YouTuber校長日記

YouTuber校長として、サッカー解説者として日々の生活の中で感じたことや本を読んで学んだことなどを書きます!

帰国子女の日本語教室始まりました! さわやかに響く笑い声

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。

さて、今日のお話は以前のブログに書いたことの続報です。

5月22日のブログ「ダイバーシティーへの対応 必要なことは…」で「ダイバーシティー。つまり多様性の一つとして『帰国子女』の生徒の存在があります。」「本校にも各学年に一人ずつ該当する生徒がいて、その困り感を少しでも解消するために生徒の教科書を英訳してくれるボランティアを探してほしいという提案がありました。」ということを書きました。

すると、その後、読者の方から反応がありました。その内容は、

「困り感を解消してあげたいという意図は理解できるが、今後、日本で生活を続けていく生徒さんにつけていくべき力は、『日本脳』を育てることだと思います。」

「私でよければ、いつでもお手伝いできますよ。」

というありがたいものでした。

そして、このお便りをくださったのは、長年、地元テレビ局のアナウンサーとして勤められ、私の高校のサッカー部の先輩、人生の師匠でもある清原憲一さんでした。(詳細は、5月26日発行「セレンディピティ 師匠の愛に感謝!」をお読みください)

ということで、その後、清原さんのお言葉に甘えて、本校の生徒への「日本語教室」の講師役をしていただく運びになりました。しかも、完全なボランティアとして。

ついに、先日、その構想が実現しました。

日本語教室の開始は午後4時でしたので、3時に清原さんを校長室にお招きして、約1時間の雑談タイム。様々な話題を語り合い、本当に楽しい1時間でした。

そして、いよいよ生徒たちとご対面です。場所は、校長室と壁1枚を隔てた応接室です。第1回ということで、学年主任、それぞれの担任の先生とともに対面した彼女たちは、いくぶん緊張気味でした。

まずは、お互いの自己紹介をするわけですが、もう、そこから清原さんの得意のユーモアたっぷりの話術がさく裂。一気に部屋の空気がなごみました。

「先生たちが、横から眺めてると緊張するよね」

という清原さんの言葉にこっくりとうなずく生徒たち。私たち教師陣は早々に退出し、第1回目の日本語教室がスタートしました。

私も校長室に戻り、仕事を再開したのですが、何せ校長室と日本語教室をしている応接室は壁1枚隔てたお隣です。聞き耳を立てずともアナウンサーであり発声のプロである清原さんの声は、私の耳にも届いてきます。

その後の、応接室の様子は、まさに清原ワールド。清原さんのユーモアたっぷりの話術のもとに次第に生徒たちの笑い声も増え始めて、最後は、生徒たちの「まあー」という大きな発声練習の声が響き、あっという間の1時間が終了しました。

清原さんの「終わりましたよー。」の声で、応接室に入るとそこには、生徒たちの笑顔がありました。1時間前の緊張の表情と真逆の生徒たちです。

このとき、生徒たちの脳内には「やった!」「できた!」という喜びから「ドーパミン」が分泌され、大脳辺縁系にある扁桃核が明るく光っていたはずです。

「来週もやりますか?」

という私の言葉に、すぐさま生徒たちの

「はい!」

という明るい返事が返ってきました。

また、来週も隣の応接室から、清原さんと生徒たちの明るい笑い声が聞こえてくるのが楽しみです!

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。週の中日の水曜日。素敵な1日をお過ごしください。