どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
それと、もう一つ、LGBTs人権課題についての講演活動もしています。
今月も3回の講演活動を行いました。
1回目は、中学校の全校生徒さんに聞いていただきました。
2回目、3回目は、PTAの皆さんに聞いていただきました。
昨夜、今月3回目の講演をさせていただきました。
お招きただいたのは「北部中学校区PTA連絡協議会」の皆さんです。
今回の幹事役のPTA会長さんが、以前、「熊本市PTA連絡協議会」での私の講演を聴いていただいていて、今回のオファーをいただきました。
約Ⅰ時間、私も一生懸命にお話をさせていただき、参加者の皆さんも真剣に、そして、時には涙しながら聴いていただき、とても素敵な時間を過ごさせていただきました。
そして、さらに私が嬉しかったのは、その後に行われた「質疑応答」の時間でした。
講演後には「質疑応答」の時間がよく設けられますが、シーンとして、
「では、何かお尋ねがある方は、感想の用紙にご記入ください。」
と言って、閉会されることも多いのですが、昨夜は、様々なご質問をいただき、応えさせていただました。
その理由の一つに、幹事さんから、
「質問の内容は、もちろん本日の講演の内容に関わることでも結構ですし、私たちが『子育て』や『PTA活動』をしていく中で悩んでいること全般から、何かあれば、せっかくの機会ですので、ぜひ、お尋ねください。」
というアナウンスがあったからだと思われます。
そのいくつかをお話しします。
まず、最初のお尋ねは、
「講演内容からは少し離れてしますのですが、先生のプロフィールに『教育目標 一生懸命はカッコイイ! ~一生懸命になれる生徒、一生懸命を支える生徒の育成~』というのが書かれていて、この『一生懸命になれる生徒の育成』というところに興味がわきました。どのようにこれを行われるのか?教えてください。」
「私が『大切にしていること』についてご質問いただき、ありがとうございます。
この『一生懸命になれる生徒、一生懸命を支える生徒の育成』については、今は、『リーダーシップ、フォロワーシップの育成』と言い換えて生徒たちに伝えています。
例えば、運動会の時には、スポーツが得意な生徒が応援団やリレー選手となり、運動会の『リーダー』となります。そして、その人たちに声援を送るクラスメイトが『フォロワー』です。
次に、合唱コンクールがあると、今度は運動会の時に『フォロワー』だった人の中から、指揮者やパートリーダーなどの『リーダー』が出てきます。そして、運動会で『リーダー』だった人たちが『フォロワー』となります。
大切なのはこの時です。運動会の応援団では、クラスメイトに『もっと声出して!』などと声をかけていた人が、合唱コンクールの『フォロワー』となった時に『自分は歌は苦手だから・・・』と一生懸命に取り組まないということではいけません。
ここで、『フォロワー』として、一生懸命になれる人こそ、次の機会に『リーダー』となれるのです。
ということを常に生徒たちに伝えています。
この『リーダー』と『フォロワー』の関係は、あらゆる場面で成り立ち、そして、その役割は、常に入れ替わっていきます。
例えば、授業中であれば、挙手をして発言している人が、その瞬間の『リーダー』です。そして、その発言を聴いている人が『フォロワー』です。
誰かが発言している時に、隣の人と私語をしていたり、ボーっとして聞いていない人は良い『フォロワー』とは言えません。
また、今日の講演会では、前に立ってお話しさせていただいた私が『リーダー』で、お聴きいただいた皆さんが『フォロワー』ということになります。
今日の講演では、『フォロワー』である皆さんが、心から私のお話を聴いていただけたので、私は、とても気持ちよくお話しできました。
こうして、様々な場面で生徒たちに『リーダー』と『フォロワー』の両方を体験してもらい、成長していってほしいと思っています。」
と、このようにお応えしました。
昨夜の講演会では、このあとにも、いくつもの素敵な「お尋ね」をいただいたので、この続きは、明日の「後編」でお話しさせていただきます。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、皆さんにとって素敵な一日になりますように。