YouTuber校長日記

YouTuber校長として、サッカー解説者として日々の生活の中で感じたことや本を読んで学んだことなどを書きます!

全国女子駅伝で千原台勢が力走 福士のラストランに感動!

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

さて、昨日(1月16日)、京都の西京極陸上競技場をスタートゴールに行われた全国都道府県対抗女子駅伝大会に熊本県選抜チームの一員として、2人の千原台高校生が出場し、力走しました。

今日は、この大会について振返ります。

今回は、「京都へ行って応援」と言うわけにいきませんでしたので、熊本からテレビの前で応援しました。

熊本県チームの1区を任されたのは、千原台高校3年生の池田こまちさん。各県のエース級のランナーがひしめく1区を任されました。

兵庫県チームの1区は、東京オリンピックの5000mと10000mに出場したオリンピアンの田中希実選手です。5000mの日本記録保持者でもあります。

レースは、その田中選手と石川県の五島選手が飛び出して、先頭を引っ張る展開となりました。

千原台高校の池田選手も3位集団に入り、力走している姿がテレビカメラにとらえられていました。

3位集団が縦長になっていく中でも粘りの走りを見せ、29位でタスキをつなぎました。

タイムは、19分59秒。6キロのコースを19分台で走り切りました!

熊本県チームは、続く2区で4人を抜いて25位に浮上。

3区から6区までで、抜きつ抜かれつしながら順位は23位となって、7区を任された千原台高校3年生の山下彩菜さんにタスキが渡りました。

山下選手の特徴は、長身を活かしたストライド走法です。

テレビには、タスキ渡しのシーンしか映りませんでしたが、きっとこの得意の「ストライド走法」を活かして力走をみせてくれたのだと思います。

2人を追い抜き、21位として8区のランナーにタスキを渡しました。

山下選手のタイムは、4キロのコースで13分09秒。区間14位となり、熊本県チームの中では最高の成績となりました!

その後、8区、9区のランナーも粘りの走りをみせてくれて、熊本県チームは22位でフィニッシュしました。

目標としていた「8位入賞」までは遠い結果となりましたが、全員が粘りの走りをみせてくれた素晴らしいレースだったと思います。

選手、スタッフの皆さん、お疲れさまでした!

この大会をテレビ観戦していて、私はとても大きな「感動」をしました。

その理由は、2つあります。

一つ目は、タスキ渡しのシーンでの光景です。

どの県のチームのランナーたちも「最高の笑顔」でタスキ渡しをしていました。

特に受け取る選手が、タスキをつないでくれる選手に大きく手を振ったり、名前を呼んだりしているシーンを数多く目にしました。

この「感動」は、この大会のレギュレーションから来ていると思われます。

この大会は、「都道府県対抗」であり、現在、実業団や大学の選手として他県で活躍している選手も「ふるさとランナー」として、生まれ故郷の県から出場できます。

そして、そのチーム構成は、中学生、高校生、大学生、社会人の混成チームとなります。そこに、「温かい先輩後輩の関係」が産まれているように感じました。

もう一つの感動は、「ふるさとランナー」として、青森県の9区、アンカーとして出場した福士加代子選手の走りでした。

福士選手は、過去に4度のオリンピック出場を果たした日本のトップランナーです。

そんな福士選手も39歳となり、今シーズン限りでの「引退」を表明しています。

1月下旬に、あと一つハーフマラソンの大会に出場するそうですが、この大会に出場するのは、これが最後。「ラストラン」となります。

「何とか20位代で、福士選手にタスキにつなぎたい。」

という思いで、力走した青森県チームの後輩たちは、25位でアンカーの福士選手にタスキをつなぎました。

往年のスピードで走ることは出来ない福士選手でしたが、沿道からの

「ありがとう!」

という声援に笑顔と涙で応えながら、最後は、持ち前の「福士スマイル」でフィニッシュしてくれました。

走り終えてのインタビューでは、持ち前のユーモアを交えつつも

「みんなに『ありがとう』と言われた温かいレースでした。」

と語りました。

この「温かさ」こそが、この大会の魅力であることを再認識しました。

千原台高校から出場した池田さんと山下さんは、それぞぞれ県外の実業団と大学に進み、競技を続けます。

そこで、さらにランナーとして成長し、来年の大会では「ふるさとランナー」として、再び勇姿をみせてくれることを楽しみにしたいと思います!

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

今日一日が、皆さんにとって素敵な一日になりますように。