YouTuber校長日記

YouTuber校長として、サッカー解説者として日々の生活の中で感じたことや本を読んで学んだことなどを書きます!

12年目のGKクリニックがスタート! 継続の秘訣は…

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカーの解説の仕事もしています。このことは、以前のブログで何回もお伝えして来ましたが、さらに、サッカーの指導者としての活動も今も続けています。今日は、その視点でお話しします。

私が、今、指導者として活動している仕事は3つあります。

一つは、「サッカーの指導者を育てるインストラクター」としての仕事です。

二つ目が、「育成年代のGKを育てるGKクリニック」の仕事。

そして、三つ目が「高校サッカーにつなぐための引退後の中学3年生を対象としたサッカースクール」の仕事です。

二つ目にあげた「GKクリニック」が、昨日(6月17日)、12年目のスタートを切りました。

「GKクリニック」というのは、各チームでGKをしている選手で、もっとGKとしての専門的な指導を受けたいという選手に対して、熊本県サッカー協会のGKコーチが専門的な指導を行うものです。対象年齢は、小学校4年生から中学校3年生(過去には高校生も対象にしていた時期もありあましたが…)で熊本コース(熊本県総合運動公園スポーツ広場で開催)と宇城コース(宇城アカデミーで開催)があり、熊本コースを毎月第1、第3木曜日。宇城コースを毎月第2木曜日に開催しています。

今年も5月にスタートの予定するでしたが、コロナの影響で延期が続き、昨日スタートしました。このコースのいきさつと12年間の継続の秘訣を今日はお話しします。

12年前、まず熊本コースを立ち上げたわけですが、私の考えで積極的に立ち上げたというわけではありません。当時、GKコーチのA級ライセンス(当時の日本最上級ライセンスで、まだ全国に24名しか取得者がいなかった。今年ライセンス制度が改訂され、現在の制度ではレベル3にあたる)を取得し、熊本県トレセンのGKコーチとして活動していた私にとっては、「トレセンコーチの仕事で今は、手一杯」という感じでした。

しかし、日本サッカー協会のGKコーチとして熊本に赴任していたコーチから「熊本から世界にはばたくGKを育てましょう。」「そのためには、熊本のGKコーチが結集してGKを育成する場を作るべきです。」と持ち掛けられ、その考えには大いに賛同できましたので、「それでは、私もお手伝いさせていただきます。」といことで、熊本県下全域で活動しているGKコーチに声をかけて、「どのような形のコースにするのが良いのか?」「その理念は?」などの話し合いを重ね、このコースがスタートを切ったのが、2010年のことでした。

はじめは、「お手伝い気分」で参加したのですが、いざスタートを切ると、地元のGKコーチでは私が最年長であり、所持しているライセンスも一番上ということで、リーダー的に運営することになりました。

そして、数か月が経過したとき、コースの運営上の問題やコース運営の理念の面で最初の提案をしてくれた日本協会のコーチと私の間で考え方の相違が明らかとなりました。この方は、JリーグのトップチームのGKコーチも経験されているプロのGKコーチです。私は、GKコーチライセンスを取得したとはいえ、当時は地方の中学校の一教員です。スタッフの中には、プロコーチと一緒に活動して、学びたいと思っている若手のスタッフも当然いました。しかし、日本協会のコーチなので、全国を回る機会も多く、彼が実際にピッチで自ら選手を指導する機会はそれまで皆無でした。私にも他のスタッフにも「話が違う」という思いが、鬱積しはじめて、それが、爆発。私とそのコーチとの間で激しい議論をかわすことになり、ついに一緒にコースの運営にあたるのは難しい状態になりました。彼が、実際にピッチに立ってスタッフを指導してもらえるなら、私は降りたいと思いましたが、それは叶わず、結果的には発案者であった彼がコースを離れることになりました。

このとき、私の心のなかに確立されたのが、このコースに対する自分の「覚悟」です。

今日のタイトルにした「継続の秘訣は…」の答えは、ずばり「覚悟」です。何かを始めて、それを継続していくときの必要条件として、この「覚悟」は絶対に欠かすことが出来ません。

あれから、10年以上の時が流れました。その間、数多くのスタッフがGKコーチとしてこのコースに関わってくれました。一時は、スタッフの人員不足に陥り、熊本大学の現役GKに依頼してスタッフに入ってもらった時期もありましたが、現在は、スタッフの人数も充実し、数年前からは事務局も後継者が引き受けてくれて、今は、アドバイザーという形で指導に関わることが出来るようになりました。すべての関係者の皆さんに心から感謝しています。

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。平日最後の金曜日、素敵な1日をお過ごしください。