YouTuber校長日記

YouTuber校長として、サッカー解説者として日々の生活の中で感じたことや本を読んで学んだことなどを書きます!

東京五輪開幕! なでしこドロー発進 ソフト快勝!上野投手のすごさの秘密…

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

昨日、7月21日、ついに東京五輪が幕を開けました!

先陣を切るのは、午前9時開始の女子ソフトボール。対戦相手は、どこよりも早く来日して調整を進めていたオーストラリア代表です。そして、先発のマウンドに立つのは、エース上野投手です。

女子ソフトボール日本代表は、13年前の北京五輪で金メダルを獲得。その立役者だったのも、上野投手でした。北京五輪では、準決勝から二日間で3連投。「上野の413球」として伝説となりました。

13年を経て、再び日本代表を背負いマウンドに立つ上野投手。「丁寧に行き過ぎた」という立ち上がりこそ1点を失いますが、その後は立ち直り、7三振を奪う力投。打線の援護もあり8-1で完勝しました。

一方、午後7時半キックオフでカナダとの初戦を迎えた「なでしこジャパン」。立ち上がりからやや硬さがみられ、前半6分に先制を許します。試合はそのまま前半を終了。ハーフタイムにメンバー交代でFW田中を投入。その田中がPKを得ますが、蹴ったボールは相手GKの好守にあってPK失敗。

そんなチーム窮地を救ったのは、エースナンバー10番を背負うFW岩淵でした。後半39分、MF長谷川のロングパスに抜け出し、確実にゴールを決めました。試合は、このまま終わり、1-1の引き分け。

岩淵も上野投手同様に9年前のロンドン五輪を経験しています。しかし、こちらは決勝戦で宿敵アメリカに敗れ、銀メダル。当時は若手で、途中出場した岩淵は絶好機のシュートを外し、涙しました。それから9年を経て、チームの大黒柱に成長。それにふさわしい活躍をみせてくれました。

両チーム、そして、両エースの活躍がますます楽しみです!

さて、今日お話ししたいのは、その上野投手の「すごさの秘密」です。

野投手をはじめとする当時の「北京五輪女子ソフトボール代表チーム」には、彼女たちのメンタル面を支える「メンタルコーチ」がいました。その人は、日本のメンタルコーチの草分けである西田文郎氏です。

西田氏は、1970年代から科学的なメンタルトレーニングの研究を始め、能力開発プログラム「スーパーブレイントレーニングシステム」を構築。スポーツ界はもちろんのこと、ビジネス界にもそれを導入し、あらゆる分野で成功者が続出するために「能力開発の魔術師」といわれていた人です。

西田氏の教えは数々ありますが、その代表的なものが「脳をメンタルヴィゴラス(やる気満々)状態」にしておこうというものです。

西田氏は、著書「No.1理論」(現代書林)の中で

「この状態の脳は扁桃核がプラス感情で、辺縁系は愛情ややる気、行動力に満ち満ちています。プラスイメージがどんどんわいてきて、思考も完全なプラス型の回路です。脳がヴィゴラス状態になると、凄いことが起こります。脳幹と辺縁系のあいだにある間脳の脳下垂体から、全身の活動性を高めるホルモンが出てきます。脳幹の中脳から始まるA10神経のルートは、脳全体にドーパミンを分泌します。したがって、想像力をはじめ、さまざまな脳の機能が高められ、潜在能力がぐんぐん引き出されますから、最高の自分が発揮できて、ラクラクと成功することになるのです。」

著書からそのまま引用しましたので、脳科学の専門用語が多くなりましたが「メンタルヴィゴラス状態」のすごさは、ご理解いただけたと思います。

野投手は、今回の東京五輪でも「メンタルヴィゴラス」をつくれている!と感じたシーンがありました。それは、試合前日のインタビューに応えた場面です。

「試合を明日に控えて、今の心境を教えてください。」

「もう、楽しみでしょうがないというか。ほんとにわくわくが止まらなくて、わくわくしてたまらない自分を抑えるのが、精一杯という感じです!」

13年の時を経ても変わらぬ上野投手のメンタリティーの素晴らしさ!

この東京五輪でも私たちに様々な感動を届けてくれると確信しています。

今夜は、いよいよ私が最も注目する「サッカー男子五輪代表」の開幕戦が行われます。対戦相手の南アフリカ代表にコロナの陽性者が出て、試合直前までいろんなことがありそうですが、試合が開催されて、日本の選手たちが素晴らしいプレーをみせてくることを信じつつ、テレビの前から声援を送りましょう!

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。素敵な一日をお過ごしください。