どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
さて、今日のブログでも最近読んだ本で学んだことをお話しします。
その本とは、「USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門 森岡毅著(角川書店)」です。
そして、その本の中で私が一番これからの自分の仕事に役立ちそうだと感じたのが、「『目的と目標』『戦略と戦術』の違い」でした。
まずは、著者の紹介です。
「森岡 毅(もりおか つよし)
1972年生まれ、兵庫県出身。神戸大学経営学部卒。96年P&G入社。日本ヴィダルサスーンのブランドマネージャー、P&G世界本社(米国シンシナティー)で北米パンテーンのブランドマネージャー、ウエラジャパン副代表などを歴任。2010年にUSJ入社。革新的なアイデアを次々に投入し、窮地にあったUSJをV字回復させる。12年より同社マーケティング本部長。著書に『USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか』(角川文庫)、『確立思考の戦略論』(株式会社KADOKAWA)」(本書より引用)
という人物で、文字通り「沈没寸前のUSJを救った救世主」として、一躍有名になった人です。
かつては30%程度だったUSJの新規事業の成功率は、彼の就任を機に一気に高まり、今や97%。その秘訣を教えます。というキャッチフレーズに魅かれて、この本を手にしました。
彼が新規プロジェクトを立ち上げるときに用いている思考は「戦略的思考」です。
著者は、次のように述べています。
「戦略的思考を身につけると素晴らしい良いことが起こります。(中略)
戦略的思考によって2つの大きな変化が起こります。
1つ目の変化は、仕事の成果が抜群に上がることです。戦略性を身につけることで、大事なことのためにより集中して取り組めるようになります。『選ぶ』ということを覚えるので時間の使い方が成果に直結するようになっていきます。
2つ目は説得力が激増することです。戦略性を身につけることで、ほかの人に対して『なるほど』という納得感をもたせる話し方ができるようになります。(後略)」(本書より引用)
「戦略的思考」を身に着けるためには、「戦略とは何か?」を理解する必要があります。
そこで、まず、戦略の定義を次のように示しています。
「戦略の定義:戦略とは、目的を達成するために資源(リソース)を配分する『選択』のこと」(本書より引用)
もっとわかりやすく言うと、
「戦略とは、何か達成したい目的を叶えるために、自分の持っている様々な資源を、何に集中するのかを選ぶこと。」
一言で言うと「資源配分の選択」です。
そして、「戦略」を実行するための具体的なプランのことを「戦術」と言います。
つまり、戦略的思考では、「目的→戦略→戦術」と下方展開していくわけです。
ここで、もう一つ「目的」と似た言葉として「目標」があります。
「目標」には、2つの意味があります。
1つ目は、「何を標的にするか。」
2つ目は、「どこを目指していくか。」ということです。
英語では、この2つは「ターゲット」と「ゴール」というふうに区別されています。
「戦略的思考」では、「目標」の意味を「ターゲット」と捉えます。
これらの用語を「戦術的思考」で整理すると次のようになります。
「目的:OBJECTIVE(達成するべきことは何か?)
目標:WHO(誰に売るのか?)
戦略:WHAT(何を売るのか)
戦術:HOW(どうやって売るのか?)」
私も「戦略的思考」を身につけて、千原台高校の新規事業が成功するように全力を尽くしていきたいと思います。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、皆さんにとって素敵な一日になりますように。