YouTuber校長日記

YouTuber校長として、サッカー解説者として日々の生活の中で感じたことや本を読んで学んだことなどを書きます!

D・S・ランデス著「強国論」を読みました 勝者と敗者を分けるものは…

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

さて、昨日はパラリンピックが閉幕して、サッカーの試合も行われない一日でした。

ということで、今日は最近読んだ本のお話をします。

「読書」については、このブログでも時々お話ししています。

以前「読書」についてお話ししたときに

「様々なジャンルの本を同時に読み進めるために、まずは、2冊の本を常にカバンに入れています。」

とお伝えしました。

そこから、少しだけ進化して、現在は「3冊の本をカバンに入れています。」

その3冊は、違うジャンルの本で、今は「ビジネス書」「小説」「エッセイ」の3ジャンルの本を常に持ち歩いています。

そのうちの1冊が今日ご紹介するD・S・ランデス著「強国論」(三笠書房)です。

著者は、著名な「歴史家」であり、「経済学者(ハーバー大学名誉教授)」です。サブタイトルには「富と覇権(パワー)の世界史」と記されています。

また、この本の翻訳者は、竹中平蔵氏。彼も元は慶応義塾大学の教授で「経済学者」ですが、小泉内閣財務大臣を務めて以来「政治・経済」の広いジャンルで活躍しています。そんな点にも興味を持ち、この本を手に取りました。

この本に書かれているのは、まさにサブタイトルの通り「1000年以上に及ぶ世界史を振り返りながら、『勝者と敗者を分けたもの』を分析する」という内容であり、それを約500ページに渡り書き記してあります。なかなかの読み応えでした。

その中から著者の主たる主張(と私が感じたこと)を3つ挙げます。

一つ目は、「世界の歴史を約1000年に渡ってリードしてきたのはヨーロッパである。」という主張です。そして、その前に栄えた古代文明が途絶えてしまい、ヨーロッパが世界の盟主となれた一つの大きな要因は「気候」だったと主張します。

そのヨーロッパの歴史は、「スペイン・ポルトガルが大航海を経てアメリカ大陸・アジアへ進出する時代→イギリスが産業革命を経て『大英帝国』として世界をリードする時代→アメリカがイギリスから独立し『世界のリーダー』なっていく時代」へと変遷していったというのが、著者の二つ目の主張です。

そした、三つ目として著者は、

「日本の2つの革命(明治維新と戦後の復興)は、もっと評価されるべきであり、その要因は『まさにその住人が日本人であったこと』」

と主張しています。

私がこの本から学んだのは

「国が栄え、その国民が幸せを享受するには、様々な要因があるが、そこには『良きリーダー』の存在が必要である」

ということです。

そのリーダーの条件について著者はこの本の最後に次のように記しています。

「エリート(リーダー)は新入りに寛容であり、自ら選んだ道を生き、前向きな考え方を力説するタイプの人間だ。この世界でこうした前向きな考え方を持っているのは、楽観主義者たちだ。彼らは正しいから前向きなのではない。ただ前向きなのだ。間違っている時でさえも前向きだ。そして、それこそが達成と公正、改善と成功への道なのだ。教養を備え、目を見開いた楽観主義は報われる。」

このウイズコロナの時代「何が正しいか」を見極めることが大変で難しい時代です。

しかし、私も「教養を備えた楽観主義者」となれるように努力を続けながら、成功への道を進んでいきたいと思います。

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。素敵な火曜日をお過ごしください。