どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
さて、今日のタイトルは「『校長の仕事』シリーズ」です。
これまでのブログでも、様々な「校長の仕事」についてお話しして来ましたが、この11月初旬ならではの「校長の仕事」があります。
それは、「中学校の校長先生方へ電話をかける」という仕事です。
と言っても、「世間話」をするために電話するのではありません。
電話をかけて話す言葉は、次のような言葉です。
「千原台高校で校長をしております、南と申します。」
「この度は、本校から部活動の方でご説明させていただきたい生徒さんがおられて、お電話いたしております。」
「校長先生か、教頭先生におつなぎいただけますでしょうか。」
と言って、校長先生(ご不在の場合には教頭先生)に電話がつながります。
「この度は、本校の○○部の方から、お話を聞いていただきたい生徒さんがおられてお電話しております。」
「その生徒さんのお名前は、○○さんです。」
「本校の担当者は、○○です。」
「そちらの窓口の先生を教えていただいてよろしいでしょうか?」
中学校の校長先生から、
「本校の窓口は、△△になります。」
と窓口の先生のお名前をお聞きすると、
「ありがとうございます。では、本校の○○の方から△△先生の方に改めて、ご連絡させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。」
と言って、電話が終わります。
そうです。部活動で活躍してほしい生徒さんに本校の部活動担当者からの「説明」をさせていただく機会をもらうための電話なのです。
千原台高校は、「公立高校」ですので「スポーツ特待生」という入試制度はありません。
ただ、「強化指定部」においては、部活動の状況等を「説明」させていただいて、本校を受験してもらえるようにお願いすることは認められています。
もちろん、「説明=合格」というわけではありません。
ただ、直接、部活動の顧問が中学校の生徒及び保護者とお会いして説明させていただくことはたいへん意義が大きく、その「説明」を聴くことによって、
「千原台の○○部で頑張ろう!」
と決意して、本校を受験し、見事に合格して、各部活動の中心として活躍してくれている生徒がたくさんいます。
そして、これを各学校が平等に行えるようにするために、熊本県では次のような申し合わせが行われています。
① 部活動についての「説明」を行う際には、高校の校長から中学校の校長に連絡し、その後、担当者同士で連絡を取り合うこと。
② その時期は、「共通テスト最終日」の午後以降とすること。
です。
今年の「共通テスト最終日」は、11月2日(火)でしたが、その日の午後は、「菊池高校研究発表会」に参加し、11月3日(水)は「文化の日」で祝日。11月4日(木)は、丸一日「公立高校校長会」に参加していたために電話が出来ずに、昨日、一気に電話をかけることになりました。
これから各部の顧問の先生方が、各中学校の担当者の先生方と連絡を取らせていただいて、日程を調整していただき、中学校を訪問して「説明」させていただくことになります。
以前は、中学校のサッカー部の顧問をしていた私は、中学3年生のサッカー部の生徒、保護者とともに、この「説明」を受けた経験が何度もあります。
この「説明」を聴けるというのは、中学生にとっては、「自分が部活動で頑張ってきた実績を評価してもらった」と感じ、このことによって、「自己有用感」はぐっと上がります。
そして、「説明」を聴いて、「この高校を受験します」と決める生徒がほとんどです。
ただ、難しいのは、複数の学校から「説明」をさせてほしいという申し出を受ける生徒もいるという場合です。
その場合は、事前に生徒及び保護者に、
「○○高校と△△高校、◎◎高校から『説明』に来たいと連絡があっています。」
「どの高校の『説明』を聴きますか?」
と尋ねて、絞り込んでから「説明」を聴いてもらうようにしていました。
というわけで、高校側からすると、私が昨日、電話でお名前を伝えた生徒全員に「説明」を聴いてもらえるわけではありません。
そして、「説明」を聴いてもらえたとしても、「スポーツ特待生」として様々な優遇ができる「私立高校」に対して、あくまでも他の生徒たちと同じように受験して、合格後に入部してもらうことを「説明」する「公立高校」とでは、「公立高校」の方が不利になると言わざるを得ません。
だからこそ、千原台高校の部活動をますます発展させるためには、「輝かしい成果」を残すことが必要です。
いみじくも、今日は、その大きなチャンスの一日です。
「全国高校駅伝熊本県予選大会」が2年ぶりの「ロード開催」として開催されるからです。
女子は、この大会での「4連覇」を目指しており、もちろん、「優勝候補筆頭」です。
男子は、昨年のこの大会では九州学院に敗れて、残念ながら2位でした。この一年間「打倒、九州学院!」を合言葉に練習を重ねてきました。
先輩たちの活躍に目を輝かせて、千原台高校の門を叩いてくれる生徒が増えるためにも、「男女アベック優勝」を目指して、全力で走り抜いてほしいと思います。
大会は無観客開催ですが、私は「学校関係者」ということで、今からスタジアムに向かいます。
大会の模様は、RKK熊本放送のホームページから「インターネット中継」で観ることも出来ますし、地上波での放送もありますので、是非とも千原台高校へのご声援をお願いします。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、皆さんにとって素敵な一日になりますように。