どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
昨日、東京オリンピックに臨むサッカー男子日本代表が、ホンジュラス代表とのテストマッチを行い、3-1で完勝しました。
これまでもこのブログで、
「今回のチームは、メダル獲得の可能性がたいへん高い。」
とお話してきましたが、昨日の試合を観て、その期待感はますます膨らみました!
まずは、簡単に試合を振り返ります。
日本の先発メンバーは、
GK谷、DF酒井、吉田、富安、中山、MF田中、遠藤、久保、堂安、三好、FW林
の11人です。FW林は、当初の選考選手18名には選ばれていませんでしたが、「コロナに対応するために登録メンバーを18名から22名に増やす」というレギュレーションの変更が行われたために、正式なメンバーとして登録されました。
試合は立ち上がりから、日本のペースで進みます。そして、前半9分、奪ったFKをMF久保が左足で、ふわりとしたボールを相手の壁の裏へ蹴りこみ、そこに走りこんだDF吉田がうまく1タッチで合わせてシュート。先制点を奪います。
その後も主導権を奪う展開が続き、前半40分、左サイドを崩してMF三好から中央のFW林へグラウンダーのクロス。これを林が1タッチで落とし、走りこんだMF堂安が利き足ではない右足で放ったシュートが決まり、追加点を奪いました。前半のホンジュラスのシュート数は0。ほぼ完璧な内容のゲーム展開でした。
ホンジュラスは、ハーフタイムに多くのメンバーを入れ変えて、後半に臨みます。
後半に入っても20分までは、そのまま日本ペースで試合は、進みました。
しかし、そうは簡単にいかないのが、サッカーです。後半21分、日本の右サイドを崩されて、相手選手のシュートがDFに当たる形でゴールを奪われ、1点を失います。
その後、日本も交代選手を投入して反撃に転じ、後半40分、左サイドを突破した途中出場のMF相馬のクロスに再び堂安が合わせ、3点目。勝負を決めました。
この試合を経て、また、世界のサッカーシーンを鑑みて、私の期待感が増した理由をお話しします。
まず、一つ目は、何と言っても「チームの仕上がりの良さ」です。
皆さんの中には、
「相手が弱かったんじゃないの?」
と思われる方もおられるかもしれませんが、決してそんなことはありません。
北中米カリブ海の第2代表であるホンジュラスは、予選でメキシコに敗れたものの0-1と接戦をしています。また、前回のリオデジャネイロ五輪では、ベスト4に進出しています。
そのホンジュラスを相手に、内容的には「格の違い」を見せつける試合が出来ていました。
しかも、昨日の試合には、ACLに出場していた川崎FとC大阪の選手が合流できていません。彼らが合流してフィットすれば、さらに、チームの総合力は上がるはずです。
二つ目の理由は、「今回の五輪に出場する他国のチーム事情」です。
サッカー界のいわゆる「列強国」と言われる国のほとんどは、「欧州勢」と「南米勢」です。その二つの大陸でフル代表が競い合う「ヨーロッパ選手権」と「南米選手権」が行われており、それらの国の五輪代表には、日本の吉田、酒井、遠藤のような「フル代表でも中心であるオーバーエイジ」や久保、堂安のような「フル代表でも中心になるU-24の選手」が出場出来ません。
これまでの五輪でも、メキシコが優勝したり、アフリカ勢が決勝に進出したり出来た背景には、こような事情があります。
それを考えて、出場する各国の戦力を分析すると日本の力は、十分「Aクラス」と評価できるというのが、私の考えです。
Jリーグが、中断期間に入り一抹の寂しさを感じていましたが、昨日の試合を観て、東京五輪での男子サッカー日本代表の活躍を予感し、ワクワクして来ました!
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。素敵な一日をお過ごしください。