どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
さて、以前のブログでも私が主催する「サッカースクール(以下スクール)」については、何回かお話をしましたが、昨日、そのスクールの今シーズンの全日程が無事に終了しました。
そこで、今日のブログでは、そのことについてお話しします。
このスクールの参加対象は、中学3年生です。(ただし、GKのみは1,2年生も可)
夏の中体連大会で部活動を「引退」し、高校進学までサッカーをする「場」がなくなっている選手たちに、活動の「場」を与えるとともに、高校サッカーでも役立つ「サッカーの基礎・基本」の習得を目的として、17年前に始めました。
スクールを立ち上げた当時は、中学校の体育教師で、サッカー部の顧問、トレセンコーチという仕事をしていた私でしたが、その後、仕事上の立場が「中学校の教頭」「中学校の校長」「高校の校長」と変わっていく中でも、1年も途絶えることなく続けてこれたことには、手前味噌ながら、
「よく続いているなあ」
と感心します。
これも、ひとえに私を支えてくれる指導スタッフをはじめとする関係者の皆様の力添えがあってこそです。
今年のスクールには、過去最高人数の47名の選手の皆さんが参加してくれました。
このことももちろん嬉しかったのですが、さらに嬉しかったことは、その大人数の選手たちにも十分に指導が行き届く14名の指導スタッフが参加してくれたことです。
その全員が、学校の仕事や会社の仕事をしながらサッカーの指導に携わる皆さんです。
仕事の都合等で、「毎回全員参加」とはいきませんが、常に私を含めて10名程度の指導スタッフで指導することが出来ました。
彼らの献身的な情熱には、感謝しかありません。
今年は、40名を超える参加者がいたことで、1回目のトレーニングから、参加選手を4グループにチーム分けして、そのチームごとにトレーニングを行う形で活動を続けてきました。
前回の活動では、その4チームの「対抗戦」という形のトレーニングマッチを行いました。いつもトレーニングをしている中学校のグラウンドでは、105m×68mという正規のピッチの広さは確保できないために、80m×55mのピッチサイズにし、8対8+GKのゲームを行いました。
そして、この時は、スタッフにも4チームに分かれてもらい、それぞれのチームの監督、コーチ役を務めてもらいました。
最初に私から全体的な指示は出しますが、その後は、ゲームを「観察」し、最終回に行う「高校生(千原台高校サッカー部)との練習試合」に向けて、どのようなメンバー構成で戦うかを決めました。
最終日の練習試合は、いつもの活動場所を離れ、広いグラウンドを借用して行いました。ですから、ピッチサイズは、105m×68mの正規のサイズで人数も11対11の試合をします。
そこで、先週の「ゲーム観察」の結果をもとに、4チームを2チームずつ統合し、2チームを編成して、高校生との練習試合に臨みました。
20分×4本の練習試合を行い、結果は、得点トータル4対1で見事に勝利!
高校生に勝利するという形で、トレーニングの素晴らしい成果をみせてくれました。
また、以前のブログでもご紹介した社会人コーチで、地元の総合型スポーツクラブ・スポレクエイトのコーチをしている岡田さんが、早めにお仕事を切り上げてグラウンド入り。
試合会場の準備をするだけではなく、11人制の試合に出ていない選手にも活動の場を与えるために、ミニゲームが出来るコートまで作ってくれました。
試合会場のグラウンドには、正規のゴール1組の備えしかないために、ミニゲームコートのゴールは、携帯用の組み立て式ゴールを持ち込んで設置してくれていました。
「プレイヤーズファースト」(まずは、選手のことを考えるという指導者の精神)に基づく献身的な情熱に、心よりの感謝と拍手を送りたいと思います。
このスクールを「卒業」した選手たちが、今後、第一志望の高校に合格し、高校サッカー界で活躍してくれることを楽しみにしています!
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、皆さんにとって素敵な一日になりますように。