どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
先日(8月26日)開催された「8月定例熊本市教育員会会議」に出席しました。
教育委員会会議とは、教育長と4人の教育委員が出席し、熊本市の教育についての様々な事項について、「協議」「報告」「自由討論」が行われる会議です。
そこには、教育委員会事務局の教育次長、部長、各課の課長等が出席し、教育委員の皆様からの様々な質問に答えます。
今回の会議では「高校改革による千原台高校の新しい教育課程について」という「報告」が行わられるということで、その関連質問に答えるために私も出席しました。
「千原台高校の新しい教育課程」については、いくつかの質問はありましたが、概ね教育委員の皆さんのご理解を得ることが出来て短時間で「報告」は終わりました。
今回、最も長い時間を要したのが「分散登校の際の『要登校者』 の範囲について」の協議です。
8月24日に熊本市教育委員会から出された「通知」では、「要登校者」の対象は「保護者が医療機関、介護施設、保育所、警察および消防の従事者で家庭での見舞利が困難な小学校3年生までの児童」と「その他支援が必要と認めた児童生徒」となっていました。
ここに、「ひとり親家庭」と「教師として働いている家庭」を加えるかどうかについて協議されました。
「『ひとり親家庭』で、一人では自宅で過ごせない児童が家にいる場合は、親としては仕事を休むしか選択肢がなくなるわけで、熊本市としては現状ではその分の給与を補填できないなら、当然学校で預かるべき。」
「それならば、『共働き家庭』でどちらかが単身赴任しているようなケースも条件はほぼ同じなので、そこまで枠を広げるべき。」
「クラスによっては『ひとり親家庭』が全体の三分の一を占めるクラスもある。益々、学校の負担が重くなってしまうので難しいのではないか。」
「『教師として働いている家庭』についても認めないとその先生たちが学校に来られなくなり、分散登校が成り立たなくなるのではないか。」
「『教師として働いている家庭』については、どうしても子どもさんを家で見ないといけない状況の方には仕事を休んでいただいて、何とか学校でカバーしていきたい。」
「本来、このような事態の中で力を尽くすべきは学校だけではないと思う。各企業にも『ひとり親家庭』の方に仕事を休んでもらえるように熊本市から働きかけていくべきだ。」
などという様々な意見が出され、90分ほどにわたり、熱い議論が行われました。
その結果「『ひとり親家庭』については、小学校3年生までの児童について『要登校者』に加える。」「『教師として働いている家庭』については、学校で必要な人が仕事を休める体制をつくる。」という方向になりました。
これにより、さらに「要登校者」が増えることが予想され、その中で分散登校の体制を整えなければならない小学校での対応は本当にたいへんだと思います。
私たち高校でも、今後出来る限りの感染予防対策をしていかなければならないとさらに身が引き締まった一日でした。
なお、この「8月定例熊本市教育委員会会議」の模様はYouTubeのライブ配信が行われており、今でもアーカイブで視聴できますので、興味があられる方はぜひ、そちらもご覧ください。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日は、久しぶりにJ3リーグが再開し、ロアッソ熊本はアウェイで鳥取SCと対戦します。アウェイなのでラジオ解説の仕事はありませんが、ダゾーン参戦して声援を送ります!
皆さんも素敵な土曜日をお過ごしください。