どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
昨日、千原台高校を舞台に、約2年前から構想、計画が進められていた「ビッグ・イベント」が行われました。
そのイベントとは、「『熊本市議会×高校生』意見交換会」です。
このイベントの仕掛け人は、熊本市議会広報委員会に所属する熊本市議会議員の皆さんです。
「熊本市議会を市民の皆様にとって、もっと身近なものにしていきたい。」
「そのためには、『政治離れ』が指摘される若者たち、特に高校生の率直な意見を聞く機会を作りたい。」
という思いから、2年前にこのイベントを構想されたそうです。
その広報委員会の一員だったのが、千原台高校ご出身の熊本市議会議員・島津哲也さんでした。
以前、このブログでもお話したように、島津さんは、私が千原台高校に赴任した当初から、母校である千原台高校のことをとても気にかけていただいていて、よく学校に足を運んでおられました。
そんなわけで、
「校長先生、今、市議会の広報委員会で『市議会と高校生の意見交換会』のようなものを企画したいと動いているんだけど、この企画を千原台高校でやらせてもらえないでしょうか。」
というご提案をいただきました。
「それは、素晴らしい企画ですね。ぜひ、本校でやらせてください!」
私は、すぐに快諾しました。
その理由は、二つあります。
一つは、本校の生徒や職員のほとんどは、熊本市に生まれ、熊本市で過ごし、「熊本市民」として生きているのですが、日頃の生活の中で、
「熊本市をもっとこんな町にしていきたい。」
とか、
「熊本市にもっとこんなところがあったらいいなあ。」
などと考える機会はほとんどないので、そんなことを考える貴重な機会となることです。
今回のイベントの前には、生徒たちへのアンケート調査が行われました。このアンケートに答えることも、熊本市について考える良い機会になったと思っています。
あと一つは、間もなく18歳を迎える高校生にとって「政治に触れる」貴重な機会になるということです。
現在、すでに選挙権については18歳から与えられていますし、間もなく「成人年齢の18歳への引き下げ」も行われます。
しかしながら、18歳から20歳代の選挙での投票率は、他の世代と比べて軒並み低くて、若者たちの「政治離れ」は深刻です。
そんな彼らにとって、このイベントは、貴重な「体験の場」になると考えました。
さて、いよいよイベントの当日。開催時刻は午後4時ですが、3時くらいから今回のイベントを企画された広報委員の市議会議員の皆さんが続々と本校に到着されます。
熊本市議会の「教育市民委員会」でご一緒だったり、私も委員の一人になっている「熊本市公共交通協議会」でご一緒だったりして若干の面識のある議員さんもおられますが、全くの初対面という議員さんもおられます。
私は緊張気味に、続々と到着される議員さんたちを控室となっている校長室にお迎えしました。
校長室で議員さんたちが揃われるまでの「歓談」が始まりました。
お話をし始めると、皆さん気さくにお話ししてくださり、徐々に私の緊張もほぐれていきました。
広報委員長である三森議員の
「そろそろ、一度リハーサルをしておきましょうか。」
という声掛けにより、イベント会場としている「会議室」に移動して、「リハーサル」が始まりました。
事前にとったアンケートの結果を広報委員の皆さんでまとめられ、その一部を「クイズ形式」で高校生に伝えようと準備されていて、その「リハーサル」が始まりました。
担当されるのは、「今日の参加議員の中では最年長の67歳です。」と自己紹介された男性議員の光永邦保さんと広報委員長である女性議員の三森至加さんです。
クイズの結果を書いた「手作りボード」を手に、三森さんの
「チャリーン。第1問!」
という声掛けと、光永さんの
「ジャラジャラジャラジャラ(ドラムロールの声マネ)、正解は・・・」
という掛け合いで、クイズは進んでいきます。
この様子をみていた周りの議員の方から、「まるで、夫婦漫才ですね(笑)」という感想がもれるほど、和やかな雰囲気でリハーサルは進みました。
リハーサルもほどなく進んだ頃に、熊本市議会議長を務められている原口亮二議員が到着されました。
議長のお隣に私の席が用意されており、並んで着席しました。再び、私の緊張感は急上昇。
名刺交換をしながら、ご挨拶を交わすと、原口議員の方から、
「校長先生、今日はありがとうございます。今日、参加している生徒たちは、生徒会の役員ばかりですか?」
と尋ねられました。
そこで、「生徒会の役員+2名の生徒が参加していること」「全員が2年生であること」「生徒会長を中心にして『自分たちで運営する売店を校内につくりたい』という運動を始めていること」などをお伝えしました。すると、
「そういう情報がありがたいです。ここに挨拶原稿が用意していあるけど、生徒のことを知ったうえで挨拶せんと(しないと)、事務局が書いた挨拶を読んでも面白くなか(面白くない)ですもんな。」
と笑顔で言われました。
「さすがは、市議会議長さん」と感銘を受けているうちに、定刻の5分前となりました。
事務局の方から、
「5分前ですが、皆さんお揃いなので、始めてよろしいですか?」
という声掛けがあり、いよいよ開会の時を迎えました。
ということで、ここまででかなりの字数になってしまいましたので、この続きは明日以降にお話しさせていただきます。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、皆さんにとって素敵な一日になりますように。