どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
とともに、私にはもう一つしている仕事があります。
それは、「サッカーのコーチ」という仕事です。
そして、自ら「コーチ」として、選手の指導をするとともに、「インストラクター」として、「コーチの指導」という仕事もしています。
以前のブログで、
「毎週水曜日の夜7時から9時まで、中学3年生を対象としたサッカースクールを行っています。」
「スクールを始めて、今年で17年目になります。」
「今年は、47名の選手と14名のコーチが参加しています。」
というお話をしました。
このスクールを立ち上げたときの目的は、
「受験期を迎えた中学3年生にサッカーに接する機会を提供し、高校サッカーにつないでいく」
というものでした。
もちろん、今でもそれが第一の目的ですが、活動を続けていくうちに、「スクールで一緒に指導をしてみたい」という若手のコーチたちが出てきて、その人数は年々増えてきました。
そんな中の一人が、岡田昌巳コーチです。
スクールの指導の対象が中学生3年生ということで、日頃は中体連チームの監督をしているというコーチが多い中で、彼は、地元の「スポレクエイト」という小学生のクラブチームを指導しています。
「スポレクエイト」の活動拠点が、現在、スクールが使わせていただいているグラウンドであるという縁から、スクールのコーチとしても活動してくれるようになり、10年以上になります。
そんな彼が、今、挑戦しているのが、「日本サッカー協会公認B級コーチライセンス」の取得です。
数年前から、挑戦を試みていたのですが、通常は社会人として仕事をしながら、平日の夜と休日に「コーチ」として活動する彼ですので、1年目は仕事の都合がつかずに断念。その翌年は、コロナのためにコース自体が中止になるなどして、ようやく今年、念願の「初挑戦」中です。
「コーチライセンスコース」を受講する中での最大の難関なのが、「指導実践」です。
昨日のブログでお話しした、教師にとっての「研究授業」と同様に「指導実践」は、トレーニングのプランニングをし、それを「指導案」に書き記します。そして、その一部をインストラクターや他の受講生の前で指導し、インストラクターからの評価を受けるというものです。
これを積み重ねることが最良の「コーチ修行」であるとも言われています。
先週のスクールの最後のスタッフミーティングで、岡田コーチから、
「実は10月31日にB級の『指導実践』があります。なので、来週のスクールで、私の『指導案』で指導させてもらえないでしょうか。」
スタッフのほぼ全員が「C級」や「B級」のライセンスコースを経験しており、「指導実践」の重要性と大変さを痛感していることもあり、その場で全員が快諾しました。(ちなみに私のライセンスは「A級」です。)
ということで、昨日のスクールは、岡田コーチの「指導案」のもと、岡田コーチがメインコーチとして進めました。
日頃のスクールでは、メインコーチとして指導している私は、「インストラクター」の役割に徹して、岡田コーチのトレーニングぶりを観察し、最後のスタッフミーティングでは、「ファシリテーター」を務めました。
指導対象が日頃の小学生ではなく中学3年生であることや47名という多くの選手たちの指導をマネージメントするという仕事も加わる中で、岡田コーチは精一杯、熱く指導してくれました。
最後の「ディスカッション」で出された意見を参考にして、31日の「指導実践」に臨んでくれることだと思います。
昨日のスクールでは、もう一つ嬉しいことがありました。
それは、現在行われている熊本県高校サッカー選手権大会で初のベスト8進出を果たしている城北高校の村上監督が、グラウンドに来てくれたことです。
彼は、かつて中体連チームの監督をしていて、その当時、このスクールで「C級ライセンス」を取得しました。
「皆さんから、刺激をもらいに来ました!」
と言って、スクールを訪れてくれました。
城北高校の選手にも、数人、このスクールのOBがいます。
次の対戦相手は、全国大会出場経験もある強豪、秀岳館高校です。
ベスト4進出を目指して、全力で戦ってくれると思います。
このスクール活動を通して、多くのコーチが育ち、そのコーチの指導を受けながら、多くの選手が成長していることを感じることが出来た幸せな一日でした。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、皆さんにとって素敵な一日になりますように。