どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
千原台高校では、毎年、3年生の情報科(商業科)3クラスの生徒たちを対象に「メルカリで学ぶPBL学習(問題解決型学習)」を実施しています。
週に1時間ずつ、5週間に渡って授業を行うのですが、その最後の授業が昨日行われました。
今日は、この授業についてお話しします。
この授業を指導してくだっさているのは、メルカリの社員であり、千原台高校の「校則見直しアドバイザー」も兼務してくださっている高橋亮平さんです。
この授業を提供していただくようになって、今年で3年目になります。
1時間目の授業では、まず、メルカリの仕組みを知り、「循環型社会」の重要性について学びます。
2時間目には、実際に家から「売りたい物」を持ち寄って、メルカリに「出品」します。また、メルカリの「経営」についての資料の提示を受け、その資料からグループごとに「課題」を考えます。
3時間目は、「中間発表」です。前回考えた「課題」に向けた対策をグループごとに「プレゼン資料」にまとめて発表します。
2時間目から3時間目の1週間の間に、生徒たちは、昼休みや放課後の時間に集まったり、あるいは、帰宅後に「オンライン会議」を開いたりして、「プレゼン資料」を作ります。
私も、授業の一部を見学しましたが、どのグループも「ほー」と感心させられる視点で発表していました。
しかし、この「中間発表」の時点では、高橋さんから、数々の愛に満ちた「ダメ出し」がされます。そして、さらに、追加の「資料」が提供されます。
この「愛のダメ出し」により、生徒たちの意欲はさらに高まりました。
校長室に掃除に来ている3年4組の生徒たちもこの授業を受講しているのですが、彼らの意欲もぐっと高まり、私にも「助言」を求めてきましたので、校長室でそれぞれのグループの発表を聴き、助言しました。
そして、4時間目は、中間発表で使った「プレゼン資料」を修正し、「最終発表会」に備える時間となります。
もちろん、この時間だけでは「完成」とはなりませんので、生徒たちはさらに、放課後に「対面会議」をしたり、帰宅後に「オンライン会議」をしたりして「プレゼン資料」を完成させます。
こうして出来た「プレゼン資料」を使って、5時間目の「発表会」に臨みます。
昨日の「発表会」で、生徒たちは、
「50代以上の女性のため商品陳列した店舗を備えてアプリを体験してもらう」
「30代以上の男性のためにパソコン上のメルカリの機能をアップさせる」
などの提案をしていました。
昨日の発表会には、地元新聞社である「熊本日日新聞」、地元経済誌「くまもと経済」、地元テレビ局「熊本県民テレビ(日テレ系)」からも取材に来ていただき、この取り組みへの注目度の高さを感じました。
下記のURLで「熊本県民テレビ」で流された1分ほどのニュース動画がご覧になれますので、ぜひ、ご視聴ください。
メルカリに学ぶ 高校生が利用増加策を提案【熊本】|NNNニュース (news24.jp)
この取り組みの素晴らしさは、二つあります。
一つは、これから「予測困難な社会」を生きていく生徒たちにとって必要となると思われる「循環型社会」について学べるということです。
もう一つは、自分たちで課題を見つけ、その解決方法を仲間と議論しながら探していくという「社会人に求めらる力」を磨く、絶好の機会であるということです。
千原台高校では、今後も毎年この取り組みを続けていくつもりです。
ぜひ、千原台高校に入学して、多くの生徒たちに経験してほしいと思います。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、皆さんにとって素敵な一日になりますように。