YouTuber校長日記

YouTuber校長として、サッカー解説者として日々の生活の中で感じたことや本を読んで学んだことなどを書きます!

柔道ニッポン 涙の金メダル、銀メダルでスタート その涙の意味は…

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

東京オリンピック開会式の翌日となった昨日。早速、様々な種目が始まり、本格的な「競技スタート」となりました。

さすがは、地元開催。当然、時差もないために、朝の9時くらいから夜の11時くらいまでずっと何らかの競技が行われている一日でしたね。

私もテレビやインターネットでちらりと目にした種目を数えると、バドミントン、卓球、バレーボール、柔道、女子サッカー、女子ソフトボール、水泳と7種目もありました。

このような日々が約2週間続くと考えただけでもワクワクします!

さて、そんな中で今日お話ししたいのは、柔道の話題です。

男子は、高藤が「日本勢第1号」となる金メダル。女子、渡名喜が銀メダルを獲得しました。いずれも、試合直後にインタビューが行われ、涙のインタビューとなったわけですが、その涙の意味は大きく違います。

まずは、二人の戦いぶりを振り返ります。

男子・高藤は、初戦こそ「内股」で一本勝ちを収めるものの、続く準々決勝、準決勝、決勝の3試合は、いずれも「ゴールデンスコア方式」の延長戦にもつれこみ僅差をものにしての金メダル獲得でした。

「泥臭く」戦い抜いての金メダル獲得。彼の転機は5年前のリオ五輪です。そこで、銅メダルに終わります。20歳で世界一を経験し、

「ばんばん投げて、派手に勝つのがカッコイイ」

当時は、そう思っていたそうです。しかし、リオの経験で考えを変えます。

「指導でもいい。泥臭く、確実に勝てばいい。」

まさに、これを体現した金メダルでした。

その後の彼についての報道で私が注目したのは、

「学生時代の恩師にお中元、お歳暮は欠かさないという律義さがあり、年賀状はちゃんと元日に届ける。今年の年賀状には『絶対に東京で金メダルを獲る』と書かれていた。」

という部分です。彼は、成功者に欠かせない力「感謝力」を持っていたということです。

また、

自己啓発本を熟読し、五輪開催を信じて準備に集中した。」

ともありました。「今、ここ」に集中する「マインドフルネス」を続けてきたのだと思います。

これらが、結実しての「涙の金メダル」。高藤選手、本当におめでとうございます!

かたや女子・渡名喜は、初戦から準決勝までの3試合をいずれも「一本勝ち」で勝ち上がりました。しかも、準決勝で破った相手は、2018年、2019年と連続で敗れていた難敵でした。

難敵を破って迎えた決勝戦。私をはじめ、誰の目にも「渡名喜、一本勝ちで金メダル!」の絵が浮かんでいたことだと思います。しかし、残り約20秒で「内股」を受け、相手に「技あり」を取られます。試合は、このまま終わってしまい、「涙の銀メダル」となってしまいました。

「銀メダルの涙」には2種類があります。「嬉し涙」と「悔し涙」です。日本の柔道選手が選手が流す「銀メダルの涙」は100%「悔し涙」です。柔道界には、

「金メダルのみが『メダル』」

という意識が根強いからです。

渡名喜も試合後、悔し涙にむせびながらインタビューに応えてくれました。

私が注目したのは、その中のこの一言です。

「ここ最近、ずっと決勝で勝てていなかったので、『ちょっと怖いな』と思いながら臨んでいたのですが…」

この言葉には、本人は

「油断してはいなかった」

という意味を込めたと思うのですが、私が感じたのは、彼女の中に

「嫌な予感」

があったということです。

この「嫌な予感」が現れた瞬間に、それは、現実化してしましいます。

勝戦で敗れはしたものの、そこまでに渡名喜選手がみせてくれた柔道は、すばらしいものでした。この悔しさから学び、次のパリ五輪で金メアダルに輝く姿を見せてくることを信じて、今後も注目、応援していきたいと思います!

ちなみに、千原台高校出身のGK岩下選手が出場した男子ハンドボールは、前回のリオ五輪王者・デンマークと対戦し、敗れてしまいました。こちらも今後の巻き返しに期待しています!

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。4連休もあっという間の最終日となりましたが、素敵な一日をお過ごしください。