YouTuber校長日記

YouTuber校長として、サッカー解説者として日々の生活の中で感じたことや本を読んで学んだことなどを書きます!

男子サッカーPK勝ちでベスト4! 仕事にも活かせる「私のPK論」

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

さて、毎日「メダルラッシュ」が続き、様々な感動のドラマが繰り広げられている東京五輪ですが、私の「イチオシ」男子サッカーも昨日、準々決勝でニュージーランドにPK勝ち。見事にベスト4進出を決めました!

というわけで、今日は、サッカーのPK戦に関する「私のPK論」をお話しします。

これは、サッカーの試合だけではなく、皆さんのお仕事の成功にも通じると思いますので、ぜひ、最後までお付き合いください。

私は、これまで選手、監督として数多くの「PK戦」を経験してきました。

選手時代の私のポジションはGK。PK戦では大きなカギを握るポジションです。現役時代、トーナメントの大会で試合が同点のまま進み、試合時間が少なくなってくるとともに私は、いつもワクワクしていました。その理由は、

「俺がヒーローになるときが近づいてきた!」

と考えていたからです。

GKというポジションは、どんなに試合中に好セーブを連発し、チームの勝利に貢献しても試合後の「ヒーローインタビュー」に呼ばれることはありません。Gkが「ヒーロー」になれるチャンスがあるのは、PK戦で勝利したときのみです。

昨日のサッカー中継でも、相手のPKをセーブしたGK谷選手が「ヒーローインタビュー」を受けていましたよね。

というわけで、現役時代の私のPK戦の勝率はかなり高かったと記憶しています。その理由は、私がPK戦に臨むときのメンタリティーが「メンタルヴィゴラス状態」だったからなんだと最近気づきました。「メンタルヴィゴラス状態」とは、脳内で大量の「ドーパミン」が分泌し、心がワクワクする最高のポジティブ思考の状態のことを言います。当時は、そんな知識は持ってなっかたのですが、今思えば、間違いなくPK戦に臨むときの私はこの状態でした。

また、監督としても多くのPK戦を経験しました。そこから導かれたポイントが二つあります。

一つ目は、

「PKの勝敗を左右するのは『余力』と『技術』である。」

というものです。

サッカーの監督や解説者の中には、

PK戦になったら、あとは運しだい。監督に出来ることはない。」

という考えの人も多くいます。元日本代表のイビチャ・オシムさんは、PK戦になるとその様子をみることはなく、ロッカールームに下がっていたというのは有名な話です。

しかし、私の考えは違います。

まず、「余力」。これは、「フィジカル面」と「メンタル面」の余力があります。

「フィジカル面」から解説します。大人の試合でPK戦になるのは、フルタイムの90分、プラス延長戦の30分、計120分を戦い終えてからの勝負となります。この時点で足がつっていたり、足に疲労が蓄積していたりするとかなり不利になります。チームのエースと言われる選手がPK戦で外してしまうことが多い理由はここだと考えています。

次に「メンタル面」。これは、PK戦になったときにどれだけ「心の余裕」があるかです。また、「PK戦に持ち込んだ」という結果に満足してしまうとPK戦で勝利することは出来ません。昨日のニュージーランドは、そういう要素があったように思います。

「フィジカル面」でも「メンタル面」でも優位に立てるかどうかは、結局はそれまでの「積み重ね」の差であるということです。

あと一つのポイント。これを私はいつも小噺で表現します。

「野球とサッカー、その違いは数々あれど、サッカーのPK戦だけは野球に通ず。その心は『どちらも四番がポイントです』。」

これは、解説しないと???ですよね。(笑)

PK戦は、まず決められた5人が交互に蹴り、勝負がつかないときは、6人目以降が交互に蹴るサドンデス方式となります。最初に蹴る5人の中で最も重要なのは、何番に蹴る選手だと思いますか?

この質問をいろんな人たちにしてみると、「1番」「5番」という答えが多く聞かれます。

私の答えは違います。「4番」です。

PK戦にも様々な「流れ」があります。その「流れ」を左右するのが「4番」なのです。両チームの「4番」が、片方がゴールを決め、片方が外した場合、九分九厘決めた方のチームが勝利します。ですから、私が監督としてPK戦に臨むときは、最も信頼できる選手を「4番」に起用します。

つまり、「結果を残すためには、最も信頼できる人材をどこに起用するか」が大切だということです。

昨日の日本代表の「4番」は、キャプテンの吉田でした。

日本対ニュージーランド戦は、自宅のリビングで家族と一緒にテレビ観戦していました。家族は、みんなヒヤヒヤ、ドキドキでPK戦の行方を見守っていましたが、私は、自分の「PK論」から日本代表の勝利を確信し、落ち着いてPK戦を見届けました。

私の「イチオシ」男子サッカー日本代表は、ベスト4となり、次の準決勝では、いよいよ大会実力No.1のスペインと対戦します。この試合でも勝利してくれることを信じて、テレビの前から声援を送りましょう!

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。素敵な日曜日をお過ごしください。