どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
約2か月にわたって繰り広げられたスポーツの祭典、東京オリンピック、パラリンピックがついに昨日幕を閉じました。
しばらくは「オリパラロス」になってしまいそうですね。
また、昨日は、私にサッカー解説という仕事を与えてくれるロアッソ熊本のホームゲームがこちらも約2か月ぶりに行われました。
そんなわけで今日は、昨日一日を時系列で振り返りながら、そこで感じたスポーツが育む「絆」についてお話しします。
「視覚障がいの部」で道下美里選手がリオの「銀」をバネにして、見事に「金メダル」を獲得しました。
また、日本選手団最年長の西島美保子選手も最後まで粘りの走りをみせて、見事に「8位入賞」を果たしました。
「マラソン視覚障がいの部」で感じるのは、選手とガイドランナーの「絆」です。視覚障がいを持つ選手は、「一人で自主練習」は出来ません。日頃のトレーニングからガイドランナーの方と一緒でないと成り立ちません。
道下選手はレース後に、
「ガイドの志田さんが、競り合う相手選手の様子をみながら、仕掛けるタイミングを支持してくれた」
と語っていました。
選手にとってガイドランナーは、ときに「コーチ」としての役割も果たす本当に欠かせないパートナーです。ちなみに選手とガイドランナーがともにしている短いロープを「きずな」と呼ぶそうです。
ちなみに、西島選手のガイドランナーを務めた宮崎さんは、千原台高校の卒業生だそうです。いつか直接お話をうかがえる日が来るといいなあと思っています。
次に観たのは、午後に行われた「男子車いすバスケットボール決勝」日本対アメリカ戦です。
ここで感じたのは、選手同士はもちろんのこと、京谷ヘッドコーチをはじめとするチームスタッフ。そして、これまで「車いすバスケットボール界」を構築してきたすべての関係者の皆さんの「絆」です。
試合は、「ベリーハードワーク」をチームコンセプトとして戦う日本代表の厳しい守備からの攻撃が実を結び、絶対王者の米国をリードして最終の第4クオーターを迎えるという大激戦。最後は逆転を許して涙をのんだものの、観ているすべての人たちの胸を熱くする素晴らしい戦いぶりでした。
そして、試合後にカメラが切り替わり、スタジオに戻ったときに映されたのは、これまでこのスポーツを支えてこられた協会関係者の方の涙でした。
このように「車いすバスケットボール」というスポーツに関わってこられたすべての方たちの「絆」があってこその今回の快挙達成だったということです。
男子車いすバスケットボールチームのパリでの活躍が今から楽しみです。
そして、私はテレビの前から熊本市の「えがお健康スタジアム」に移動。
J3リーグ第16節、ロアッソ熊本対今治FCの試合に臨みました。
試合は、立ち上がりこそ今治の前線からの激しいプレスに押し込まれましたが、前半27分、MF竹本がサイドを変えるロングパスを出すとそれを受けたFW杉山が右サイドをドリブル。利き足ではない右足でクロスを上げます。そこへ飛び込んできたのはFW高橋。見事にヘディングシュートを決めて、先制ゴールを奪いました。
後半には、外国人FWをはじめとする新しい選手を次々と投入してきた今治の攻めに苦しみますが、この先制点を守り切り、1-0で勝利!勝ち点を30に伸ばして首位に立ちました。
この試合で感じたのは、選手とサポーターの「絆」です。
ロアッソには、ホームゲームで勝利したときにだけ行う「カモンロッソ」という「勝利のダンス」、「勝利の儀式」があります。今はコロナのために声は出せないので、録音が流されて、それに合わせて踊るのですが、その時の選手とサポーターはまさに一体となり、幸せがあふれていました。
最後に帰宅後にテレビで観たのが「パラリンピック閉会式」です。その最後に演奏された曲「Its Wonderful World」は心にしみました。
そして、われわれ地球上のすべての人類が「絆」を持って生きていくことの大切さを再認識しながら一日が終わっていきました。
昨日感じた「絆」の大切さを活かして、今日からの生活の中で、私自身も様々な人たちとさらに「絆」を結んでいきたいと思います。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。週のスタートの月曜日。皆さんの一週間が、今週も素敵な一週間になりますように。