YouTuber校長日記

YouTuber校長として、サッカー解説者として日々の生活の中で感じたことや本を読んで学んだことなどを書きます!

読書のすすめ 「レゴ型思考」人間を目指して!(後編)

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。

さて、今日のお話は、昨日の続きです。

昨日のブログで、読書とは全く縁のない小中高校時代を過ごしたこと。大学から社会人にかけて、時々、マイブームとしての読書はしたけど定着しなかったこと。それが、校長に昇任した5年前に突如「読書の神」が降りてきて、ついに先月(5月)は、ひと月で37冊の本を読んでいたことをお話ししました。

まず、社会人になっても平均して「月に1,2冊」の本しか読んでいなかった私が、「月に37冊」というペースで読めるようになっていたということについて、「読書人としての自分」をメタ分析してみました。たぶん、その理由は以下の二つです。

① 「フォトリーデイング」の手法を取り入れた

② 「読書の神」が降りてから読んだ本が300冊に達していた。

「フォトリーデイング」というのは、脳の潜在意識を利用した読書法のことです。はじめに、この本を読む目的を定め、次に、1ページ1、2秒のペースでページをめくりながら、そのページの映像を脳に写し取っていき、その処理を脳にまかせます。一定の時間をおいてからザッピング方式で本を読み進めます。これを説明しているとこれだけでブログが終わりますので、興味のある方は「フォトリーデイング」で検索してみて、お試しください。

②の根拠を藤原和博著「本を読む人だけが手にするもの」(日本実業出版社)の中に見つけました。本書の中で、筆者は「量は質に転化するー300冊のブレークスルー」という章で「300冊読むと1冊200ページだとしても、6万ページになる。1ページに文字が600字詰まっているとして、3600万字のシャワーを浴びたということだ。」と述べています。

このブログを書く前に、校長室の本棚にある本の冊数を数えてみました。校長室の本棚には、私が校長になってから、つまり「読書の神」が降りてからの本だけを置いています。(それ以前に読んだ本は自宅の本棚です)

その数は、378冊でした。これまで、何冊読んだかを気にしたことはなかったのですが、こうして振り返ると、おそらくこの4月ごろに300冊を超えていたようです。そして、その頃から一気に読書のペースが上がっていました。

さて、ここまで読書についての自分の経験を話してきましたが、最後になぜ読書がおすすめかを前掲の藤原氏の著書を参考にお話しします。

筆者は、「時代は『20世紀型の成長社会』から『21世紀型の成熟社会』へと移行してきている。そこで、必要な思考も『ジグソーパズル思考』から『レゴ型思考』への転換が必要である。」と述べています。

明治維新に始まり、昭和の高度経済成長、そして、バブル経済と続いた右肩上がりの時代だった「成長社会」に求められた力は、「いかに早く正確に正解を求められるか」という力でした。私たちが経験した受験勉強もこれを求められてきました。

しかし、この時代は1997年で終わっている。その後の時代は「成熟社会」であり、そこに求められるのは、「正解がない中でいかに納得解を組み立てることが出来るか」である。と筆者は述べています。

ジグソーパズルにはあらかじめ絵が描かれていて、正解が用意されています。そのピースを組み合わせていく正確さと速さが求められます。

一方、レゴを組みて建てるには、その人の構想のもとに縦横にレゴをくっつけたり離したりして、試行錯誤しながらイメージに合わせて作り上げていくことになります。

だから、「21世紀型成熟社会」に求められるのは、「ジグソーパズル思考」ではなく「レゴ型思考」なのです。

そして、その「レゴ型思考」を身に着けていくための最高の手段が「読書」であるということです。

私は現在「56歳伸び盛り!」です。人生100年時代です。これからも読書を続けて、「レゴ型思考」を身に着けていき、21世紀を生き抜きたいと思っています。

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。今日の熊本は、本格的な雨模様。梅雨らしい1日になりそうです。週の中日の水曜日、素敵な1日をお過ごしください。