どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
昨日、行われたJ3リーグ第22節、ロアッソ熊本対ヴァンラーレ八戸戦は、ロアッソ熊本が今季最多の5ゴールを奪い、5-0で完勝!
クラブ史上タイとなる6連勝を飾り、首位の座を守りました。
今日は、この試合を振り返ります。
先発の11人は、
GK 佐藤
DF 黒木、菅田、酒井
MF 上村、河原、竹本
FW 杉山、高橋、伊東、ターレス
前節からGKが内山から佐藤に変わっただけで、FPは全く同じ先発でした。
対する八戸は、3-5-2の布陣、DFで熊本県のルーテル学院高校出身、元ロアッソ熊本の小牧選手が先発出場していました。
試合は、立ち上がりからロアッソが主導権を握り続けます。
守備の時には5-3-2のブロックを築いて守りを固める八戸に対して、なかなか守備ブロックを崩せず、前半のシュートは1本に終わりましたが、「攻撃からの守備への切り替え」が早くて、私の目には、非常に良い内容の前半に見えました。
それを象徴するのが、前半37分のシーンです。
DFラインでのボール回しに、相手FWからプレスを掛けられ、CB菅田がボールを失いました。相手FWは、そのままゴールへ向かってドリブル。GK佐藤と1対1になる大ピンチです。
そのピンチを救ったのは、DF黒木でした。ボールを失った時点ですぐにゴール方向へ猛ダッシュ。斜め後ろから、ノーファールでのスライディングタックルをみせて、ピンチを防ぎました。
このあとのゴールラッシュの陰にかくれて、ほとんどのメディアであまり注目されていませんが、もし、このプレーがなくて、前半を0-1で折り返していたら、このゲームの流れは大きく変わっていた可能性もあります。
こういったプレーに今のロアッソの強さの秘密。つまり、「攻撃から守備への切り替えの早さ」が現れていると感じました。
こうして、前半は0-0で終わります。
後半5分、ロアッソ熊本に待望の先制ゴールが産まれます。センターのポジションから右サイドに向けてダイアゴナル(斜め)に走りこんだFW高橋に1タッチのスルーパスが出されます。これを受けた高橋は、サポートしていた杉山にバックパス。杉山が放ったロングシュートは、クロスバーに弾かれますが、そのリバウンドをMF竹本が冷静にゴールに流し込みました。
この先制点のポイントは、ダイアゴナルに走った高橋に出された1タッチでのスルーパスにあります。このパスが1タッチで出されたことにより、高橋がDFラインの裏でボールを受けられました。このようなプレーが前半になかったことで前半は、シュートを1本しか打てませんでした。
このゴールを皮切りに、ロアッソ熊本の「ゴールラッシュ」が始まります。
まずは、15分にFWターレスが、FW伊東からのパスを受けて、右足でコントロールシュートを決めます。
続く24分には、CKからMF河原が蹴ったボールを逆サイドから走り込んだDF菅田がダイレクトでヘディングシュート。見事にゴールに突き刺さりました!菅田にとっては、プロ入り初ゴールとなりました。
さらに、34分にはMF河原のアーリークロスを相手GKが弾き、そのリバウンドを高橋が決めて、4点目!
アディショナルタイムに入り、試合終了間際の後半50分には、FW杉山のミドルシュートがゴールに吸い込まれて5点目のゴールとなりました。
この八戸戦は、ロアッソ熊本の今シーズンの試合の中での「ベストゲーム」だったと思います。
結果ももちろんですが、「攻撃から守備への切り替え」がとても早く、相手に付け入るスキを与えなかったという試合内容も素晴らしかったです。
ただ、前述のようにDFラインのパス回しからボールを失うシーンがあったり、5ゴールのシーン以外にもあった決定機を外してしまったりと、まだまだ修正すべき点もありました。
「勝って兜の緒を占める。」
さらに、プレーの精度を高めて連勝を重ねていってほしいと思います。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
週の始まりの月曜日。
皆さんにとって、素敵な一日になりますように。