YouTuber校長日記

YouTuber校長として、サッカー解説者として日々の生活の中で感じたことや本を読んで学んだことなどを書きます!

東京パラリンピック 富田宇宙アジア新で銀メダル!

どうも。南弘一です。千原台高校で校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

さて、競技2日目を終えた東京パラリンピック2020ですが、またまた、私にとって嬉しいニュースが飛び込んできました。

それは、「富田宇宙 水泳男子400m自由形で銀メダル!」というニュースです。

富田宇宙選手は、熊本市の出身。熊本市立帯山小学校、熊本市立西原中学校を卒業し、熊本県済々黌高校に進みます。

ちなみに西原中学校は、私が千原台高校の前に校長を勤めていた学校で、済々黌高校は私の母校です。

つまり、富田選手は私が校長を勤めていた中学校の卒業生であり、高校の後輩ということになります。

そんな富田選手が、視力の異常を感じたのは高校2年生の頃でした。診断の結果、網膜の異常で視野が狭まる進行性の難病「網膜色素変性症」と判明します。

しかも「症状はゆっくり進行して、徐々に視野が失われていきます。5~10年後には完全に見えなくなるかもしれないしそうじゃないかもしれない。」という診断。高校2年生の彼にとっては、「人生が終わった」と絶望する出来事でした。

パラリンピックの選手たちの人生は、まさに「多様性」に満ちています。

前日に、同じ「東京パリンピック水泳の銀メダリスト」となった山田美幸選手は、生まれつき両腕がなく、脚にも支援が必要で長さも違うという障がいを持っています。

そんな彼女は、「この障がいは『私の個性』!」と笑顔で語ります。その笑顔は、活躍のジャンルは違いますが、乙武洋匡さんが「五体不満足」で一躍有名になったころに見せていた笑顔に通じるものを感じます。

対して富田選手は、いわゆる「健常者」としての人生を約16年間歩んできた後に、少しずつ「障がい者」としての人生が進んできたわけです。

私が言うのもなんですが、熊本県済々黌高校は「文武両道」の精神を持つ熊本県内有数の進学校です。彼は、この高校で水泳部に所属し、県の高校総体では6位という成績を残しています。

まさに「文武両道」に秀でた少年として順風満帆の「健常者」生活を送っていたはずです。そんな彼が「障がい者」としての生活を少しずつ歩んでいく過程には、多くの苦労、苦悩、葛藤があったことだと思います。

そんな中で彼は、持ち前のチャレンジ精神を発揮して次々と新しい分野に挑戦していきます。その一つが「競技ダンス」です。2014年8月には、「全日本ブラインドダンス選手権大会」に出場し、男性の部「チャチャチャ」「ルンバ」の2種目で優勝しています。

その後、本格的に「パラリンピック水泳選手」としての道を邁進するために日本体育大学大学院に進学。「障がい者トップアスリートの指導者に求められる能力に関する研究」というテーマで博士号を取得しました。

「今ここ」に全力で臨み、前へ前へと進み続ける富田選手の「生きざま」は、私たちに大きな感動と人生の示唆をあたえてくれるものです。

そんな富田宇宙選手の銀メダル獲得!

心からの拍手を送りたいと思います。

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。週末が近づく金曜日。素敵な一日をお過ごしください。