YouTuber校長日記

YouTuber校長として、サッカー解説者として日々の生活の中で感じたことや本を読んで学んだことなどを書きます!

W杯アジア最終予選 日本代表がみせたリバウンドメンタリティー

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

昨夜行われたW杯アジア最終予選の第2戦、日本対中国の一戦は、1-0で日本が勝利し、今リーグ戦での初勝利を収めました。

今日は、その試合について振り返り、W杯出場を目指す日本代表のこの試合からみえた成果と課題についてお話しします。

その前にまず、今の私の状況は…

若干の寝不足です。

カタールのドーハで行われた試合は、開始時刻が日本時間の夜中の0時。毎朝5時に起きてブログを書くことを日課としている私にとっては、普段なら「熟睡中」の時間帯です。

しかし、そこは「サッカー解説者」をもう一つの仕事として名乗るからには、ライブで観戦せぬわけには行かぬと意を決し、9時から3時間の仮眠をとり、午前0時から2時まで観戦。その後、再び床に就き2時から5時まで睡眠をとるという「小刻み睡眠」で何とか乗り切りました。

さて、試合を振り返ります。

日本の先発メンバーは、

GK 権田

DF 室屋、吉田、冨安、長友

MF 遠藤、柴崎、伊東、久保、古橋

FW 大迫

の11人。

森保監督は、DF室屋、冨安、MF久保、古橋の4人を前節に変えて先発起用しました。

試合は、立ち上がりから日本が一方的にボールを支配する形で進みました。その理由は、中国の戦いにあります。中国は5-3-2という守備的な布陣を敷き、しかも自陣に守備ブロックを作って、なかなかボールを奪いに来ませんでした。

そのため、立ち上がり15分のボール保持率は、日本64%ー中国36%。30分には日本74%ー中国26%になるという数字が示すように、一方的に日本がボールを保持する形で試合は進みました。

中国がとった戦術を「リトリート」と言います。「自陣に守備ブロックを作って守りを固める」戦術です。

この戦術をとる相手と戦うのは、見た目ほど簡単ではありません。

なぜなら、一番攻撃したい「相手DFライン裏のスペース」をつきにくくなるからです。

そこで、求めらるのが攻撃の「リズムの変化」と「流動性」です。

前半の日本は、古橋、伊東の前線での強いアクションで「リズムの変化」を作り、古橋が中に入ってプレーをし、そのスペースを長友や久保が使うなどのプレーにより「流動性」を産み出していました。

それにより、23分の久保のシュート。35分の大迫のシュートなどの絶好機を作りましたが、いずれもシュートがポストを直撃し、先制点を奪えません。

「チャンスは作るけど点が取れない…」という重苦しい雰囲気で迎えた40分。ついに日本の先制ゴールが産まれます。中央のMF遠藤からボールを受けたMF伊東が右サイドをドリブルで崩します。そして、中央へライナーのクロスボール。そこへ、飛び込んだのはFW大迫。見事に右足で合わせて中国ゴールを揺らしました。

右サイドの伊東のスピードに乗ったドリブルと伊東からのクロスのタイミングを予測した大迫の「強いアクション」から産まれた素晴らしいゴールでした。

中国は、後半の途中から4-4-2にフォーメーションを変え、4人の交代選手を投入して攻撃に転じましたが、日本もそれにしっかりと対応し、落ち着いた試合運びでこのままのスコアをキープ。1-0で勝利を収めました。

この試合の成果は、まず、何と言っても「勝ち点3を確実につかんだ」という結果です。

そして、そのような結果を出せた要因は二つあります。

一つ目は、チーム全体で示した「リバウンドメンタリティー」です。

前節、ホームでオマーンに敗れた試合後のインタビューでキャプテンの吉田は、

「負けるべくして負けた。インテンシティーを含め、すべてで相手がうわ回っていた…」

と苦渋の表情で語りました。

試合の翌日には、チームは日本を旅立ちカタールに移ったこと。コロナの影響で日本からの取材陣はカタールに行けないことなどにより、その後のチームの様子は報道されていませんが、吉田を中心にチーム内で話し合うなどチームを引き締める動きがあったことだと思います。

その成果が、試合開始直後からの日本チームのプレーの「インテンシティー」の高さに現れていました。

あと一つの要因は「コンディショニング」です。

集合して2日後に戦ったオマーン戦に比べると、日本の選手たちのコンディションは明らかに向上していました。

そのことは、「スピード」に現れていました。オマーン戦とは全く違う「パススピード」でボールを動かし、素早い動きで「強いアクション」を起こすことが出来ていました。

課題と言えるのは、前半の決定機を逃した「決定力」です。

次節は、この試合でチャンスメイカーとして大きな働きをしたMF伊東が累積警告で出場停止。アクシデントで交代したMF古橋のケガも心配されます。

しかし、「選手層の厚さ」は日本のストロングポイントの一つです。選ばれた選手が一丸となって、次の試合でも勝ち点3をゲットしてくれることを信じましょう。

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。週の中日の水曜日。素敵な一日をお過ごしください。