YouTuber校長日記

YouTuber校長として、サッカー解説者として日々の生活の中で感じたことや本を読んで学んだことなどを書きます!

苦渋の決断 来週からも引き続き「分散登校・オンライン授業」を継続(前編)

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

さて、今日は土曜日。この一週間を振り返ってみると、本当に様々な問題で決断を迫られることが多かった一週間でした。

特にその中でも最も頭を悩ませたのが、「来週からの登校体制」についてです。

以前にもお話ししたように、熊本市教育委員会は9月7日㈫に臨時の教育委員会会議を招集し、「熊本市内の小中学校については、9月13日㈪から9月24日㈮までの期間について、全員登校・午前中授業・給食あり」という方針を決議しました。

そして、「幼稚園・高校・専門学校・特別支援学校においては、それぞれの学校の状況に応じて、これに準する」という付帯決議も行われました。

つまり、これは「熊本市立高校については『校長判断』とする」という意味になります。

「校長判断」をする際に、熊本市立高校ならでは難しい要因があります。まずは、その点を説明します。

2012年に熊本市は、全国20番目の政令指定都市となりました。それを機に「熊本市立高校」の設置者は完全に熊本市に移行しました。そのことにより、「教職員の採用」、「管理職の登用」、「予算の計上と執行」など様々なことを熊本市独自に行えるようになりました。

それは、熊本市民ににとって、そして、我々熊本市の教職員にとってたいへん有益なことです。

ただ、熊本市立高校の校長として赴任してみて、はじめてわかった「不都合」が一つだけあります。

それは、コロナ対策についての方針が「熊本市」と「熊本県」でずれたときの難しさです。

熊本市内には、「熊本県立の高校」が11校あります。千原台高校の所在地である熊本市の西区にも1校あります。

当然、それらの「熊本県立高校」は、「熊本県」が策定したコロナ対策を実施します。しかし、本校は「熊本市立高校」ですので、「熊本市」が策定したコロナ対策を実施することになります。

それで、就任当初に一番頭を悩ませたのが「部活動の自粛」についての方針が、「熊本市」と「熊本県」でずれていたことでした。

ただ、この点については、粘り強く熊本市教育委員会に改善を訴え、また、教育委員会の皆さんも最大限の努力をしていただいて、今では

「ただし、高校の部活動については、県の対策に準ずる」

としてもらえるようになりました。ここまでこぎつけてくれた関係者の皆様には、感謝、感謝です。

というわけで、今回の「9月13日㈪以降の登校体制について」も熊本市熊本県、それぞれの教育委員会で会議が行われ、それぞれの方針が示されました。

熊本市の方針は前述の通りです。対して熊本県の方針は、9月8日㈬に話し合いが行われ、その結果、

「国の『新型コロナウイルスまん延防止重点措置』の延長に伴い、9月30日㈭まで分散登校等のこれまでの方針をそのまま延長する。」

ということになりました。

つまり、今回も「熊本市の小中学校の方針」と「熊本県立高校の方針」の間にずれが生じたわけです。

この状況を受けて、「校長判断」で来週からの登校体制を決めなければなりません。

そこで、9月9日㈭、臨時の「校内運営員会」を招集しました。

「校内運営員会」とは、管理職、各部の部長、学年主任が参加する会議であり、校内の行事の進め方等を審議する機関です。毎月1回は定期的に開催し、ここで起案された案件について討議して、その討議を経たものを「職員会議」に提案することになっています。

ここで、私は「来週からの登校体制」について、2つの案を提示しました。

(1) これまで通りの「分散登校・オンライン授業」を続ける。

(2) 全員登校の午前中授業とし、昼食はとらずに帰宅させる。

(1)は「熊本市立の小中学校」とほぼ同じ案であり、(2)は「熊本市内の県立高校」とほぼ同じ案ということになります。

現在の熊本市の高校生への感染状況。そして、本校生徒の感染状況を考えたときに、最も高校生の学校生活で感染リスクが高いと思われる「学校での昼食」は避けたいと考えていて、この二つの案はそれを満たしています。

運営員会のメンバーからは、それぞれの案についての意見が出されました。・・・

ということで、この続きは明日のブログでお話ししたいと思います。

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。素敵な土曜日をお過ごしください。