YouTuber校長日記

YouTuber校長として、サッカー解説者として日々の生活の中で感じたことや本を読んで学んだことなどを書きます!

夏と言えば、「ソーメン」 「ソーメン」と言えば・・・

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

さて、今日のタイトルは、

夏と言えば「ソーメン」 「ソーメン」と言えば・・・

です。

「ソーメン」と言えば、夏によく食べられる食品で、お中元で贈る品としても定番。数週間前には、このHatenaBlogの【今週のお題】にも取り上げられていましたね。

そんな「ソーメン」ですが、私にとって「ソーメン」と言えば・・・「物販」。

毎年、この時期になるとソーメンの「物販(物品販売)」をしています。その目的は、20年以上にわたり社会人サッカーの選手、監督として在籍した熊本県教員蹴友団(以下熊本教員団)の活動資金を援助するためです。

熊本教員団は、現在、九州社会人サッカーリーグに所属しています。昨シーズンの成績は10チーム中4位。昨年は、熊本県代表として天皇杯にも出場し、福岡県代表の福岡大学(元日本代表の坪井、永井等を輩出している名門)に1-1と引き分け。惜しくもPK戦で敗れるという活躍を見せてくれました。

そんな熊本県を代表する社会人チームなのですが、所属している選手のほとんどは、熊本県内の小中高校で教師として働いています。立場的に公務員ということもあり、なかなか大手の企業にスポンサーになっていただくわけにもいきません。そこで、

「我々OBに何か出来ることはないか。」

と考えて始めたのが、この「ソーメン販売」です。もうかれこれ15年くらい続けています。

熊本教員団は、長い間、熊本県のサッカー界をリードしてきた熊本県サッカーの草分け的存在です。その前身は、1923年(大正12年)に熊本第二師範学校(現在の熊本大学教育学部)に創設されたサッカー部です。熊本第二師範サッカー部は、昭和初期には全国中等学校蹴球選手権大会の常連校として活躍しました。1935年(昭和10年)には、OBがチームを結成し、明治神宮体育大会に出場。当時、全国トップレベルだった早稲田大学と対戦しています。その後、1953年(昭和28年)に「国体教員の部」が創設されたのを機に「熊本県教員蹴友団」という現在のチーム名に改称しました。

その頃から、「国体教員の部」が創設された影響により、全国の多くの都道府県に続々と「教員団・教員クラブ」と称する社会人サッカーチームが創部されました。

そんな熊本教員団に私が入団したのが、1987年(昭和62年)です。それから約20年にわたり、選手、監督として在籍しました。

入団当時も九州社会人リーグに所属していて、1年目は10チーム中5位の成績を収めています。ちなみにその年、九州リーグには鹿児島教員団、宮崎教員クラブ、そして熊本教員団と10チーム中3チームが教員で構成するチームでしたし、その他の県の「教員団」もそのほとんどが、各県の社会人サッカーチームの強豪として活躍していました。

しかし、時代の流れの中でそのほとんどのチームが消滅し、当時のチーム力を保ちつつ活動を続けている熊本教員団は、全国的にみてもとても希少な存在です。国体に「教員の部」がなくなり約50年、半世紀が過ぎて、各県の「国体成年の部」に教員の姿がほぼ見られなくなった中で、熊本県では今年の「国体成年の部」でも、熊本教員団の選手たちが中心となって戦います。

「教師の仕事は、ブラック企業」などと言われています。確かに、毎日の授業、部活動の指導、生徒指導、保護者との対応など、教師の仕事は多忙を極めています。そんな中でトレーニングの時間を削り出し、サッカーに情熱を向けて、必死に戦う後輩たちに今、自分に出来る形でエールを送り続けていきたいと思います。

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。素敵な1日をお過ごしください。