どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
さて、今日お話しするのは「ソジハラ」についてです。
先日の「前編」では、私とLGBTs人権課題の出会いをお話ししているうちにかなりの字数になったので、タイトルに掲げた「ソジハラ」のお話まで行きつかなかったので、今日は、その続きとして「ソジハラ」についてお話します。
「ソジハラ」とは、「ソジハラスメント」の略語です。
「セクハラ」「パワハラ」をはじめとして「〇〇ハラスメント」という言葉が数限りなく出てくる感じの昨今ですが、「多様性の時代」と言われる現代社会を生きている我々にとって「ハラスメント」に対する知識を持つのは大切なことです。
「ソジハラ」の「ソジ」は「SOGI]であり、Sexual Orientation(性的指向)とGender Identity(性自認)の頭文字から出来た言葉です。
つまり、
ということです。
それでは、突然ですが、ここで問題です。
職場の忘年会で…
男性職員が、女装をして、コントを演じ、職場の人達の笑いをとる。
この事象について、あなたは、どう思いますか?
① 人を笑わせるのは良いことだから問題ない。
② 多少気にはなるけど、大したことではない。
③ 許してはいけない。
研修で講師を務めるときにこの問題を出してみると、②と答える方が多くおられます。
確かに私が若いころ(20年から30年前)には、よくみられた光景です。
しかし、現代社会での正解は・・・
③ 許してはいけない。
です。
この答えには、法的な根拠があります。
このような行為は、「改正労働施策総合推進法(ハラスメント防止法)」で「ハラスメント行為」とされました。(令和元年6月公布)
昔、とんねるずの石橋貴明さんがお笑い番組で「ほもうだ ほもお」というキャラクターを演じていましたが、この映像は現在では、公共の電波では流せません。
中高校生に講演するときには、
教室で仲良く話していた男子生徒に対して
「なに男同士でくっついてんだよ、気持ち悪いなあー ゲイ かよ(笑)」
このような会話をあなたは、どう思いますか?
という問題を出して、同じ選択肢を示します。
これも現代社会での正解は、
③ 許してはいけない。
です。
学校の先生たちに対しては、
「教室で生徒たちが『ホモネタ』で盛り上がっている場面に遭遇した際には、生徒たちに一度立ち止まって考える機会を与えてほしい。」
とお願いしています。
性的マイノリティーと言われる人たちの割合は、8~10%だと言われています。
あらゆるマイノリティーの人たちが安心して暮らせる社会にしていくために、私たちが学ぶべきことはいろいろとあり、私自身もさらに学び続けていかなければなりません。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日は土曜日です。
今日一日が、皆さんにとって素敵な一日になりますように。