どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
2021シーズンを劇的な逆転による「J3優勝」で終えたロアッソ熊本。
ステージイベントの開始前には、
「南弘一さんですよね? いつも、YouTube、観てます。」
とサポーターの方から声をかけていただき、ひとしきり、今シーズンのロアッソ熊本の戦いぶりを語りあいました。
ということで、今日のブログでは「ロアッソ熊本 2021シーズン振返り(戦術編・前編)」と題して、今シーズンのロアッソ熊本の戦術面での良かったところについてお話しします。
GK 佐藤
DF 黒木、小笠原、酒井
MF 上村、河原、水野、東出
FW 杉山、浅川、北村
これは、2021年3月14日(日)に行われた、2021シーズン開幕戦・今治対熊本戦の先発メンバーです。
DFは「3バック」。中盤は、河原をアンカー、東出をトップ下に配した「ダイヤモンド型」でした。
ここで、注目すべきは、「DFライン」です。
2020シーズンは、DFは「4バック」。「4-3-3」の布陣を基本のフォーメーションとしてロアッソ熊本は戦っていました。
そこで、現れた現象は…
「2人のセンターバックの裏を突かれての失点の多さ」
でした。
そこで、2020シーズン後に「フォーメーションの変更」に着手し、「3バック」にして開幕戦に臨みました。
あと一つ、このメンバーを観たときの「驚き」がありました。
それは、「黒木選手のセンターバックでの起用」と「上村選手のアウトサイドでの起用」です。
これまでにも様々なポジションで起用されて「順応」してきた黒木選手ではありますが、2020シーズンは、おもに「サイドバック」で起用されていました。
上村選手は、中学生の頃からプレーを観ていますが、その主戦場は「ボランチ」。
「アウトサイド」でのプレーをみたことはありませんでした。
この布陣で臨んだロアッソ熊本は、意図したとおりの「DFの固さ」を発揮し、開幕戦を1-0の勝利で飾りました。
その後、5節までを失点「5」で切り抜けます。しかし、得点も「6」しか奪えず、2勝1敗2分と「開幕ダッシュ」とは行きませんでいた。
そこで、ターニングポイントとなったのが、第6節・八戸とのアウエーゲームでした。
この試合の先発は、
GK 佐藤
DF 黒木、菅田、酒井
MF 上村、河原、岩下
FW 杉山、北村、浅川、東出
このあと、今シーズンのロアッソ熊本の「基本フォーメーション」となる「4トップ」になりました。
前線には、右に杉山、左に東出、中央に浅川、北村の2人を配し、2人がセンターフォワードとしてプレーします。
この「新布陣」により、私は「2つのメリット」が産まれたと思っています。
一つ目は、2人の攻撃的な選手が両サイドでプレーすることにより、「サイドからの崩し」が増えたということです。
「サイドからの崩し」は、今シーズンのロアッソ熊本の攻撃の「得意パターン」となり、多くの得点につながりました。
あと一つは、「相手陣内での守備の際に、相手に対して正面からプレスをかけることができた」ということです。
このことにより「前線から相手を『はめる』守備」が今シーズンのロアッソ熊本の一つの「守備の特徴」となりました。
これらのことにより、第6節から第15節までの10試合を「11得点」「7失点」の4勝1敗3分けという好成績で終えて、「シーズンの折り返し」を迎えることが出来ました。
ここまでのことは、下記のYouTubeでも解説していますので、ぜひそちらもご覧ください。
このあと、中断期間を経て、「シーズン後半」に入り、チーム史上初の「7連勝」を飾るなどの戦いぶりがみられるわけですが、ここまででかなりの字数になりましたので、この続きは後日「後編」としてお話しします。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、皆さんにとって素敵な一日になりますように。