どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
これまでのブログで、現在、熊本市では「熊本市立高校・専門学校改革」が進んでいるということは、お話しいていました。
昨夜、その改革の今後についての「意見交換会」が行われました。
参加者は、教育委員会事務局(教育次長、改革課長、審議員、主任指導主事)、同窓会の方々(新旧役員の皆さんと同窓会員である本校職員)、保護者会の方々(新旧役員の皆さん)です。
私と教頭2人、事務長、総務部長は、「オブサーバー」という形での参加ということで、最後方の席に座りました。
まず、改革課長から「これまでの経緯」の説明が行われました。
内容は、改革課がこれまでどのような形で学校に説明したり、学校と話し合ってきたりしたか、現在、どこまで改革が進んでいるのかということです。
最後に、現時点で改革課が掲げている「教育課程(時間割)案」が示されて説明が終わりました。
次に、同窓会員であり、本校の体育主任を務める職員から「体育科から」ということで、体育の先生方の意見をとりまとめて説明がありました。
現在の改革の方向性としては、現行の「普通科・健康スポーツコース」を「その他の専門科」としての「健康スポーツ探究科」に改めるとなっていますが、そうすると、専門教科(体育科)の授業を週25時間以上入れることが規定されており、現行の体育の先生方の体制では、過重な負担となってしまう。
また、現在の「健康スポーツコース」の「教育課程」で学んだ生徒たちが、十分な実績を残して卒業しているので、今の「普通科・健康スポーツコース」を維持したうえで、「『総合的な探求の時間』を増やす」という「改革」に改めてほしいという内容でした。
続いて、同じく同窓生であり情報科長を務める職員からも「情報ビジネス探求科」の「教育課程」について、もっと現場の意見をしっかりと組み入れてほしいという旨の意見が出されました。
その後、同窓会、保護者会の皆さんからの意見や質問が出され、それに、教育委員会事務局が答えるという形で会は進み、2時間以上が経過して会は終わりました。
今回参加していただいた皆さんが、教育委員会事務局に要望された点は主に次の二つでした。
一つは、「もっと現場の意見をしっかりと聞いてほしい」。
あと一つは、「じっくりと議論をしていくために、改革のスタートを現在予定されている令和5年4月から、1年遅らせてほしい。」というものです。
一つ目の要望については、これまでの私の取り組みの甘さがあったと反省しています。
現場の代表として、「現場の声」を教委育委員会事務局に伝え、「教育委員期事務局の意向」を現場に伝えながら進めてきたつもりでしたが、「現場の声」として伝えたことがそのままは実現していないということもあり、現場に今のような状況を招いてしまいました。
そこで、教育委員会事務局に直接、現場の職員と顔を合わせて「膝詰め」で話してもらうという形をなるべく多くするように方向転換したのですが、もっと早い時点で、そういう場を多く設定するべきだったと反省しています。
二つ目の要望については、「基本計画案」が「教育委員会会議」で議決されている以上、その計画に沿って進めなければならないというのが、教育委員会事務局の立場です。
これを変更するためには、再度、「教育委員会会議」の議決を経る必要があります。
ただ、昨日の会では多くの参加者から強い要望として出されたことで、教育委員会事務局としては「一旦預からせてほしい」ということになりました。
このブログでは、校長の仕事の多くは「決定」することであるとお話ししていますが、このことについては、法的に校長である私には、決定権はありません。
今後も、月に一度開かれている「改革検討会議(オンライン会議)」には、学校の代表として私が出席します。
その都度、しっかりと「現場の声」を伝え続けるとともに、検討会議のあとには、全職員と教育委員会事務局が一緒に参加する「報告会」を開き、職員と教育委員会事務局が直接意見を交わせる場を確保していきます。
関係者全員が前向きになれる改革と出来るように、今後も力を尽くしていきたいと思います。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、皆さんにとって素敵な一日になりますように。