どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
という毎回のご挨拶にもあるように、私の職業は「高校の校長」です。そして、高校の校長をする前には3年間、中学校の校長をしていました。
そんな中学校長時代、中学一年生の生徒から、
「校長先生って、いつも学校で何しているんですか?」
と尋ねられたことがあります。その日は、熊本市で世界ハンドボール大会が行われていて、そこに「全校観戦」に出かけるためにバスまで歩いて移動している時のことでした。
その時は、
「いろんな書類に印鑑を押したり、みんなの授業を観て回ったりしているよ。」
と答えたのですが、確かに校長は基本的には「授業」はしませんし、生徒からみると
「何してるんだろ?」
と感じるのも当然かなあと感じたことを思い出します。
そして、それは、もしかすると読者の皆さんにも同じ疑問があるかもしれません。
そこで、今日は「私の一日」を振り返りながら、私が思う「校長の仕事」についてお話しします。
私が学校に着く時間は、毎朝だいたい7時半くらいです。勤務開始は8時15分ですが、学校では大半の先生方がこのくらいの時間に出勤しています。
校長室の席に座り、まず初めにすることは、パソコンの電源を入れて、「出勤打刻」です。
学校では、「朝一番は出勤簿に押印をする」というのが長年のスタイルだったのですが、4~5年前からこのパソコンでの「出勤打刻」というスタイルに変わりました。これは、「働き方改革」を進まるために教職員の正確な勤務時間を把握することが重要となり導入されました。
次に、その日に「自分がやるべきこと」を6つ付箋に書き、パソコンに貼り付けます。この作業は「アイビーリーメソッド」と言います。作業の効率化を図るのに有効な方法だと言われています。
そのあとは、事務室の職員が毎朝校長室の机に届けてくれている地元紙「熊本日日新聞(以下熊日)」に目を通します。学校には、他にも「朝日新聞」「毎日新聞」が届きますが、私が最初に目を通すのは「熊日」です。
その理由は、熊本県、熊本市などで起きたローカルなニュースが掲載されており、その記事が私の仕事に直結していることが多いからです。
ちなみに今日の一面には、
「登校緩和 みんなで元気に 熊本市の小中学校」
という記事が、登校する小学生の写真とともに掲載されています。
また、社会面では
「熊本市の小中学校 午前授業スタート 『会えるのが一番』『クラスター心配』 期待と不安」
という記事がトップです。
その記事には、
「市立中に勤務する男性教諭によると、(中略)感染対策の指揮を執る校長の危機感が『十分ではない』と感じることも多いという。」
という記載もあります。
次にするのは、「朝掃除」です。7時45分くらいから8時までの約15分間、毎朝、外の落ち葉を掃き掃除しています。
ここで、登校してくる生徒たちと「おはよう」の挨拶をかわすのも朝の楽しみの一つです。
このあと8時からは「管理職打合せ」を毎朝行います。校長、二人の教頭、事務長の4人で行います。組織の中で、「トップ同士の情報共有」はとても大切で、これを欠かすと部下の信頼をなくすことにもつながりかねません。
ここでは、時間の余裕があるときには、「事務連絡」だけではなく、私の考えを話して管理職で共通認識を持ってもらうようにしています。
そして、8時15分からは「職員朝会」があります。以前月曜から金曜まで、毎朝やっていたのですが、私が赴任してからその回数を減らし、今は、月曜、水曜、金曜の週3回にしています。その他の日は、「学年連絡会」のみとして、担任・副担任などが少しでも早く教室に行けるようにしています。
ちなみに、今は水曜の「職員朝会」は、「生徒理解職朝」とし、「生徒理解プロジェクト」のメンバーから生徒たちの現状について報告してもらう時間にしています。
そのあとは、授業が始まります。
授業が始まって私が毎日していることは「授業巡回」です。
「必ず、一日に一回は生徒の授業の様子を自分の目で見る。」
このことは、校長になって以来、ずっと続けてきています。
今は、「分散登校」で午前に登校する学年と午後に登校する学年が違いますので、午前に1回、午後に1回の1日2回、巡回するようにしています。
ここまででかなりの字数になったので、今日はここまでとさせていただき、この続きは明日お話ししますね。
このお話の最後には、「校長の仕事とは?」についての私の考えをまとめてみたいと思っていますので、明日もお読みいただけると嬉しいです。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。素敵な火曜日をお過ごしください。