どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
さて、昨日は、熊本市立のすべての小中高校で始業式が行われ、3学期がスタートしました。
千原台高校でも始業式を行いましたので、そこで生徒たちに向けて話した「校長講話」の中身を今日はお話しします。
まずは、新年の挨拶から。
「皆さん、あけましておめでとうございます。
2022年、令和4年がスタートしました。
オミクロン株の急速な拡大もあり、まだまだコロナ禍から抜け出すことは出来ていません。そのせいで、今日の始業式も当初は、体育館で対面で行う予定でしたが、急遽、オンラインで行うことにしました。
とは言え、今年こそは、様々な行事を実施し、皆さんのたくさんの『一生懸命はカッコイイ』姿をみせてもらえる1年間になってほしいと願うばかりです。」
ということで、体育館からオンラインに切り替えての始業式となりました。
続いて、冬休みを振り返ります。
「さて、昨日で約2週間の冬休みが終わりました。そこで、皆さんに示していた冬休みの合言葉
千原台 『いのち』を守る 冬休み
については、いかがでしたか?
『いのち』には、二つの意味がありました。一つは『生命』。もう一つは、『心のいのち』、つまり、『一生懸命はカッコイイの精神』です
一つ目の『生命』を守るということについては、冬休み中に大きな事故の知らせもなく、満点だってようにように思います。
二つ目の『心のいのち』、『一生懸命はカッコイイの精神』についてはどうでしたか?
家庭での大掃除などにも、一生懸命に取り組めたでしょか?
部活動の面では、『一生懸命はカッコイイ』姿をたくさん目にすることが出来ました。
まずは、昨年末の12月26日、女子陸上部の皆さんが京都で行われた全国高校駅伝大会に出場し、10位でゴールするという力走をみせてくれました。雪が舞い散る厳しい気候条件の中での大会でしたが、その中で全力を出し尽くす姿に大きな感動を覚えました。
また、年が明けた1月8日には、国際経済コース2年生のジャネルさんが、東京で行われた全商英語スピーチ大会に出場しました。結果発表は1月14日ですので、まだ結果は分かりませんが、すばらしい発表をしてくれたと聞いています。良い結果が届くのを楽しみにしています。」
次は、私がこの冬休みに感じたことです。
「さて、本校生徒の活躍以外で、私が毎年、年末年始に楽しみにしていることが二つあります。
一つは、1月2日、3日に行われる箱根駅伝。
もう一つは、年末から年始にかけて東京を中心とした関東地方で行われる全国高校サッカー選手権です。
高校サッカーでは、熊本県代表として出場した大津高校が大活躍。昨日の決勝戦こそ惜しくも敗れてしまいましたが、熊本県勢初の準優勝という素晴らしい結果を残し、大きな感動を与えてくれました。
私は、この2チームの活躍を支えた共通のキーワードがあると思っています。
それは、『じりつ』と言う言葉です。『じりつ』と言っても、二つの『じりつ』があります。
『自立』と『自律』です。
まず、『自立』とは、・・・(フラッシュカードを示しながら広辞苑での意味を説明)
次に、『自律』とは・・・(同じく広辞苑の意味を説明)
『自立』は、大人になるために当然必要な力であり、これは、高校を卒業するまでに全員がつけなけらばならない力です。
一方『自律』は、一つ上のレベルの力であり、この力がつくとさらに自らを成長させることができます。
青山学院を優勝に導いた原晋監督は、大会後に次のように語っています。
『日頃から考えされるということをしているので、こういうレースでも力を発揮できる。私は、答えをバシッと言う指導ではない。ヒントを与え、それを選手たちが自分でどうアレンジするかが青学のスタイル。』
つまり、選手一人一人に『自分でアレンジすること』が求められており、それを実行するには、選手一人一人が『自律』していることが求められます。
また、大津高校サッカー部の強さを支えているものの一つに『朝練』があります。この『朝練』への参加は『義務』ではありません。
しかし、レギュラー入りを目指すほとんどの選手が『朝練』に参加し、そこで、自分の長所を磨いています。
以前、熊本市内の中学校から大津高校のサッカー部に進んだ教え子は、朝の4時過ぎに起床し、5時過ぎの始発電車に乗って『新水前寺駅』から『大津駅』まで行き、『朝練』に参加していました。
『義務』ではない『朝練』に参加し続けるには、やはり『自律』出来る選手であることが求められます。
皆さんも何か一つでも良いので、自分の中に『自律』して、続けることを見つけてくれると嬉しいです。
それは、日常の中の些細なことでもかまいません。
例えば、『新年からは、これまでよりも10分だけ早起きをして、時間に余裕を持って登校する』というのは、どうでしょうか。
私は、毎朝、朝の8時30分前後に昇降口に立って皆さんとあいさつを交わしていますが、8時35分までに登校することになっているのに、時間ギリギリに駆け込んで登校する人たちがたくさんいます。そのような人たちがこういう目標を設定し、実践してくれると嬉しいです。」
このあと、「コロナウイルス感染症と差別」について、教育委員会の人権教育指導室から届いたプリントを読み上げ、最後は、次のように締めくくりました。
「3学期は、3年生にとっては卒業式を迎え、1・2年生にとっては、次の学年への進級に備える大切な学期です。
『一生懸命はカッコイイ』の精神のもと、一日一日を大切に過ごしていきましょう!」
生徒たちとともに、充実した3学期にしていきたいと思います!
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、皆さんにとって素敵な一日になりますように。