どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
昨夜行われた東京五輪開会式。最後に聖火台に火を灯したのは、テニス女子シングルスの大坂なおみ選手でした。ハイチ出身の父と日本人の母との間に生まれた大坂選手。3歳からアメリカで暮らしました。
「アスリートである前に黒人女性」
と語る彼女は、「多様性の時代」と言われる現在の日本社会の象徴となりつつあり、この東京五輪の象徴として最もふさわしい人だと感じました。
皆さんもご承知の通り、全仏オープンで記者会見を拒否し、大会を棄権。その後、
「私は、うつの状態にありました。」
と心情をあかし、続くウインブルドン大会も欠場。
「東京オリンピックには、出ます!」
と語ってくれていた彼女の思いが、このオリンピック開催の意義を私たちに再認識させてくれます。
今回のオリンピックへの参加国は、205か国。ギリシャに始まり、最後に入場した日本選手団までの各国の選手の姿をみて、あらためて「世界の広さ」を感じました。
そして、その世界の国々との心理的、物理的な距離は、57年前に開かれた東京五輪の時からすると考えられないくらい身近なものになっています。
現在、私が校長を務める千原台高校にも「ルーツを日本以外の国に持つ生徒」が7人在籍しています。
現代社会に生きる様々な国々にルーツを持つすべてのアスリートにとって、最高に輝ける場所。日本が、東京が、そんな場所となる日々が、いよいよ本格的に始まります。
新聞やテレビなどのマスメディアでは、
「コロナ感染が広がる中でのオリンピック開催」
に疑問符を打つような報道が毎日のように行われています。
もちろん、人の価値観は人それぞれ。また、その人の置かれた環境によって考え方は違って当然です。
ただ、私は、オリンピックを東京に誘致し、この開会式を迎えるまでに、東京オリンピックの開催に力を尽くしてくださったすべての皆さんに心から感謝し、一人のスポーツファンとして、この東京オリンピックを思い切り楽しみたいと思います!
ちなみに、私の年齢は今年57歳。そうです。前回の東京オリンピックの年に生まれました。そんな不思議な縁も感じながら、これからもこのオリンピックを通して感じたことを引き続きブログでもお話ししていきます。乞うご期待!
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。暑さ対策をしっかりと行い、素敵な一日をお過ごしください。