どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
先週末、11月20日(土)、21日(日)は、千原台高校の部活動生が参加する様々な大会やイベントが行われました。
今日は、そこで光り輝いた生徒たちの様子をお話しします。よろしくお付き合いください。
まず、11月20日(土)に佐賀県で開催された「全九州高校駅伝大会」に出場した男女陸上競技部です。
「熊本県大会1位チーム」として参加した女子陸上部。
1区を任されたのは、熊本県大会では「5区アンカー」として素晴らしい走りを見せてくれた2年生の西村美月さんです。
九州大会の1区は、6kmの最長区間で各チームのエース級がひしめいています。「花の1区」と呼ばれる所以です。
そこで、22チーム中の6位という好位置につけて、2区にタスキが渡ります。2区では、順位を3つ落としてしまいますが、圧巻は、続く3区に起用された3年生の池田こまちさんでした。
池田さんは、九州の強豪チームのランナーたちを次々に追い抜き、3人を抜き返して順位を再び6位に上げました。
続いてタスキを受けたのは、駅伝チームのキャプテンを務める3年生の山下彩菜さん。
これも素晴らしい走りで、さらに順位を2つ上げて、4位でアンカーにタスキを渡しました。
最終5区では残念ながら2つ順位を下げ、6位でゴールする結果となりました。
まず、素晴らしいのは、チームを引っ張る3年生二人の活躍です。
特に、圧巻だったのは、3区・池田こまちさんの走り。
全国優勝を狙う強豪がひしめく全九州大会で3人抜きを演じ、見事に区間1位の記録で走り、「区間賞」を獲得してくれました。
この活躍のバネとなったのは、おそらく熊本県大会での「一抹の悔しさ」ではなかったっかと推察しています。
大会4連覇という輝かしい結果を残して優勝した彼女らの走りは、みんな素晴らしく、5区間中4人が区間1位の記録を残し、「区間賞」を獲得しました。
その中で唯一、「1秒差の2位」という記録に終わり、「区間賞」を逃したのが、チームのエース級で3年生の池田さんでした。
その悔しさをぶつけての九州大会での「区間賞」獲得!
心からの拍手を送りたいと思います。
もう一つ、素晴らしい収穫があります。
それは、次のように語った女子陸上部・塚本大介監督の言葉に現れています。
「全国大会での『8位入賞』を目指すからには、この九州大会では『3位以内』を目標に掲げていました。
3年生の頑張りで、一時は4位まで順位を上げたものの、最後は6位に終わりました。選手たちは、この結果を受けて、涙を流して悔しがっていました。
この涙を全国大会での走りにつなげていきたいと思います。」
何という志の高さ。きっと、監督の言葉通りの走りを京都の「都大路」で魅せてくれてくれると思います。ご期待ください!
続いて行われたのは、「男子の部」。
こちらにも、「熊本県大会3位チーム」として、千原台高校の男子陸上部が出場しました。
男子チームの「花の1区」を任されたのは、チームの大エース、3年生の高潮暎くんです。
男子の1区は、10kmとコース最長区間となっており、「花の1区」と呼ばれる通りに九州内の強豪チームのエースが勢ぞろいしています。
そんな中で先頭集団を走っていた高潮くんにアクシデントが起こったのは、6km地点でした。集団の中で、他チームの選手と接触してしまい転倒。足首を捻挫してしまったのです。高潮くんは、そのまま病院に搬送されて、チームとしては「途中棄権」という結果になりました。
チームとしてのタスキはつながりませんでしたが、2区からは、最下位からのスタートで2区から7区までのコースを走り切りました。
2区で最下位の22番目にスタートを切った選手たちは、全員が力を出し切り、7チームを追い抜き、全体の15番目にゴールを切りました。
タスキがつながらなかった中でも、最後まで自分たちの力を出し切った選手たちに心からの拍手を送りたいと思います。
そんな中でも、一番の悔しさを味わったのは、負傷してしまった高潮くんだと思います。
高潮くんは、高校卒業後も大学に進学し、競技を続けると聞いています。
きっと、この悔しさをバネにして更なる成長をとげ、いつの日か、高潮くんの勇姿をお正月のテレビ画面でみられると信じています。
まだまだ、数多くの部活動生の活躍をお伝えしたいのですが、陸上部の活躍をお伝えするだけでかなりの字数になりましたので、この続きは、明日の「後編」でお話しします。ご期待ください。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、皆さんにとって素敵な一日になりますように。