YouTuber校長日記

YouTuber校長として、サッカー解説者として日々の生活の中で感じたことや本を読んで学んだことなどを書きます!

シーズン到来! 入試倍率を左右する「秋の高校説明会」

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

以前にもこのブログでお話ししたことがあるのですが、私は、現在は高校の校長をしていますが、2年前までは中学校の校長をしていました。

昨年、高校の校長となって中学校の校長時代には意識したことのない数字を意識するようになりました。

その数字とは・・・

「入試倍率」です。

「入試倍率」とは、「その学校を受験した人数を合格定員で割った倍率」のことで、その学校の「人気のバロメーター」と言えるものです。

ここ数年、熊本県内の公立高校の「入試倍率」は軒並み低下傾向にあります。

その理由は二つあって、一つは、社会全体が「少子化傾向」であること。

あと一つは、政府が打ち出した「私立高校実質無償化」という政策が実施されたことにより、公立高校に「経済的なメリット」がなくなったということです。

千原台高校は、熊本市立高校であり「公立」のです。というわけで本校も今から3年前には、この「荒波」に飲まれてしまい、ほぼすべての学科・コースで「定員割れ」を招いてしまいました。

その翌年に赴任することになった私にとって「入試倍率のアップ」は至上命題だと感じていました。(私が勝手に感じていただけで、教育委員会やどなたか偉い方に言われたわけではありません。念のために…(笑))

そして、昨年迎えた「高校校長としてのはじめての入試」に向けて力を入れたのは、次の3つのことでした。

① 夏の学校説明会(オープンキャンパス)の改革

② 秋の高校説明会(中学校訪問)の充実

③ ホームページやSNSの有効活用

そのうちの一つである「秋の高校説明会」が、今年も昨日から始まりました。

「夏の学校説明会(オープンキャンパス)」が、千原台高校に興味のある中学生に本校に来てもらって学校の説明をするのに対して、「秋の高校説明会」はこちらから中学校へ出かけて行って、その中学校のすべての3年生に本校の説明を聞いてもらいます。

持ち時間は、中学校から指定されますので学校によって多少差があるのですが、15分から20分というところが大多数です。

この限られた時間の中でいかに千原台高校の魅力を中学生に伝えるかが勝負です。

多くの学校では、入試関連の業務を「教務部」が担当しており、この「秋の高校説明会」に出向く職員も「教務部長」が担当することが多いのが実情です。千原台高校も一昨年までは「教務部長」が一人で中学校を訪問していました。

しかし、「倍率向上作戦」の目玉の一つであると考えた私は、校長である私も一緒に中学校を訪問し、直接中学生に話をするようにしています。

千原台高校の「プレゼン」は、まず、1分半にまとめた「オープニングビデオ」から始まります。このビデオは、7月に行った「学校説明会(オープンキャンパス)」の時の様子を軽快なBGMにのせて紹介するもので、本校eスポーツ部と中学生の「ぷよぷよ対決」や「ダンス愛好会のダンスの披露」、「各コースの授業体験の様子」などを紹介しています。

そして、私から「一生懸命はカッコイイ!」という本校の学校教育目標の意味を少しだけ話してから、教務部長にバトンタッチします。

教務部長からは、各コースの特徴、部活動の活躍、入試の制度など学校全体のことについて説明をしてもらいます。

そして、最後にもう一度私と交代。再度、私の言葉で千原台高校の魅力を伝えて終わります。

その時には、今年は必ず言おうと決めている言葉があります。それは、

「皆さんの中学校からも多くの先輩たちが千原台高校に来てくれています。もし、可能ならその先輩たちに『千原台高校ってどうですか?』と聞いてみてください。きっと『楽しいよー。千原台高校においで!』と答えてくれるはずです。」

という言葉です。

赴任して一年が過ぎて感じたているのは、手前味噌ではありますが、「千原台高校の生徒たちの素晴らしさ」であり、「生徒たちがいかに千原台高校を愛しているか」ということです。

その強みを活かし、この「口コミ作戦」で、今年も「倍率アップ」を実現したいと思います。

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。週末前の金曜日。素敵な一日をお過ごしください。