YouTuber校長日記

YouTuber校長として、サッカー解説者として日々の生活の中で感じたことや本を読んで学んだことなどを書きます!

サッカー男子白星発進 勝負を決めた久保の「メンタルタフネス」

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

さて、昨夜(7月22日)、今回の東京五輪で私が一番注目している「男子サッカー日本代表」の初戦が行われました。

皆さんもご存じの通り、対戦相手の南アフリカ代表に「コロナ感染者」が出たために、選手全員が「濃厚接触者」となり、試合の6時間前のPCR検査で13人以上が「陰性」とならないと試合が出来ないという異例の状況下での開幕戦でした。

試合の2時間前にようやく試合の実施が決定されるという状況で行われた開幕戦。まずは、簡単に試合を振り返ります。

日本の先発メンバーは、

GK谷

DF酒井、吉田、板倉、中山

MF遠藤、田中、久保、堂安、三好

FW林

の11人です。故障が完治していない三苫と直前に足首を負傷した冨安がベンチ外となっています。

試合は、立ち上がりから日本のペースで進みます。15分にMF三好から受けたパスをFW林がシュート。22分、32分には、三好が立て続けにシュートを放つなど前半だけで8本のシュートを打つもゴールを奪えず0-0で前半を終了します。

後半に入り、15分に三好に代えて相馬を投入。さらにゴールに迫る攻撃を続けていた26分、左サイドでボールを受けたMF田中から右サイドに張っていたMF久保へロングパス。久保は、そのボールを足元にピタリと止めると左足のアウトサイドで内側へボールを押し出し、次の一歩で左足を振りぬきました。ボールはファーポストの内側をたたき、そのままゴールに吸い込まれ、見事な先制点を奪いました!

その後、DF中山→旗手、FW林→上田、MF堂安→町田と3名をピッチへ送り出し、攻撃を続けつつも失点を絶対にしないという「リスクマネジメント」をしながらゲームを進め、そのまま1-0で試合を終わらせました。

この試合の成果は、まず、何と言っても初戦で勝ち点3を奪えたことです。

試合前の状況からも、「日本の完勝」をイメージしていたファンが多かったと思いますが、五輪やW杯などの世界トップレベルの大会は、そんなに甘くはありません。

立ち上がりから、攻め続けるもゴールを奪えないという中で漂い始めた「閉塞感」を打ち破ったのは久保でした。久保のイメージは「足元の技術がうまい選手」と思われがちですが、それだけではありません。

2015年から「U-19日本代表」の指揮をとり、そこで久保を指導していた内山篤氏は、当時の久保について次のように語っていました。

「久保は、サッカーの技術はもちろんすごいけど、サッカーに対する考え方やメンタルの強さ、すべてが別次元だよ。」

昨日の試合でも、最後にものを言ったのは、久保が持つ別次元の「メンタルタフネス」だったと思います。

それを示すのが試合後のインタビューです。

「勝負を決めるなら俺。ずっとそう思いながらプレーしていました。」

久保の今後のプレーがさらに楽しみになりました!

もう一つの成果は、冨安の前日の負傷、攻めながら得点出来ない試合展開などといった多少の揺れにはびくともしない「チームとしてのメンタルタフネス」を示せたという点です。

短期決戦とは言え、決勝戦までの6試合。様々なアクシデントが起こることが想定されます。それを一つずつ乗り越えながら成長していくチームこそが、栄冠を手にすることが出来ます。

一段目の階段を昇った日本代表。次の相手は、私が「グループ最強」だと思っているメキシコです。メキシコは、22人中18人がA代表を経験しているというそうそうたるメンバー。その中でも注目は、36歳のGKオチョアです。過去、4大会連続でW杯に出場し、数々の伝説を作ってきました。

名手オチョアの守るメキシコのゴールをいかにして日本がこじ開けるのか。1次リーグ最大の難敵との試合。7月25日(日)20時キックオフ!

みんなでテレビの前から熱い声援を送りましょう!

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。暑さ対策を行いつつ、素敵な一日をお過ごしください。