YouTuber校長日記

YouTuber校長として、サッカー解説者として日々の生活の中で感じたことや本を読んで学んだことなどを書きます!

サッカー界に激震 二つの悲しい出来事…

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

さて、昨日は、我々サッカーに関わっている者にとって、悲しい出来事が二つ起きました。

一つ目は、第100回全国高校サッカー選手権大会での、関東第一高校の新型コロナ感染症による出場辞退。

もう一つは、長年にわたり高校サッカー界をリードされ、過去6度の選手権優勝という偉業を達成されていた小嶺忠敏先生のご逝去です。

今日は、この二つのことについてお話しします。

まずは、関東第一高校の出場辞退について。

このことは、関東第一の選手たち、監督さんをはじめとするスタッフの皆さん、保護者の皆さん、そして、校長先生をはじめとする学校関係者の皆さんのことを思うと、本当に胸が痛みます。

高校スポーツ界における同様のケースは、これまでにも何回か起こっています。

昨年度の「春高バレー」、そして、夏の「インタハイ」、「甲子園大会」とチーム内や関係者に感染者が出たことにより「出場辞退」という措置がとられました。

ただ、それらのケースと今回のケースでは、ひとつだけ違いがあります。

それは、今大会から設けられた「選手全員に対する試合前のPCR検査」によって、「陽性者」が出たという点です。

ですので、今回、「陽性者」とされた選手は、おそらく「無症状」だろうと思われます。

大会主催者としては、「万全な感染対策」に近づけるための一つの方策だったのだと思います。

そして、「命を守るための方策」、「徹底したPCR検査の実施を!」をという方向性は、マスコミを中心とする世論の大勢を占めている現状もあります。

ただ、出場を辞退することになった選手たちの心情を思うと、本当に複雑な気持ちになります。

大会規定では、「別行動をしている代替チーム(セカンドチーム)の出場は可」となっていたようですが、関東第一高校では、その選択肢はとられなかったということです。

もし、私が関東第一高校の校長なら、どう判断するか…

これも答えを出すことが出来ません。

たぶん、「現場の声」を聞いて、それを優先するしかないと思うのですが…

今後は、関東第一高校の皆さんの気持ちを思い、そっと見守ることだけが、私たちに出来ることだと思います。

また、不戦勝となり、決勝の舞台に立つことになる大津高校の皆さんには、関東第一の選手たちの分まで、精一杯のプレーをみせてほしいと思います。

あと一つの悲しい出来事は、小嶺先生の訃報です。

小嶺先生と初めて触れ合うことになったのは、中学3年生の頃でした。

当時、小嶺先生は島原商業高校サッカー部の監督をされていました。

当時の島原商業は、夏の全国インタハイで優勝し、全国的な「強豪校」の仲間入りをしていた頃でした。

九州内の多くの優秀な選手たちが、「サッカー留学」という形で、長崎県外から島原商業に進学していました。

当時「九州選抜チーム」の一員に選出されていた私にも「島商に来ないか?」とお声かけいただいたのですが、サッカー選手としての技量に自信を持てていなかった私は、その道を選択することはなく、地元の高校へと進学しました。

当時の「九州選抜」の仲間たちのうちの4人が島原商業に進学、高校時代にはライバルとして戦うことになります。

その後、小嶺先生が指導されるチームが、島原商業国見高校長崎総合科学大学付属高校と変わっていっても、多くの子どもたちが、熊本から長崎に渡り、小嶺先生の指導を仰ぎました。

私が、高校生だった約40年前から「厳しい指導」で有名な方でしたが、時々、お会いした時にご挨拶をするととても丁寧に挨拶を返していただく柔和な方でした。

小嶺先生のご功績に、心からの感謝をしつつ、哀悼の意を捧げたいと思います。

小嶺先生、長い間、本当にありがとうございました。

今日は、悲しい話題が二つでした。

明日は以降は、再び、明るい話題をお届けできることを祈りつつ、今日は筆をおきます。

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

今日一日が、皆さんにとって素敵な一日になりますように。