どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
さて、ロアッソ熊本が「J3優勝」「J2昇格」を決めてから、2週間が過ぎました。
ロアッソサポーターの皆さんの「ロアッソロス」が始まっている頃だと思いますので、今日のブログでは「ロアッソ熊本 2021シーズン振返り(チーム編成編)」と題して、「チーム編成」という面から、2021シーズンのロアッソ熊本を振り返ってみたいと思います。
昨シーズンのこの時期を振り返ると…
FW 谷口海斗→アルビレックス新潟
MF 中原輝→モンテディオ山形
GK 山本海斗→福島ユナイテッド
など、中心選手としてチームを支えてきた選手たちが次々と移籍をしてしまい、寂しさとともに、
「来シーズンは大丈夫だろうか?」
という不安を感じていました。
そんな中で、ロアッソ熊本が新加入選手として獲得した顔ぶれは、以下の通りでした。
GK 田代琉我(国士舘大学)
DF 岩下航(桐蔭横浜大学)、東野広太郎(立命館大学)、レオ・ケンタ(秀岳館高校)、杉山直宏(順天堂大学)
現時点で、この顔ぶれをみて、改めて感じるのは、織田GM、筑城強化部長をはじめとする「強化部の手腕」の素晴らしさです。
2021シーズンにトップチームでの出番がなかったのは、GK田代選手とDFレオケンタ選手のみ。
MF杉山選手、岩下選手、FWターレス選手は、完全に「先発メンバー」として定着しましたし、坂本選手の最終節での劇的なゴールは、私たちサポーターの「夢を叶えてくれた一瞬」として、永遠に記憶に残り続けることだと思います。
4年前に、ロッソ熊本時代から長年にわたって、ある時は「監督」、ある時は「社長」として、チームを支えてきた池谷さんがチームを去り、織田GMが就任しました。
その後、チームは「J3降格」となり、財政的にも苦しくなるロアッソ熊本に、サンフレッチェ広島で長年「強化部」を支え、育成から育った選手たちや広島OBの森保一氏を監督に起用することで「J1優勝」も経験された織田さんがGMとして就任されたことは、大きな喜びであり、大きな期待を持ってお迎えしたことを思い出します。
しかし、そんな私たちに対して、織田さんは冷静に次のように語られました。
「チームをいきなり強くする『魔法』は、ありません。今のチームに出来ることをしっかりと積み上げていくしか方法はないのです。」
そして、「育成型クラブ」として生きていく道を選択したロアッソ熊本は、2年前に大木監督を招聘します。
大木監督が、甲府の監督時代に「若手」としてプレーしていた選手がいます。
それは、今や日本代表のエースストライカーに成長しつつある古橋享梧選手です。
大木監督の指導を受けたすべての選手たちが、必ず口にする言葉があります。
「大木監督のもとでトレーニングを積むことで、もっと自分は選手として成長出来る!」
だから、選手たちは、たとえトップチームでピッチに立つチャンスがなかなか巡ってこなくても、誰一人1分たりとも手を抜くことなく、トレーニングに臨みます。
このオフシーズンも、すでに
岩下航→柏レイソル
という移籍情報が報じられています。
ロッソ熊本を支えてくれた選手が、チームを去るのは寂しいことではありますが、熊本県出身でもある岩下選手が、かつてロアッソ熊本に在籍し、日本代表に選ばれたシュミットダニエル選手や橋本選手のように大きく成長してくれることを期待して、見守っていきましょう。
そして、2022シーズンに新加入する選手たちの中にも数多くの「期待の星」がいます。
そのあたりについては、また今度、ご紹介したいと思います。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、皆さんにとって素敵な一日になりますように。