どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
さて、昨日、京都で行われた全国高校駅伝大会。
千原台高校女子陸上部は、昨年度の12位から順位を2つ上げる10位でフィニッシュ。
目標に掲げていた「12年ぶりの入賞」は、果たせませんでしたが、全員が今の力を出し切る素晴らしい走りをみせてくれました。
昨日のブログを書いた後に、宿舎を後にして西京極陸上競技場へと向かいました。電車を降りて、競技場へ向かう頃に雪が舞い始めるという天候。
この冬最大の寒波が訪れ、熊本県では体験することがあまりないような厳しいコンデションの中でのスタートとなりました。
千原台高校の第一走者は、女子陸上部全体を束ねる3年生の池田こまち選手。
スタートともに先頭に飛び出した仙台育英の米澤選手、立命館宇治の村松選手に続く3位集団につけて、走り出しました。
しかし、「花の1区」と言われるこの区間は、コース最長の6キロ。全国の強豪校のエースがひしめく区間です。
3位集団も徐々に縦長になっていきます。
そんな中でも何とか最後まで「粘りの走り」をみせて、入賞圏内の8位のランナーと8秒差の14位で2区の山下彩菜選手にタスキをつなぎました。
2区を走る山下彩菜選手は、駅伝チームの主将。出場メンバー中、2人だけの3年生として、ともにチームを引っ張ってきた池田選手から受け取ったタスキをかけ、必死に前を追います。
一人、また一人と前の選手をとらえ、5人を追い抜き、順位を「入賞圏内の8位」まであと1つという9位に上げてくれました。
続いてタスキを受けとった3区の濱崎莉央選手、4区の境田百花選手の2人の2年生ランナーも先輩たちが「3年生の意地」でつないでくれた「入賞が狙える位置」を必死にキープ。
9位の順位を守ったままで、最終区5区を走るアンカーの2年生、西村美月選手にタスキが渡りました。
西村選手は、昨年度の全国高校駅伝大会で、そして、今年度の熊本県高校駅伝大会でもアンカーを任せられた千原台高校にとっては「アンカーのスペシャリスト」と言えるランナーです。
私の中での「8位入賞への期待」も、ぐっと高まりました。
その期待通りに、4区を走った境田選手からタスキを受けとると、一気に前を走るピンクのユニフォーム北九州市立高校とのタイム差を詰めていきます。
そんな時に後ろから西村選手に迫ってきたランナーがいました。
第4中継j所では18位だった岡山県代表・興譲館高校の留学生・ワングイエスター選手です。
あっという間に、西村選手を抜き去り、さらに前方の北九州市立の選手も抜き去ってしまいました。
結果をみるとワングイエスター選手は、強豪ランナーがひしめくアンカー区間で区間賞の走り。岡山県代表の興譲館高校が18位から6位に順位を上げました。
このあおりを食う形となり、千原台高校の順位は一つ下がって、10位でフィニッシュすることになりました。
目標としていた8位入賞を果たせずに、ゴール後に涙を流した西村選手。
しかし、タイムとしては、昨年度のタイムを15秒も上回る「自己ベスト」の素晴らしい走りでした。
強豪ひしめく全国大会で10位というのは、素晴らしい成績です。
にもかかわらず、結果に悔し涙が流れるというところに選手たちの「志の高さ」を感じました。
4年前の33位から、18位、12位、10位と着実に順位を上げてくれた千原台高校女子陸上部に心からの拍手を送りたいと思います。
私は、一足早く、昨日、熊本に帰ってきましたが、選手団は今日、熊本に帰ってきます。
自分たちの走りに誇りを持ち、胸を張って帰ってきてほしいと思います。
帰ってきた選手たちに会えるのは明日になると思いますが、精一杯のねぎらいの言葉をかけたいと思います。
読書の皆様からも多くのご声援をいただき、ありがとうございました。
また、今後とも、千原台高校で「一生懸命はカッコイイ!」の精神のもとに青春を燃やす生徒たちへのご声援、よろしくお願いいたします。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、皆さんにとって素敵な一日になりますように。