YouTuber校長日記

YouTuber校長として、サッカー解説者として日々の生活の中で感じたことや本を読んで学んだことなどを書きます!

いよいよ迫る教員採用試験 ほとばしる若者たちの熱意

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

さて、今日の話題は「教員採用試験」です。

「教員の志望者減少」が社会的なニュースとなり、文部科学省では「若者に教師の仕事の素晴らしさを伝えたい」という目的で「#教師のバトン」なる企画を始めたところ、現場の教師からの反感を買い大炎上するという事態も起きたりしました。

ですから、今や「教師という仕事は若者に人気のない仕事」「誰でも出来る仕事」のような印象が社会に漂っているような気がします。

しかし、現実はそうではありません。教師という仕事に憧れや誇りを持ち、「本採用」を目指して、「教員採用試験」に挑戦し続ける若者たちが、私の周りにはたくさんいます。

実際に、1次試験に合格し、2次試験に臨む人たちの合格倍率は、高い校種・教科では6.5倍。一番低い校種・教科でも1.75倍です。これは、高校入試や大学入試とは比べものにならない高倍率なのです。

そこに挑む若者たちが、ここ数年、毎年この時期になると私のアドバイスを求めて集ってくれていることは、以前のブログでもお話ししました。

昨日は、そんな彼らと「模擬授業」の「練習会」を開きました。参加した者は、のべ13名。一度には出来ませんので志望校種・教科などを基準に3人、5人、5人の3部に分けて実施しました。

「模擬授業」とは、目の前に30名程度の児童・生徒がいることを想定して授業を行うもので、今回は8分間それぞれの題材についての授業をしてもらいました。正規の授業時間は、小学校が45分、中学・高校が50分ですので、8分では当然授業を最後まで見せることは出来ません。授業の冒頭部分である「導入」のところを授業することになります。

「導入」で大切なことは、「いかに児童・生徒の興味関心を高め、授業に引き込んでいくか。」という点です。

若者たちは、それぞれに「写真を示す」「映像を流す」などの「視覚に訴える」教材を示したり、「生徒の様子をほめる」だったり、「教具を操作する」だったりと工夫を凝らして、「導入」を行います。

私の場合は、「マンツーマン指導」ではなく、「小集団での学びあい」という形ですすめることにしています。

そのメリットは、二つあります。一つ目は、多くの人に観られているという緊張感の中で「模擬授業」を行えるということ。二つ目は、他者の「模擬授業」を観ることで学べることが数多くあることです。

「模擬授業」をしてもらったあとには、必ず「ディスカッション」を行います。私が「ファシリテーター」となり、まず、「模擬授業」をした本人の「自評(自分で授業を振り返ること)」を聞きます。そのあと

「では、参観者の皆さんから、今の模擬授業でよかったなあと思うところを上げてください。」

という言葉を投げます。最初に「良かったところ」を参観者から引き出すことは、重要なポイントです。

もちろん、思うような「模擬授業」が出来ずに、「失敗したー」と暗い気持ちで「模擬授業」を終え、「自評」では「反省の弁」ばかりが出るという者もいます。しかし、そういう人の中にも必ずその人なりの「良さ」があります。

それを最初に出し合うことで、その後に出てくる様々な助言やアドバイスを聞き入れる心の準備が出来ます。それを吸収して、自分の「模擬授業」を自らの手で改善していく。この過程が大切だと思っています。

私のもとで学んでくれた若者たちが、「教員採用試験」の本番で自分の力を出し切ってくれることを心より願いたいと思います。

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。今日の熊本は一日中、雨模様のようです。そのおかげで気温としては、過ごしやすい一日になりそうです。

皆さん、素敵な素敵な一日をお過ごしください。