YouTuber校長日記

YouTuber校長として、サッカー解説者として日々の生活の中で感じたことや本を読んで学んだことなどを書きます!

日本代表セルビアに勝利! 勝ち切る「術」の成長に期待感

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

さて、昨日(6月11日)に行われたサッカー日本代表セルビア代表の国際Aマッチは、日本が後半3分、コーナーキックから谷口がヘディングでつないだボールを逆サイドの伊東が仕留めて先制。そのままこの1点を守ろ切り、1-0で日本が勝利。2016年6月のブルガリア戦以来の欧州勢からの勝利となりました。

この試合で嬉しかったことが二つあります。

一つ目は、熊本県出身で大津高校卒の谷口、植田がセンターバックとして出場し、ともに安定したプレーを披露。1-0の勝利に貢献してくれたことです。

二人とも中学・高校時代から県のトレセン(選抜チーム)に選ばれていました。ただ、私が担当していた学年ではなかったので、直接指導する機会はなかったのですが、プレーを観る機会はありました。二人の当時の印象としては、谷口は当時、中盤でプレーすることが多かったのですが、いわゆる「サッカー知能」が高いクレバーな選手。植田も中学時代はおもにFWでプレーしていたのですが、フィジカルの強さがずば抜けていました。そのそれぞれのストロングポイントをしっかりと伸ばし続けて、日本代表まで成長してくれていることは、熊本県のサッカー指導者の一員として本当にうれしく思っています。

二つ目は、日本代表チームに試合に勝つ「術(すべ)」が身に付いてきていると感じたことです。

試合に勝つためには、当然、「技術」が必要です。私は、この「技術」の中身をさらに分解し「技(わざ)」と「術(すべ)」に分けて考えています。「技」には、サッカーで言えば、シュート、パス、ドリブルのスキル。ビルドアップやボールポッゼション、ワンツーや第3の動きといった崩しのプレーなども含まれます。「術」とは、ゲームの流れ(大局)を読む力。そして、それを生かして試合(大会)を勝ち切るためのプレーを選択する力と定義しています。

これまでに日本代表が、「技」のレベルアップを着実に果たしてきたことは間違いありません。2010年南アフリカW杯、そして、2018年ロシアW杯でのベスト16という結果が、それを証明しています。

ただ、本気でW杯の優勝を狙っている欧州や南米の強豪国と比較して、日本代表が明らかに劣っているのは、試合(大会)を勝ち切るための「術」です。

それを強く感じたのが2018年のロシアW杯でした。日本は予選リーグ初戦で強豪コロンビアを破り、続くセネガルと引き分け。1勝1分け勝ち点4で予選リーグ最終戦ポーランド戦を迎えました。勝てば、文句なしの予選リーグ突破です。しかし、試合は、ポーランドに先制され、0-1のまま進みます。そして、残り時間が少なくなる中でコロンビア対セネガルの試合が終わり、このまま0-1で試合を終えれば、日本が予選リーグを突破するという情報が入りました。そこで、日本は攻めることをやめて自陣でボールを回す戦略を選択しました。そして、そのまま試合は終了。日本は予選リーグを突破し、決勝トーナメント進出を決めました。

私は、予選リーグを突破する「術」として、この選択は正しかったと思っています。しかし、日本国内では、そのことに対する賛否両論が巻き起こりました。そして、さらに残念だったのが、選手たちの中にも賛否両論があったということです。このことが、続く決勝トーナメント1回戦で優勝候補のベルギーに対して2-0とリードしながらも終了間際にカウンターから失点し、2-3の逆転負けという結果につなっがたと考えています。

日本人の遺伝子には、400年前の戦国時代から「出会え、出会えー」と申し出て、一対一での正々堂々の申し合いを良しとする価値観が、脈々と受け継がれています。相撲や柔道、そして、投手と打者の一対一の勝負が中心の野球に日本人が魅力を感じてきたのはそのためです。

しかし、時代は「グローバルスタンダードの時代」となり、世界の中で日本が生き抜いていくためには、日本人が「術」を身に着けていくことは、これからますます必須になっていくと考えています。

昨日のセルビア戦では、1点のリードを最後まで守り切った試合運びに日本代表の「術」の成長を感じました。サッカー日本代表の試合をこういう視点でみていただくと楽しみも増えると思います。

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。素敵な土曜日をお過ごしください。