YouTuber校長日記

YouTuber校長として、サッカー解説者として日々の生活の中で感じたことや本を読んで学んだことなどを書きます!

娘の子育てに学ぶ 教育の原点とは・・・

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

さて、東京オリンピックでは、連日熱戦が続き、様々な感動のドラマが繰り広げられていますね。このブログでも東京オリンピックの話題をお話しすることが多くなっていますが、今日は少しそこから離れて、「家族の話」「教育の話」をしてみたいと思います。

私には、4人の子供がいます。31歳の長男を筆頭に、27歳の長女、20歳の次女、18歳の三女です。下の二人は、現在大学生で、それぞれ小学校の先生と保育士を目指して勉強中なのですが、上の二人は結婚していて、それぞれに一人ずつ娘が生まれており、良きパパ、ママとなっています。つまり、現在、私は二人の孫の「じいじ」となっているわけです。

昨日は、平日でしたが珍しくマストの仕事が入っていなかったために「夏の特別休暇」いわゆる「夏休」を取得して、27歳の長女と4歳になるその娘(孫)と80歳になる私の母(私の孫にとっては曾祖母)を連れて、阿蘇の「ミルク牧場」という観光地に出かけてきました。

よく世間では、

「孫は目の中に入れても痛くないほど可愛いもの。」

などと言いますが、正直に告白すると私にはあまりそのような感覚はありません。

その理由は、我が家が大家族だからだと思われます。上の二人が独立するまでは、私たち夫婦、子供4人、そして、私の両親二人の8人暮らしという大家族でした。そこから、上の2人が独立して、結婚。その後、次女も県外の大学へ進学し、少しずつ人数が減りましたが、いまだに5人家族で生活しています。

ということで、4歳の孫娘が我が家に遊びに来ると、1人の4歳の女の子に対して母親を含めて6人の大人が待ち受けているわけです。

孫が慕う大人には、当然「優先順位」がつけられます。

1位は、もちろん「ママ(私の長女)」です。2位が「ばあば(私の妻)」。3位は「りさちゃん(私の三女)」。彼女は現在、保育士を目指して勉強中で大の子供好きです。そして、4位が「大きいばあば(私の母」。最下位を争うのが「大きいじいじ(私の父)」と「じいじ(私)」というわけです。

平日にあえて「夏休」を取得し、阿蘇の観光地に連れ出したのは、孫をめぐるこの「競争率」を下げたいというねらいもありました。(笑)

そのねらいは、見事に的中!

「ミルク牧場」には、多くの動物が飼育されています。ヤギや羊、ポニーやロバに「カットした人参」の餌やりをしたり、犬やウサギ、モルモットなどの小動物と直接触れ合ったり出来ます。当然、園内は広く、歩いて移動するうちに、4歳の孫は歩き疲れて、

「抱っこ!」

と言い出しました。

娘は、日頃から

「もう、大きくなったから(現在、体重15キロ)、抱っこは男の人しかしてくれないのよ。」

と孫をしつけているということで、日頃はもっぱらパパの役目だそうですが、今日はパパも来ておらず、そこにいる「男の人」は、私だけ。

というわけで、無事に「孫を抱っこして歩く」という「じいじらしい幸せなひと時」を過ごすことが出来ました(笑)。

しかし、4歳の女の子というのは、「こちらの思うようには動いてくれない。」というのもまた現実です。

昨日もこんなことがありました。自宅から「ミルク牧場」までは、車で2時間弱の道のりです。初めは「動物にエサをあげる」と楽しみにし、ご機嫌だった孫の機嫌が時間の経過とともに悪化し始めます。

1時間が過ぎたくらいから

「暑いー。」

「かき氷食べたいー。」

「お家に帰って、かき氷食べるー。」

私の心中は、

「おい。おい。勘弁してくれよー。」

となるわけですが、そんなことには慣れっこのママ(私の娘)は、

「暑いねー。かき氷食べたいねー。じゃあ、着いたら、まずかき氷を食べて、体を冷たくしてから動物さんに餌をあげよっかー。」

と笑顔で対応しています。すると

「うん。わかった。」

と孫の機嫌はなおり、鼻歌を歌い始めます。

親バカながら娘の母親としての成長に感激しつつ、何とか「ミルク牧場」に着きました。

平日ということで、観光客の姿はまばら。それは、良かったのですが、当然販売されていると思っていた「かき氷」が「土日限定販売」だったらしく、販売されていませんでした。

当然、孫の機嫌は、ナイアガラの滝を下るがごとく急降下。ふたたび

「お家に帰って、かき氷、食べるー」

と言い出しました。

「『かき氷』は売っていないんだって。」

「だからね。『先に、お昼ごはんを食べる』か?『先に、お土産屋さんに行ってみる』か?『先に、動物さんにえさをあげる』か?どれが、いい?」

「選んで。」

と笑顔で語りかけます。

「うーん。じゃ、お土産屋さんに行ってみる。」

と渋々お土産屋さんに入った孫でしたが、そこで、お目当てにしていた「お土産」を見つけると孫の機嫌は、一気に急上昇!

その後、無事に「動物さんへのえさやり」と「お昼ご飯」もやり終えて、帰宅の途につくことが出来ました。

娘の孫に対する子育てで感心することがあります。それは、孫がどんなにわがままを言おうとも、それを「頭ごなしに否定する」ということをまずしないということです。

その代わりにするのが、「選択肢を与えて、自分で選ばせる」という手法です。

まさに、現在の教育が目指す姿を娘の子育てから学ぶ「今日この頃」です。

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。今日の熊本の予想最高気温は38度。しっかりと暑さ対策をして、素敵な一日をお過ごしください。