YouTuber校長日記

YouTuber校長として、サッカー解説者として日々の生活の中で感じたことや本を読んで学んだことなどを書きます!

ロアッソ5連勝! ただ、今後への課題も…

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

昨日行われたJ3リーグ第21節、ロアッソ熊本藤枝MYFCの一戦は、ロアッソ熊本が3-2で勝利し、5連勝を飾るとともに勝ち点を39とし、首位の座を守りました!

90分のうちの80分間は、

「内容、結果とも今シーズンのベストゲーム!」

と言えるすばらしいパフォーマンンスでした。

その後、立て続けに2失点して、

「何とか逃げ切る薄氷の勝利」

となりました。

今日は、この試合を振り返り、今のロアッソ熊本の「強さの要因」と「今後の課題」についてお話しします。

まずは、ロアッソ熊本の先発メンバーです。

GK 内山

DF 黒木、菅田、酒井

MF 上村、河原、竹本

FW 杉山、高橋、伊東、ターレ

前節からの入れ替えは、GKが佐藤から内山に変わっています。佐藤選手はベンチにも入っていなかったので、ケガによる入れ替えだと思われます。内山選手は、後半戦の初戦、長野戦に続き、今シーズン2試合目の出場です。

対する藤枝MYFCの注目選手は、MF鈴木惇アビスパ福岡のユースからトップチームに昇格し、J1での出場経験も豊富なベテランです。彼は、ジュニアユース(中学生)時代からナショナルトレセンや世代の代表に選ばれる「エリート選手」でしたので、私も中学生の頃の彼のプレーをよく観ていました。このチームでも「中盤として欠かせない選手」として活躍しています。

試合は、立ち上がりからロアッソのペースで進みました。ボールを保持しながら攻め続けた前半37分、相手陣内の右サイドでFKを獲得します。このFKはドリブルで抜け出したFW高橋を相手選手が後ろから倒す反則で得たものです。

FKを蹴るのは、FW杉山。左足から放たれたインスイングのボールは、相手ゴール方向へ弧を描きながら飛んでいきます。そこへ飛び込んだのはFW高橋でした。しかし、惜しくも高橋の頭には合わず、その頭上を越えたボールは相手選手の足に当たり、そのままゴールへ。相手のオウンゴールロアッソが先制しました。

前半はこのまま終わります。前半のシュート数は、ロアッソの6本に対して藤枝は0。全く危なげのない内容でロアッソが支配した前半でした。

後半に入ると、藤枝も反撃に出ます。後半4分には、鋭いシュートを放ちますが、ここは、ロアッソGK内山が見事なセーブをみせて防ぎました。

後半に入り、一進一退の展開となっていた後半15分、ロアッソの追加点が産まれます。ペナルティーエリア内で縦パスを受けたMF竹本。そのまま前を向き、右足でシュート。本人にとってプロ入り初となる記念すべきゴールを奪いました。

続く後半35分には、相手DFがGKへパスしたボールを途中から交代出場していたMF坂本がかすめ取り、そのままゴールへ向かってドリブル。相手GKの頭上を抜く見事なループシュートを決めて、3点目を奪います。坂本選手にとっても、これがプロ入り初ゴールです。

ここまでの試合は、間違いなく、

「内容、結果ともに今シーズンのベストゲーム!」

でした。

しかし、このあと試合は思わぬ方向に展開します。

3点目を奪った直後のプレー。自陣でパスをつないでいたところに相手にプレスをかけられてボールを失うと、そのまま右サイドをドリブルされて、逆サイドにクロスを送られ、ボレーシュートで1点目の失点。

その3分後には、自陣右サイドで縦パスを通され、今度はグランダーのクロス。これを再び1タッチでシュートされて、2点目を失います。

その後も藤枝の猛攻を受けますが、何とかしのぎ切り、3-2の1点差で薄氷の勝利を手にしました。

さて、この試合を振り返って感じるのは次の2つです。

① 攻撃、守備ともにチームの完成度が上がっている。

② 相手にペースを握られ始めるとまだ危うい部分もある。

何度も言いますが、試合開始から1点目を奪われるまでの80分間は、ベストなゲームでした。ここまでをみて感じたのが①です。

しかし、1失点。その3分後には、次の失点をしてしまいます。ここで感じたのが②です。1失点してからは、攻撃から守備への切り替えが明らかに遅くなっていました。これは、大きな課題です。

ただ、このあと、チームの成長を感じる場面を目にしました。

それは、キャプテンの河原を中心に自陣に11人の選手が集まり、何やら言葉を交わしていたのです。

キャプテンの河原が、

「失点は自分のせい。切り替えていこう!」

と全員を鼓舞したということでした。

相手は、2点を奪い、「早く次のプレーを再開しろ!」と息巻いています。こういう雰囲気の中で、この河原の行動がチームに「絶妙の間」を与えてくれました。

ここに、課題とともに「大人のチームへの成長」を感じました。

残りは、9試合。大混戦のJ3リーグですので、まだまだ油断は出来ません。

続くアウェイでの2試合も連勝し、ホームに帰ってきてほしいと思います。

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。週の初めの月曜日。皆さんにとって素敵な一日になりますように