら、1週間のスタートを切りましょう。素敵な1日をお過ごしください。